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修行中の身の上です。描いて書いて掻いて、これが精神安定剤と気づいたんです。

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修行中の身の上です。描いて書いて掻いて、これが精神安定剤と気づいたんです。

記事一覧

そのために

夢から覚めないまま しがみついて私は こんな年になってしまった みんな私を笑ってる おかしいでしょう ほかのこと何もできないで 結局なれなかったんだ できないんだ…

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4週間前
1

4コマ漫画0日目

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1か月前

声がします

 Zのファンだ。  Zの歌う曲は心地よい。最先端の音のようで、懐かしい要素がどこかに込められている。アイデアマンのプロデューサーが指揮をとって創られているというPV…

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1か月前
4

「文學界2018年9月号 」東出昌大インタビューに考えさせられる

ちょっとした機会があって「文學界2018年9月号 」を読み直しているところだけれど、これを最初に読んだ時には気づかなかった発見の嵐でひとつメモがてら。 初めてこの号を…

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9か月前
7

「AIアリス」第一話

▼あらすじ 井出麻美はアイドルグループのリードボーカル兼ダンサーだった。事務所社長の愛人だった事が表ざたになり芸能界を引退するがオフィスワークになじめず、著名な…

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1年前
7

「AIアリス」第三話

シーン1 剛の事務所 剛:アリスのビジュアルに使うのは、この子  剛、モニター上にアリスの写真とプロフィールを映し出す。アリス 身長162㎝ 体重45kg メン強 剛:…

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1年前
3

「AIアリス」第二話

シーン1 オフィス―夕方 麻美のスマートフォンの画面「君にアイドルをやってほしい」 麻美(心の声):私はもう40歳。アイドルなんてできる年じゃないし。引退してずいぶ…

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1年前
3

わたしだけのNewJeans:推し活の恐怖を経て

(写真もとにしたAI自画像です。実物と違い過ぎて流行るかもねこれ) NewJeansとハッシュタグに入れてる。 が、私はリアルな推し仲間を作ることは諦めている。 世間一般…

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1年前
2

NewJeansになりたい

NewJeansめちゃくちゃかわいい! ちょびっとだけ、かするだけでも、いい。 人間として、NewJeansに近づきたい。 と思って、年甲斐もなく、真似て踊ってみようとするけど…

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1年前
3

熱地球

■あらすじ 地球温暖化の進んだ世界。池近くで生きる人間集団、シータ、ナカマー、エリトたち。 生きるためになんでもする貧困層シータ1割。金でなんでも解決しようとする…

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1年前
1

熱地球

 地球温暖化が進行し、多くの海は干上がっていった。海よりも、陸の面積が多くなり、川は枯れ、湖も枯れていった。西暦3000年、陸地の7割以上が砂漠と化し、とうとう地球…

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3年前
2

「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の後藤正文かっこいい

傷ついている人のことを寄ってたかってみんなでさらに傷つける。 落ち込んでる人のことを批判してさらに落ち込ませる。 って、見ててつらいな、いじめそのものじゃん。 と…

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3年前
1

過疎の災害

田舎で田畑や山や家を持ってる、それもそこそこ広かったり大きかったりする人って、みんな、どうしているのかな。それも、先祖代々、守り抜いてきた、みたいなシチュエーシ…

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3年前

『兄の終い』分析

すごいな! と思いました。バツ2シンパパ状態の疎遠だった嫌な兄が急死して、遺体を焼いてゴミ屋敷状態になってた住まいを片づけ、甥っ子を転校させて実の母親に戻す! …

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3年前
1

私の「推し、燃ゆ」

今回の、宇佐美りん『推し、燃ゆ』とは、(私の心情としてはたいへん関連しておりますが)関係ないものとしてお読みいただくのがいいかと。小説『推し、燃ゆ』についてはい…

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3年前
1

リリー・フランキーについての紆余曲折

リリー・フランキーって面白いんだよ、会ったことあるよ、などと、まわりの人たちがごちゃごちゃ言ってるなあと思ったのはもう25年くらい前だろうか。いろいろな噂を聞いて…

