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残暑にガスパチョを!
ガスパチョは好きですか?
私が初めてガスパチョを飲んだ時のことを今でも覚えていて、確か都内の高級な輸入食材店の瓶入りのもので、小洒落たネーミングに興味を持って(その頃はガスパチョが何だか知らなかった)買った気がする。飲んだ感想は「なんじゃこりゃ!?」人々はいつどんなタイミングでこれを飲むのだろう、と。
酸っぱいし色々と圧が強い感じで何だか違和感のあるスープだった。
ガスパチョとはスペインの料理
パリの料理人の働き方が変わってきた件について
みなさんは料理人というとどんな感じの仕事を想像をしますか?
料理人になる前の私の想像は、キラキラした面もある一方、厳しい世界、男社会で体力勝負こんな感じを想像していました。恐らく皆さんも少なからず同じようなイメージはされているかと思います。そしてそれはあながち間違っていなく。 私がパリに渡った理由は日本よりも外国の方がそういう面でもう少しリラックスした環境で働けるかなということも渡仏理由の1
料理人が考える美味しいサラダとは
私はレストランに行くとどうしても職業病的に色んなことを見てしまう癖がある。でもなるべくその場を楽しみたいし、それぞれの考え方を尊重したいし、あまりあれこれは考えすぎないようにはしているのだけれど、でもやはり気になってしまういくつかのポイントがあったりして、その1つにサラダがある。
以前いたレストランで初め前菜を担当していた入りたての頃の話しなのだが、入りたての私をずっと指導してくれいていた先輩が
ホットケーキとおばあちゃん 幼い頃の思い出
きっと誰もが持っている思う、幼い頃の食べ物の印象的な記憶。
その記憶には味と共にその時感じていた幸福感やなんとも言えない不安感とか寂しさとか、空気の感じ、そして匂いや温かみ、色々な背景が詰まっている。私はそんな食べ物の1つに祖母の作ってくれたホットケーキがある。
私はホットケーキが大の大好きなのだけれども中でも祖母の焼いてくれたホットケーキは特別だ。小さい頃週末に車で小1時間くらいのところに住
パリの中華屋の娘のおはなしの続き
私は日本にいた時は中華料理はそこまで馴染みがなく、通っていた学校がフランス料理だったこともあり勉強も兼ねてと思い良くフレンチに行っていた。こちらに来てからは視野が多少広がり、あらゆる国の料理に興味を持つようになった。その中で再発見をしたのが、私は中華料理が大好き、ということ。ただ大抵のパリの中華はMSG(化学調味料)が強すぎて途中で頭が痛くなってしまう。中華食材にはありとあらゆる、いわゆる「旨味」
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