詩がつむぐ音

03 さばくがすきです なんでもないわたし

詩がつむぐ音

03 さばくがすきです なんでもないわたし

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「白梅ニ椿菊図」がみたかった

冬に聴いてた曲を聴いてちょっと泣いた 遠く遠く遠く、離れてしまったものが いっきに向かってくる感覚だった そのとき大切にしていたことが、今では思い出さないくらい…

詩がつむぐ音
4週間前
9

まどろんだ

羽音が大きくなってきて もう近くにせまってきていることを知る ろうそくの火を消した彼女は ドアノブに 手をかける ほんとうは 前に天使のかげをみた みていないと思い込…

詩がつむぐ音
1か月前
11

霞ヶ丘三丁目

雨だれが地面に落ちる音と ビー玉がコップの底に落ちる音が 同じだと気づいたあなたは 晴れの日に傘をさして歩く くるくると傘をまわす様子は まるで 見えない雨だれと遊…

詩がつむぐ音
2か月前
11

淡々と、はなし

朝起きたら、というより起きかけの頃 雨音がきこえていて そうだ、 昨日みた天気予報のとおりだと思った 雨予報がつづいていて、 今日から梅雨入りなの?といった感じ 起…

詩がつむぐ音
2か月前
11

逆まつげ

雲がおおきくて緊張してきた いまからまだ遠い 遠いところにいる 夢いっぱい!な思いが 莫大な量のにっこりが 降り注いできている気がする 自転車に長らく乗っていないけ…

詩がつむぐ音
2か月前
14

熱砂

ごうごうと 見えない炎が燃えている 働き者の太陽のせいね ずっと遠くに城が聳え立つ たどり着く日は近い のっぺりとした 白い壁 きっと雨は降らない サボテンの佇まい …

詩がつむぐ音
3か月前
9

スイスイ泳げそうな水曜日

わたしは何がしたいか、自分でもわかってないところがあるけれど、あたまに浮かんだ絵とか風景とかを、言葉で浮かび上がらせるということがしたい。だけどさいきん、ことば…

詩がつむぐ音
3か月前
22

ベビーカステラのにおいに弱い

 まぁ、あっつい日だったこと! まだ5月なのに……  ベビーカステラって名前をきくだけで、口ずさむだけで、あの甘いにおいが漂ってきませんか?? 駅でこないだ売ってい…

詩がつむぐ音
3か月前
13

とまらない、考えたい

どうやらわたしは、 考えることがすきなようです。 今は、はやく家に帰りたいと思いながら文章を考えています。かえりたい、、学校にスケッチブック持ってきた。空き時間…

詩がつむぐ音
3か月前
36

ポケットには花びら

くらいニュースを吸い込みすぎた雲は くろい雨雲になって 雨を降らす その雨が光の粒にみえるひと トゲトゲの雫にみえるひと 各々のせいかつ 何かあまいもの あまいものの…

詩がつむぐ音
4か月前
11

小高い丘の朝

お花畑のなかを歩いている しっている 菜の花だ ただ その背中をみている 昼でもないのに あたたかい まるくふわふわした 空気が あたり一面に 流れている ぼんやり…

詩がつむぐ音
4か月前
10

デイリー!ライフ!

いつもなら金曜日のこの時間、本を読んでるんだけどもね、きょうは文章を書きます。 最近あっついですね、、! いまこんなにアツアツだと、夏はどうなってしまうのでしょ…

詩がつむぐ音
4か月前
23

レモンとその先をみている

窓が開いている? 花束 自転車 曲がり角 桜がみどりになるとき ミモザは散って 小鳥はどこに けむたくなってきた思い出のなか 何とかつかんだ はなさない 冷気 しかく…

詩がつむぐ音
4か月前
9

あの時、その時

急行ではなく 各駅停車に乗ろう そう決めさせたのは 帰りたくないという思いと  遠回りしたいという思い 古めかしさが まだ残る車内は 遠回りを選んだわたしを 安心さ…

詩がつむぐ音
4か月前
12

終点のない…。

深夜列車まで 手をつないで 走る 離れてしまうかもしれない どこかでそう 思ってしまう 離れることなく たどりつく がらんとした 列車のなか ふたりを待っていたかのよう…

詩がつむぐ音
5か月前
6

何かを語りたい

何かを語る時間って わたしの場合は、 早口になったり目がきらきらしたりあたまが冴えたりするのですが、 1番にあるのはたのしい!です。 やっかいでむずかしいことでも、…