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3年前
そのために

そのために

夢から覚めないまま しがみついて私は こんな年になってしまった

みんな私を笑ってる
おかしいでしょう ほかのこと何もできないで 結局なれなかったんだ
できないんだって早く気づけば
幸せになれてたかな

散らかった部屋
埃まみれのギター
滑稽だよね

彼は私のことなんて好きじゃない
私も私のことなんて好きじゃない
ひとりになると流れる涙

パーティーは退屈
何でもないふりをして笑って
楽しげな顔を

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声がします

声がします

 Zのファンだ。

 Zの歌う曲は心地よい。最先端の音のようで、懐かしい要素がどこかに込められている。アイデアマンのプロデューサーが指揮をとって創られているというPVは毎回、少し謎めいていて、少し怖いところもあって、しかしそれぞれキュートだったりクールだったりゴシックだったりとテイストはめまぐるしく変わって、目が離せない。

 ZのPVを動画サイトで再生するとき、コメント欄を眺めるのも私の楽しみだ

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「文學界2018年9月号 」東出昌大インタビューに考えさせられる

「文學界2018年9月号 」東出昌大インタビューに考えさせられる

ちょっとした機会があって「文學界2018年9月号 」を読み直しているところだけれど、これを最初に読んだ時には気づかなかった発見の嵐でひとつメモがてら。

初めてこの号を読んだときは古市の芥川賞候補作、「平成くん、さようなら」が目当てだった。そしてこのとき私は東出昌大をちゃんと認識していなかった。不倫騒動から名前を知って、これこれこういう人だと把握することになったが、なんでこんなに騒がれるのか、正直

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「AIアリス」第一話

「AIアリス」第一話

▼あらすじ

井出麻美はアイドルグループのリードボーカル兼ダンサーだった。事務所社長の愛人だった事が表ざたになり芸能界を引退するがオフィスワークになじめず、著名な慈善活動家である山本隆の建てたフィリピンの孤児院、タカシハウスで働いていた。隆が孤児院を利用し違法取引や人身売買で稼いでいたことが明るみに出ると寄付が集まらなくなり資金も底をついてタカシハウスの存続が危ぶまれる。AI技術に強くなった作曲家

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「AIアリス」第三話

「AIアリス」第三話

シーン1 剛の事務所

剛:アリスのビジュアルに使うのは、この子
 剛、モニター上にアリスの写真とプロフィールを映し出す。アリス 身長162㎝ 体重45kg メン強
剛:実はもう、オーディションという名目で、フィリピンから招いているんだ。(マイクに向かって)アリス、入りなさい。
入室するアリス。
剛:名前と、年齢と、身長と、体重を言って。
アリス:アリスです。16才です。身長は162㎝、体重は42

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「AIアリス」第二話

「AIアリス」第二話

シーン1 オフィス―夕方
麻美のスマートフォンの画面「君にアイドルをやってほしい」
麻美(心の声):私はもう40歳。アイドルなんてできる年じゃないし。引退してずいぶん経つのに。剛は、ドラッグで逮捕されて、謹慎してる間に、頭がどうかしてしまったんだろうか。TYS事務所?
麻美、剛からのメッセージに描かれていたTYSを検索する。
麻美(心の声):えっ? この曲も、この曲もTYS作曲ってなってる。めっち

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わたしだけのNewJeans:推し活の恐怖を経て

わたしだけのNewJeans:推し活の恐怖を経て

(写真もとにしたAI自画像です。実物と違い過ぎて流行るかもねこれ)

NewJeansとハッシュタグに入れてる。

が、私はリアルな推し仲間を作ることは諦めている。
世間一般で言われているような「推し活」をする気はハナから持ち合わせていないのだ。

なんでかというと、まあだいたいこんな感じ。

・はまりやすいので自主規制
・リアルで推し友にあわせすぎてしまう
・「好き」の箇所が一般と違う

ハマり

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NewJeansになりたい

NewJeansになりたい

NewJeansめちゃくちゃかわいい!

