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【水曜日】窓辺の猫

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二匹の猫との暮らしで日々思うことつれづれの日記です。セミという名前の三毛猫とトンボという名前の麦わら猫を飼っています。セミ猫は穏やかで律儀、トンボ猫は臆病だけど太々しいです。
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「窓辺の猫」第六十三回  猫は産まなくても育てられる

「窓辺の猫」第六十三回  猫は産まなくても育てられる

すべてに無冠 キャットレディーは言葉面だけで見れば名誉な言葉かもしれない。思ったより、猫は子育て上手だと思う。産んでない雌猫も子だくさんの雄猫も子猫の扱いが上手い。一方で産んだ母猫は子離れが難しい例もあるようだ。
 ただし、産まないと育てる機会が少ないわけで、人も猫も一匹一人だと母や父に関する称号は全てにおいて得られない。群れで暮らさないと社会生活は限定され永遠に無冠のロンリーウルフだ。

 しか

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「窓辺の猫」第六十四回 人が変われば猫も変わる

「窓辺の猫」第六十四回 人が変われば猫も変わる

 どうも猫より猫に好かれない飼い主です。
猫ってどこまでいっても人間より猫が好きなんでしょうか。少なくとも我が家の二匹の飼い猫は私を独占したくないようです。

 見出しはいまはもうリリースしてしまった白猫のアゲハさんと我が家の三毛猫セミさんのツーショットです。セミ猫がくっつくのが嫌いなので絶妙に距離をとっていました。空気の読める白猫さんでした。

 この白猫のアゲハさんはリリースしたその日に姿がみ

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「窓辺の猫」第六十三回 別れの準備

「窓辺の猫」第六十三回 別れの準備

”可愛いはかわいそうより訴えかけるものがない。しかし、かわいそうでは生きられない。可愛いだけではどうにもならないが、かわいそうだとちょっとやそっと手を貸してもどうにもならない。”

 庭に居着いた猫たちの避妊去勢手術をして、結局猫のためでなく人間のためなんだよなと徒労感を覚えています。一緒に過ごした期間は悪くなかったでしょ?と思われたいがために、リリースを決めた日から数日は畳部屋にマットを敷いたり

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「窓辺の猫」第六十二回 麦わら猫の不思議な赤毛

「窓辺の猫」第六十二回 麦わら猫の不思議な赤毛

 どうもえこひいきする飼い主です。
 トンボ猫が最近私を遠巻きにします。

 最近避妊手術した猫たちのことばかり書いているので、たまには飼い猫のトンボについて書きたいと思います。

 我が家のトンボ猫はキジ猫のように見えますが、実は珍しい麦わら柄の猫です。それもかなり明るい色の赤毛なんです。

 しかし、なんだか来た時よりふくよかになったせいか、写真も実際にも黒縞に見えますね。しかし実際は逆で赤縞

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「窓辺の猫」第六十一回 暑中お見舞い申し上げます

「窓辺の猫」第六十一回 暑中お見舞い申し上げます

 雨が降れば肌寒く、気圧が下がって気怠いものです。気温が上がれば室内でもトイレ等の個別の部屋の気温差で心臓が痛い思いがします。
台風が来ればその後気温が下がります。しかし、気温が下がるとしても台風による甚大な被害は人類の許容範囲を超えています。

 酷暑の折、みなさまいかがお過ごしでしょうか。相変わらず雨の日は庭作業をさぼり、猫たちと惰眠を貪りつつ、これではいけないとたまに気づいてお菓子作りなどし

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「窓辺の猫」第六十回 元気な子猫は眠らない

「窓辺の猫」第六十回 元気な子猫は眠らない

 子猫洗いました

 子猫を洗いました。まだ生後3か月すぎのこんな小さな猫を洗ったのははじめてで緊張しました。ただ、怖がったので頭やお腹など洗えなかったせいか、子猫は体積が小さい分、毛がすぐに乾いて助かりました。タオルで拭いても緊張して固まっていたのか、無抵抗だったのでタオルドライで十分に水気を取ることができました。
 せっかくだからと動画にも撮りましたが、飼い猫二匹をこれまで何度となく洗ってきた

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三毛猫以外には私の朗読の間にうるさくて、特にトンボ猫は、黙って聞く気がありません。トンボ猫は刑事に入っている子猫たちの登場で、自分の地位が脅かされるのではないかと苛立っているようです。子猫を出すときには、他の猫から隔離しているのですが三毛猫のセミはいつの間にか入ってきて一緒に遊んでいました。ヒヤリとしました。窓に向かってあんなに唸っていたのに、セミ猫は本当に順応性が高いです。
※多分録音できてませ

