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■地方移住

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#地方

大都市で生きていくための知恵

大都市で生きていくための知恵

以前、これまで大都市(特に東京)で生きていく人生しか描けていなかった、ということを書いた。

子供の頃のことを思い返すと、東京へ買い物に行った折など、家族(特に母)からいくつかの「大都市で生きていくための知恵」を授けられていた。今回はそれらについて書いてみようと思う。

●人混みを横切るには斜めに歩く
最初に教わったのはこれではないかと思う。

我が家がよく買い物に出ていたのは新宿だった(だから今

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首都圏の旨味

首都圏の旨味

長いこと、自分は田舎出身の田舎者だと思って生きてきた。

家を継ぐとか、お墓を守るとか、ともすればそういう「古い価値観」にからめとられそうになる場所としての、田舎。

だから母は、娘であるわたしが田舎を抜け出せるよう、自らを犠牲にした、というような言い方をすることがあった。例えば、あまり父方の実家になじませないとか、地元ではなく東京の学校へ進学するように仕向けるとか・・・

だから、実家から東京の

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見知らぬ人との密着

見知らぬ人とぴったり密着するということが、最近あまりないなあ、と思ったのだった。

一昨年地方に引っ越してきて、満員電車とは全くといいほど縁が切れてしまった。

ローカル線もそこそこ混んでいる時はあるものの、ぎゅうぎゅう詰めには決してならない。

入り口から呼吸ができなくなるほどぐいぐい押され鞄から出し忘れたあんパンみたいになる、という経験はもはや記憶の彼方にある。

思い出してみれば、そもそも地

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家族の地方移住ストーリーにおける女性の不在について

家族の地方移住ストーリーにおける女性の不在について

地方移住して今年で三年目になる。

元々は田舎の出身だ。

学生時代を過ごし、正社員の仕事もあった東京のど真ん中から、田舎ではあるがちょっとした街中へ、夫の仕事の都合で移り住んだ。

こちらでの生活にはもう慣れたけれど、いまだに「地方に移り住む」ということについて時々考える。

だから、(スマホならサジェスト機能のせいもあるのだろうが)地方移住関連の情報が目に入りやすい。

例えば、無事移住先に根

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大学職員を辞めて二年~地方で大学職員を目指すということ

大学職員を辞めて二年~地方で大学職員を目指すということ

大学職員を辞めた理由についてのエントリーをアップしてから二年が経ちました。

今年の秋が来ればもう三年…光陰矢の如しとはよく言ったものですね。

これらの記事には引き続き関心を持ってくださる方が多く、今も就職活動シーズンとなればちょこちょこ購入頂いているようで嬉しいです。

大学職員を辞めて一年後に書いた記事はこちら。

では二年後の今、どうしているのか…?

答えは、引き続き「地方都市の無職」で

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