「白梅ニ椿菊図」がみたかった


冬に聴いてた曲を聴いてちょっと泣いた

遠く遠く遠く、離れてしまったものが
いっきに向かってくる感覚だった

そのとき大切にしていたことが、今では思い出さないくらい忘れ去られてしまっていたりする
そのことに気づいたとき、泣くのだ
ちょっとだけ泣くのだ

一日一日を愛おしいと思えてきた
今までの一日も、これからの一日も

「時をかける少女」に出てくる
「白梅ニ椿菊図」
千昭がタイムリープしてまで見たかった作品

わたしには、聴くとこの作品を思い出す歌がある
全く接点のない歌だけど、纏う雰囲気がおなじなんだ

わたしもこの作品がみたかったのか
と、思う



いつも気分のことはよく分からないけど
土の匂いがして雨が降りそうだから
傘がいるかもとか
アイスを食べたら元気になりそうとか
それならわかるのです


ふと 夏のなかに立ってみる
雲が 壮大な空を創り上げていく間に
生きものはみんな 暑がって
忘れものにも気づかない



文字は 四季の影響を受けず そのままの姿で
そこに居る
言葉は 四季の影響を受けて 皆を魅了しながら
そこに居る


意外と良いものだと知る日に
まわって、またまわって、もどってみる


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