ちょびっとだけ、かするだけでも、いい。
人間として、NewJeansに近づきたい。

と思って、年甲斐もなく、真似て踊ってみようとするけど、ぜんぜん踊れなくて、うぎゃーーーーーーー。

いやあんな速いダンス踊れるわけないんだけど。
見てると皆軽々やってるから、ひょっとしてと思ってしまったのである。

でもでも。

何度か「OMG」リピートして、ミンジに焦点

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熱地球

■あらすじ

地球温暖化の進んだ世界。池近くで生きる人間集団、シータ、ナカマー、エリトたち。
生きるためになんでもする貧困層シータ1割。金でなんでも解決しようとする富裕層エリト1割。両者を軽蔑する中流層ナカマ―が人類の8割を占める。
シータを教育しようとするナカマーの教師。自分達の生き方を恥ずかしいと思うようになったシータは池で集団自殺する。
シータ、エリトを敵視していたナカマーの青年が皮膚病の感

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熱地球

熱地球

 地球温暖化が進行し、多くの海は干上がっていった。海よりも、陸の面積が多くなり、川は枯れ、湖も枯れていった。西暦3000年、陸地の7割以上が砂漠と化し、とうとう地球上には巨大な池がひとつ残るだけになってしまった。

 他の多くの生物種と同様、人類は池に近い場所に競い合うようにして住んでいる。最初のうち、温暖化の原因について、人々は議論し、研究室を続けていた。温室効果ガスを増加させないための様々な研

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「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の後藤正文かっこいい

「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の後藤正文かっこいい

傷ついている人のことを寄ってたかってみんなでさらに傷つける。
落ち込んでる人のことを批判してさらに落ち込ませる。

って、見ててつらいな、いじめそのものじゃん。
と思うんだけど、これは、もしかして、本能なのかな。

鳥とか獣とか虫とか群れで、怪我したのが一匹出たら、どうするんだろう。
もっと傷だらけにして殺しちゃうのかな。

人間は、傷ついた人や、困った人がいたら、助ける生きものかなあと思っていた

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過疎の災害

過疎の災害

田舎で田畑や山や家を持ってる、それもそこそこ広かったり大きかったりする人って、みんな、どうしているのかな。それも、先祖代々、守り抜いてきた、みたいなシチュエーションの人。

と、いうのは実は、自分のことです。上京以前の。
周囲からは羨ましがられるのだけれどまったくうれしくなかった。
まったく、困ったものだ、何とかしなくてはまずいぞこれは、と、かなり幼い頃から思っていました。

大農場のやり手農家っ

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『兄の終い』分析

『兄の終い』分析

すごいな! と思いました。バツ2シンパパ状態の疎遠だった嫌な兄が急死して、遺体を焼いてゴミ屋敷状態になってた住まいを片づけ、甥っ子を転校させて実の母親に戻す! という、まあ、それなりに起承転結はあるにせよ誰にでも起こりそうなわりと普通の話。なのに、すごいと思ってしまうのはなぜ。というのを、内容以上に考えてみたくなった。

実話だから、ノンフィクションを読んでる訳なのですが、いい小説の読後感。こうい

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私の「推し、燃ゆ」

私の「推し、燃ゆ」

今回の、宇佐美りん『推し、燃ゆ』とは、(私の心情としてはたいへん関連しておりますが)関係ないものとしてお読みいただくのがいいかと。小説『推し、燃ゆ』についてはいつかぜひ取り上げたいと思っております。

ええと男性ミュージシャンの、不倫という報道がありまして。

私はかつてこの人を激しく推していた。というか、今もまあ、自分にとって、推しといえばこの人。で、いちおう情報を追う。
それで今まさに自分にと

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リリー・フランキーについての紆余曲折

リリー・フランキーについての紆余曲折

リリー・フランキーって面白いんだよ、会ったことあるよ、などと、まわりの人たちがごちゃごちゃ言ってるなあと思ったのはもう25年くらい前だろうか。いろいろな噂を聞いてなんとなく影響を受けるのが怖くてずっと避けてきた。リリーが登場するイベント面白いんだよ! 本笑えるよ! などと、聞くたび、んーでもなんか変な名前だし―本業かよくわからない人ってちょっとなー、などと、見ぬよう触れぬようにして来た。

今から

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