yukika

スクリプト書いてます。 好き)猫、ゲーム、マンガ、アニメ、音楽

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記事一覧

浜辺のスクリプト

砂浜に開いている小さな穴を、わたしは見つめています。 優しく波が打ち寄せる心地よい海辺。 ときおり勢いよい強めの波が来たときに、避けきれず服が濡れてしまうけれど…

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7か月前

ウサギのスクリプト

「あー、もうお腹いっぱい」 わたしはベッドに寝ころぶ。見慣れた天井をみあげ、枕の頭に当たる感触を感じながら。 わたしは一つ深く呼吸してみます。 今日あったこと、…

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7か月前

リアちゃんのスクリプト

リアちゃんはとってもおびえていました。 だって。ただ自分がおもしろい!楽しい!うれしい!って感じたことを表しただけで、周りがみんなとても怖い顔で見るのです。 彼…

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7か月前

改革のスクリプト

「さて、あなたは何が欲しいのかな?」 丁寧に紳士的な言葉とはうらはらな、狡猾な表情を、わたしは気がついていたのだけれど。 「わたしのほんとうがほしい、誰にも邪魔…

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8か月前

サリーちゃんのスクリプト

サリーちゃんのスクリプト 「もうっ、やんなっちゃう」 小学生のサリーちゃんが怒っています。 なんで、隣のクラスの和生くんはわたしにちょっかいかけてくるんだろう。…

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8か月前
2

フクロウのスクリプト

「自由ってなんだろう」 わたしはそんなことを考えながら、夕日に赤く染まった景色の中、車を走らせています。 走行音を聞きながら、座面に伝わる振動も感じてみる。 少…

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9か月前

黒猫のスクリプト

完璧に、美しい 造形的(見た目)はもちろん、何をやってもうまくいく 両親はこの完璧な僕にすごく優しい スポーツだろうが、勉強だろうが、芸術的センス(絵もうまく描ける…

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9か月前
1

美しさのスクリプト

美しいことがすごく大切なの 怒ったり、嫉妬するのはすごく醜いこと わたしたちの罪は神の子であるヨシュアが背負ってくれている イバラの冠、手足を杭で打たれ、はりつ…

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10か月前

はじまりのスクリプト

その女の子は、ひとりで遊ぶのが好きでした。 おともだちと一緒に、レンゲ畑を駆け回ったり、山積みにされた土の山で、ヒーローごっこみたいなことをするのも楽しかったけ…

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10か月前
1

恐れのスクリプト

「どうしてそんなに怖がってるの?」 そんなふうに、小さいひとは真っ黒な黒曜石のような瞳で。 わたしの目をまっすぐに覗きこみながら、不思議そうに首をかしげています…

yukika
10か月前

蛍のスクリプト

「わあ、、」 蛍が舞っているその光のひとつひとつを、小さい女の子はきらきらとした瞳で眺めています。 あたりには、ときおり草を踏みしめるささやかなキシキシ、、とい…

yukika
10か月前
1

虫のスクリプト

虫なんかただ怖いし、うっとおしいだけ 綺麗な蝶は好きよ でも、見た目がグロい芋虫や、血を吸いにくる虫や、ただただうっとおしいだけの羽虫たち やだ。大嫌い! わた…

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10か月前

緑の女神のスクリプト

わたしが書いてみたくてあなたにスクリプトを書かせて、とお願いしました。 あなたは快諾してくれて、いろんなことを教えてくれました。 駅からお家までは歩くこともある…

yukika
10か月前

②road to 狂乱

さて、イベントやろうぜ!と勢いでメッセージしたものの、まったく具体案はなかった。 つくづく前のめりな見切り発車体質である。 「とりあえず『メンヘラとオタクと中二…