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「窓辺の猫」第五十九回 猫に触れるようになるまで

「窓辺の猫」第五十九回 猫に触れるようになるまで

地位を危ぶむ飼い猫

どうも猫屋敷です。
我が家の拾われトンボ猫は、最近ご機嫌斜めです。
どうも保護してワクチンまでケージに入れている子猫二匹を警戒しているようです。自分の地位が脅かされるような気がするのでしょうか。
ただでさえ、この家では猫として序列2位だったのに、いまは3位もしくは4位だ・・・なんて落ち込んでいるのでしょうか。
寝室への侵入頻度も減り、子猫のケージには近づかず、通りすがりにシャ

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「窓辺の猫」第五十八回 はじめての肉球

「窓辺の猫」第五十八回 はじめての肉球

 キジ白、白キジの違いをご存じでしょうか。私は知りません。
そして、ネットで調べたらキジ白のオスが珍しいことを知りました。麦わら猫とどちらが珍しいんでしょうか。おそらく麦わら猫ではないかと思いますが、これも推測にすぎず、知りません。

 我が家の庭に居着いたハーレム猫のボス猫・仮名「カエルくん」。彼は白キジ?のオスです。珍しい毛柄なのに、引き取り手が現れずに残念と思うべきか、みんな見た目で判断しな

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窓辺の猫 第五十七回「メスしかいない庭」

窓辺の猫 第五十七回「メスしかいない庭」

捕獲した子猫たちが無事体重1キロを超えて、七夕前に避妊手術をしました。
二匹ともメスでした。庭で拾って飼っている二匹の猫も三毛猫と麦わら猫でほぼメスしか生まれない毛柄です。
メスだと妊娠率も高く発情期前に避妊手術しなければならないと焦ります。母猫が子育てをやめるのを待っていられないのです。
飼っている二匹とまだ捕獲してない猫と合わせて8頭中7頭がメス。
カエルくんは紅一点ならぬ青一点なわけで、鷹揚

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窓辺の猫 第五十六回 「子は親の助けになるか」

窓辺の猫 第五十六回 「子は親の助けになるか」

 どうも猫の寝相が悪いようです。人間の寝相が悪いからでしょう。猫に悪影響を与える飼い主です。

 人間では、子供が親の助けになることがあるとして、猫にとって出産は自分を助けるためにするのでしょうか?

 学校の教科書でも習う「思考の整理学」外山滋比古さんの本にインブリードについての記述があったことをおもいだしました。その本は手元にあって、手放すことにしてから、読み返したくなって慌てて気になったとこ

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窓辺の猫 第五十六回「猫は見た目じゃ分からない」

窓辺の猫 第五十六回「猫は見た目じゃ分からない」

三毛猫は飼いにくいか? どうも強そうな猫の飼い主です。SNSで、我が家の三毛猫の柄が強そうだと言われたことがあります。三毛猫はほとんどがメスです。メス猫を象徴するのが三毛猫柄ではないでしょうか。その柄が強そうに見えると言う事は、女性的な面には異性が畏怖を感じるようなところがあるのかもしれません。例えば、口紅をつけると女性らしく見えるかもしれませんが、色によっては優しげに見えたり、強そうに見える人も

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窓辺の猫 第五十五回 「野良猫もパソコンは見る

窓辺の猫 第五十五回 「野良猫もパソコンは見る

 どうも野良猫に翻弄されている猫の飼い主です。飼っている猫はそっちのけで夕方から深夜や早朝。猫の捕獲に格闘しています。

 動物愛護センターは遠いので、キャリー捕獲器は自分で買いました。飼い猫たちのを使うと、ノミダニがうつるのが怖いからです。ところがホームセンターで犬猫の捕獲に捕獲器を使うのは法令違反ですと捕獲器に掲示されていました。ちゃんと保健所に確認を取ったのですが、よくわからないので、とりあ

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窓辺の猫 第五十五回「ウメヨフヤセヨ」

窓辺の猫 第五十五回「ウメヨフヤセヨ」

 どうも、独り身です。世の中に独身者はありふれているはずなのに、独身者に風当たりの強い世の中になっていくなと感じています。特にふと気になったのは、私が独身者でありながら、猫を飼っているという点です。

 私が死んだら、この猫たちはどうなるだろうと思うと、これ以上猫を増やすことはできません。けれども、昨年庭にメス猫とオス猫が居着いたのを放置してしまったら、そのメス猫が2回も出産をして、現在庭に猫が6

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