詩がつむぐ音
5か月前
14

「白梅ニ椿菊図」がみたかった

冬に聴いてた曲を聴いてちょっと泣いた

遠く遠く遠く、離れてしまったものが
いっきに向かってくる感覚だった

そのとき大切にしていたことが、今では思い出さないくらい忘れ去られてしまっていたりする
そのことに気づいたとき、泣くのだ
ちょっとだけ泣くのだ

一日一日を愛おしいと思えてきた
今までの一日も、これからの一日も

「時をかける少女」に出てくる
「白梅ニ椿菊図」
千昭がタイムリープしてまで見た

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まどろんだ

まどろんだ

羽音が大きくなってきて
もう近くにせまってきていることを知る
ろうそくの火を消した彼女は
ドアノブに 手をかける

ほんとうは 前に天使のかげをみた
みていないと思い込むことにした

思っていたとおり そこには天使がいて
頬は陶器のようで
白く もろく すべすべしている
すべてわかっている眼差しで
彼女をみている

彼女のゆめは 満月をみること
しかし
編みかけのゆめは 三日月のまま
満月にならな

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霞ヶ丘三丁目

霞ヶ丘三丁目

雨だれが地面に落ちる音と
ビー玉がコップの底に落ちる音が

同じだと気づいたあなたは
晴れの日に傘をさして歩く

くるくると傘をまわす様子は
まるで 見えない雨だれと遊んでいるようで
たいようもご満悦である

「前髪がすこし目にかかって
目が悪くなってきているかも」

遠くから薄暗い雲がやって来る

「雨だ」

あなたはビー玉の音をきいた
あか、あお、きいろ、みどり
たくさんのビー玉

いつでもそ

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淡々と、はなし

淡々と、はなし

朝起きたら、というより起きかけの頃
雨音がきこえていて
そうだ、
昨日みた天気予報のとおりだと思った
雨予報がつづいていて、
今日から梅雨入りなの?といった感じ

起きる2時間前からしつこくかけてるめざまし
今日は、しっかり起きられた
二度寝もしなかった

久しぶりに
りんごジャムのトーストが食べたくなって、
ジャムを気持ち多めに塗って食べた

どうして、
最近最寄り駅まで歩けてないなと思って

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逆まつげ

逆まつげ

雲がおおきくて緊張してきた

いまからまだ遠い 遠いところにいる
夢いっぱい!な思いが
莫大な量のにっこりが
降り注いできている気がする

自転車に長らく乗っていないけれど

それは
自転車に乗って 木々が並ぶ坂道を下るような
さわやかな風が耳の横を過ぎていくような
希望にちかい そんな思い

はやくはやく
ゆっくりいこう
はやくはやく

じかんが動いていく
雲は相変わらずゆっくり 存在している

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熱砂

ごうごうと 見えない炎が燃えている
働き者の太陽のせいね
ずっと遠くに城が聳え立つ
たどり着く日は近い

のっぺりとした
白い壁

きっと雨は降らない
サボテンの佇まい
いまここに 在るということ

このせかいのこと
誰も知らないといいな 

思考の鍵を握るのは真夜中のゆめ
懐中時計は動かない
胸もとにしまっても
秒針の軌跡を感じる

じかんの存在をわすれていたが
ここでは 在ってないようなもの

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スイスイ泳げそうな水曜日

スイスイ泳げそうな水曜日

わたしは何がしたいか、自分でもわかってないところがあるけれど、あたまに浮かんだ絵とか風景とかを、言葉で浮かび上がらせるということがしたい。だけどさいきん、ことばがあんまり浮かばなくなってて、日記(ぽいのね)を書く時間が必要だなって思ってる。
せっかく考えたことをわすれてしまうのは悲しいし、覚えておきたいから。

『海辺のカフカ』で大島さんが言ってた。そのまま引用はしないけど、みんなにはそれぞれ、自

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ベビーカステラのにおいに弱い

ベビーカステラのにおいに弱い

 まぁ、あっつい日だったこと!
まだ5月なのに……

 ベビーカステラって名前をきくだけで、口ずさむだけで、あの甘いにおいが漂ってきませんか??
駅でこないだ売っていて、
わぁすきな香り( ᎔˘꒳˘᎔)
となっていました。