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1年前

①きっかけは戸川純

「ねえねえ、なんかイベントしよー」 6年ぶりに伝えるにはあまりにも唐突すぎる呼び掛けに。 「やるやるー」 とさくっと返してくるほうもくるほうである。 ちずちゃんを…

yukika
1年前
6

昔のアニメ鑑賞大会

少し前から家族(夫、息子)で催しています✨ もともと録画したアニメを夕食後みんなで見る。という習慣はあったのですが、最近あまり興味のあるやつが放映されてない。 で…

yukika
3年前
1
浜辺のスクリプト

浜辺のスクリプト

砂浜に開いている小さな穴を、わたしは見つめています。

優しく波が打ち寄せる心地よい海辺。

ときおり勢いよい強めの波が来たときに、避けきれず服が濡れてしまうけれど、それすらなんだかおもしろくて、わたしはすごく安心するのです。

裸足の足にまとわりつく濡れた砂と、少し暖かい海の水と、頬に当たる風がちょっぴりだけ涼しく感じ始めたとき。

わたしを呼ぶ優しい声が聞こえる。

わたしはまだ遊んでいたかっ

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ウサギのスクリプト

「あー、もうお腹いっぱい」

わたしはベッドに寝ころぶ。見慣れた天井をみあげ、枕の頭に当たる感触を感じながら。

わたしは一つ深く呼吸してみます。

今日あったこと、今日会った人たち、わたしはそのことを考えているつもりが、いつのまにかまったく違うことを考えている。

なんだか頭ごちゃごちゃやな。と少しおかしくなりながらいつのまにか眠りについています。

せわしなく動きまわる白いウサギ。

「ちこく

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リアちゃんのスクリプト

リアちゃんはとってもおびえていました。

だって。ただ自分がおもしろい!楽しい!うれしい!って感じたことを表しただけで、周りがみんなとても怖い顔で見るのです。

彼女が、いやだなあ、おもしろくない、嫌いだなあ、、って感じたことそのまま表したら、周りはいっそうきつく彼女を責めたてるのです。

そう、まるで、リアちゃんが何かを感じることが、それだけでこの世界にとっての害悪であり、彼女の表現は罪深い愚か

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改革のスクリプト

改革のスクリプト

「さて、あなたは何が欲しいのかな?」

丁寧に紳士的な言葉とはうらはらな、狡猾な表情を、わたしは気がついていたのだけれど。

「わたしのほんとうがほしい、誰にも邪魔されない、もちろんあなたにも」

その山羊に似た生き物はとまどい驚いたような見えた。

でも、気を取り直したように、優しく微笑みます。

「賢明かつ愚かな人の子よ。欲しいものを与えよう」

「その代償は?」

「永遠の平和」

「永遠の

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サリーちゃんのスクリプト

サリーちゃんのスクリプト

サリーちゃんのスクリプト

「もうっ、やんなっちゃう」

小学生のサリーちゃんが怒っています。

なんで、隣のクラスの和生くんはわたしにちょっかいかけてくるんだろう。

それだけじゃなく、同じクラスのみゆきちゃんは、なんだか意地悪をしてくるし。

わたしはただ、みんなと普通に授業受けて、校庭を走り回ったり、遊んだりして、楽しく過ごしたいだけなのに。

仲良しのちいちゃんは、そんなこと気にしなくてい

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フクロウのスクリプト

フクロウのスクリプト

「自由ってなんだろう」

わたしはそんなことを考えながら、夕日に赤く染まった景色の中、車を走らせています。
走行音を聞きながら、座面に伝わる振動も感じてみる。

少し人通りが多い道をゆっくりと通り抜け、

少し窓を開けて、外の空気を胸いっぱいに吸いこみます。

肺に優しく空気が入る感触を感じることができ、それをすこし勢いよく吐き出す。

ああ、これが自由かもしれない。

空気は当たり前のようにわた

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黒猫のスクリプト

黒猫のスクリプト

完璧に、美しい
造形的(見た目)はもちろん、何をやってもうまくいく

両親はこの完璧な僕にすごく優しい

スポーツだろうが、勉強だろうが、芸術的センス(絵もうまく描けるし、音楽の才能)もすごいみたい

会社に入れば、役に立つと重宝され、要領も器量も悪い同僚より、愛され引き立てられて、あからさまに贔屓され、実際お給料もどうやらたくさんもらえているみたいだ

そんなある日

小さなみすぼらしい黒猫を、

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美しさのスクリプト

美しいことがすごく大切なの

怒ったり、嫉妬するのはすごく醜いこと

わたしたちの罪は神の子であるヨシュアが背負ってくれている

イバラの冠、手足を杭で打たれ、はりつけにされなお、すべての苦をその身に受ける覚悟で、ただ神の子たりえた

美しい、という字ははりつけにされたいけにえの羊

それを知ってなお、美しいことを求めるのか

そう

美しかったら愛されて、ちやほやされる

自分が自分として生まれ

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はじまりのスクリプト

その女の子は、ひとりで遊ぶのが好きでした。

おともだちと一緒に、レンゲ畑を駆け回ったり、山積みにされた土の山で、ヒーローごっこみたいなことをするのも楽しかったけれど、なんだか少し違う、って感じていた。

玄関先でしゃがんで、忙しく蠢くアリたちを見ています。

ほんのかすかですが、彼らが動きまわり、土を掘り、獲物を運ぶ音が聞こえる。

自分を照らす太陽の熱を身体に感じながら、わたしは今どうしてここ

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恐れのスクリプト

「どうしてそんなに怖がってるの?」

そんなふうに、小さいひとは真っ黒な黒曜石のような瞳で。

わたしの目をまっすぐに覗きこみながら、不思議そうに首をかしげています。

まるで小鳥のような心地よい声を聴きながら、その小さいひとが、わたしの頬にそっと置いた手の柔らかく暖かい感触を感じます。

わたしは、なぜかわからないけど泣きそうになり。

「わからないけど、とっても怖い」

と絞り出すように声を出

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蛍のスクリプト

「わあ、、」
蛍が舞っているその光のひとつひとつを、小さい女の子はきらきらとした瞳で眺めています。

あたりには、ときおり草を踏みしめるささやかなキシキシ、、という音が聞こえます。

草を踏みしめる感触を、
かわいい靴の裏に感じることができる。

思わず息を止めて見いってしまっていたので、あわてて呼吸を戻します。

わたしの中の驚きと喜びが、吐き出され、あたりのその時期特有の湿った空気。はかなげで

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虫のスクリプト

虫なんかただ怖いし、うっとおしいだけ

綺麗な蝶は好きよ
でも、見た目がグロい芋虫や、血を吸いにくる虫や、ただただうっとおしいだけの羽虫たち

やだ。大嫌い!

わたしはそんなことを思いながら、畦道を自転車で走っていました

夕方に活動し始める虫の声や、田んぼに住む蛙たちの声がわたしに聞こえています

心地よい風がわたしの頬を撫でるのを感じる

わたしは家に着いて、ただいま。って玄関のドアを開けて

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緑の女神のスクリプト

緑の女神のスクリプト

わたしが書いてみたくてあなたにスクリプトを書かせて、とお願いしました。

あなたは快諾してくれて、いろんなことを教えてくれました。

駅からお家までは歩くこともあるし、原付移動のときもあるし、雨ならバスに乗ったりもするんですよね。

雨の日にバスに乗った時の車内にこもる湿った空気、窓ガラスに映る雨粒とそれを透かしてぼんやりとした外の景色が見える。

ときおり運転手さんのアナウンスが聞こえる。

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②road to 狂乱

さて、イベントやろうぜ!と勢いでメッセージしたものの、まったく具体案はなかった。

つくづく前のめりな見切り発車体質である。

「とりあえず『メンヘラとオタクと中二病が集まるイベント』なんてどう?」

「なにそれおもしろそう」

どこまでもノリのよいちずちゃん。

はて、賛同を得たのはいいけど、具体的に何しよう。

いくつかふわったとした案をひねり出すも全然まとまらず。

そこに
「わたし狂乱カラ

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①きっかけは戸川純

「ねえねえ、なんかイベントしよー」
6年ぶりに伝えるにはあまりにも唐突すぎる呼び掛けに。

「やるやるー」

とさくっと返してくるほうもくるほうである。

ちずちゃんを知ったのは10年も前だろうか。

北海道でスピリチュアルコーチング、タロット講師などで活動しているHPを見つけ、コンタクトをとってみた。

なにせ文章が熱い。暑苦しかった記憶がある。

その頃のわたしが何を思ってちずちゃんにコンタク

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昔のアニメ鑑賞大会

少し前から家族(夫、息子)で催しています✨
もともと録画したアニメを夕食後みんなで見る。という習慣はあったのですが、最近あまり興味のあるやつが放映されてない。

で、過去に遡り、題名は知ってるけど見たことなかった有名作品をチェックしようじゃないか!と突然思いつきまして。

まずは「涼宮ハルヒの憂鬱」から見始めまして。一通り終わったのでただいま「けいおん!」鑑賞中。

キャラにP-modelメンバー

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