今度ぜったい買うんだ!という思いを込めてタイトルにしました笑

★本
 
江國香織さんの『すいかの匂い』。
このなかでもわたしはとくに、『焼却炉』というお話がすき。
もう

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とまらない、考えたい

とまらない、考えたい

どうやらわたしは、
考えることがすきなようです。

今は、はやく家に帰りたいと思いながら文章を考えています。かえりたい、、学校にスケッチブック持ってきた。空き時間に絵を描こうと思います。

(ねむたい朝を乗り越えて、毎日みなさまおつかれさまです(;_;)‼︎)(朝だけじゃないね、昼も夜もやね(;_;))

旅に出たい!と、さいきん考えてばかりいます。とにかく遠い場所へ!その衝動は、ふとしたときに顔

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ポケットには花びら

ポケットには花びら

くらいニュースを吸い込みすぎた雲は
くろい雨雲になって
雨を降らす
その雨が光の粒にみえるひと
トゲトゲの雫にみえるひと
各々のせいかつ

何かあまいもの
あまいものの口 と思いながら帰る
いつもの道でみる
咲いている花がかわっていく
季節もかわっていく

やさしいロックンロールを聴きながらあるく

まあまあ うまくやれてるよ

いまの時代に馴染めてない
なじめてないけど気にしない
すきな世界があ

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小高い丘の朝

小高い丘の朝

お花畑のなかを歩いている
しっている 菜の花だ
ただ その背中をみている

昼でもないのに あたたかい
まるくふわふわした 空気が
あたり一面に 流れている
ぼんやりとした後ろ姿を
できるだけ みないように
みないように
菜の花をみている

空に目をやる
行き先は内緒さと
くもが浮かんでいる
わたしはそのとき いなくなる

風が吹いた
三つ編みがゆれる
わたしはそのとき あらわれる

スカートの裾

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デイリー!ライフ!

デイリー!ライフ!

いつもなら金曜日のこの時間、本を読んでるんだけどもね、きょうは文章を書きます。

最近あっついですね、、!
いまこんなにアツアツだと、夏はどうなってしまうのでしょうか…⁇
お風呂の中を歩いてるみたいなことになりそう、、

という話はおいといて

わたしのさいきんのお話をしようかなと…‼︎

うーん。。

特に変わらない日々なのですが、毎日本屋さんに行くようになりました‼︎学校にあるので、立ち寄って

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レモンとその先をみている

レモンとその先をみている

窓が開いている?

花束 自転車 曲がり角

桜がみどりになるとき
ミモザは散って 小鳥はどこに

けむたくなってきた思い出のなか
何とかつかんだ はなさない

冷気 しかくい箱 人

信じられない 信じたくない
夢見心地と 向き合った

そこで しおりをはさんで
いつかが来るまで 読み進めない

層 うつろい うすだいだい

好きな色を伝えた
それは 告白だった

この道 二度と通らないかもしれ

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あの時、その時

あの時、その時

急行ではなく 各駅停車に乗ろう
そう決めさせたのは
帰りたくないという思いと 
遠回りしたいという思い
古めかしさが まだ残る車内は
遠回りを選んだわたしを 安心させた

時間の流れがゆっくりで ひとは少ない
車窓越しにみる景色を
独り占めしているかのような
そんな 錯覚に陥る
窓枠のしかくさと 電車のはやさのせいで
まるで映画のように 景色が流れつづける

その時がすき

ふんわりとしたグラデー

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終点のない…。

終点のない…。

深夜列車まで
手をつないで 走る
離れてしまうかもしれない
どこかでそう 思ってしまう

離れることなく たどりつく

がらんとした
列車のなか
ふたりを待っていたかのように
静けさが準備されている

行き先は わからないが
ふたりは平気でいる
動き出した列車は
夜空へ

何もしゃべらないが
空気で語る
目線で語る
それでいい それがいい

宝石箱をあけた瞬間を切り取った
そんな 星空は
きらめき

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何かを語りたい

何かを語りたい

何かを語る時間って
わたしの場合は、
早口になったり目がきらきらしたりあたまが冴えたりするのですが、
1番にあるのはたのしい!です。

やっかいでむずかしいことでも、自分なりの考えを生み出そうとしている時間は、わくわくしていても苦しくても、たのしい!です。

語りたいことは、「記憶について」です。

前々から不思議に思っていたことがあって、ほんとにもしかするとなのですが、みなさんもおんなじ事を体験

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