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【おやすみ前に、お砂糖ひとさじ】報われない日々を抱きしめて

"私はこんなにやっているのに"そうでないあの子の方が可愛がられる
"私は圧倒的に正しいのに"そうでないあの人の意見が歓迎される

日々の生活を送る中で、自分の頑張りや正しさが報われないように感じること、きっとたくさんあると思います。
そう感じて悲しみや苛立ちを感じている時は、あなたの心の中で「認められたい自分」がひっそりと涙を流している瞬間です。
その悲鳴に気が付いて自分を認めていけたら、気持ちも段々落ち着いてくると思うので、そしたら少しだけ立ち止まって、その奥にあるものを考えていけたらいいなと思います。

「報われない自分」の奥にあるもの

「報われない自分」が辛くなってしまう背景には、「報われたい自分」がいます。
"見返りを求めるわけではないけれど、それでもこれだけ犠牲を払ったのだから、それ相応のことはしてもらいたい"
そう思う奥には「報われたい自分」が、報われる時を首を伸ばしながら待ち望んでいます。

「報われたい自分」は、「誰かから認められたい自分」です。
認められたい気持ちは、マズローの欲求5段階説にもあるように、誰もが持つ欲望の一つでもあります。
認められたい気持ちが強くなる時、自分が認められていない状態にあるといえます。
それは、"自分を含めた"誰かから認められたい気持ちです。
自分が自分を認められていない時、誰かから認めてもらえないとその気持ちは満たされないからこそ、自己承認欲求はより強くなっていきます。

報われたい自分の根幹にあるのは、自分が自分を認められないことだったりもするのです。

まずは自分が認めてみる

報われない自分を目の前にした時、まずは"自分が自分を認める"ということを意識して行っていきます。
"私はこんなことを頑張ったよね"
"こんなにやって偉かったね"
自分を認める言葉を、あえて自分自身にしっかり伝えてみてください。
(あっオッケーそういう感じねと思って認識はしてやらない、ということをよく私は繰り返していましたが、実際やり続けると徐々に変化が出てきます、、笑)

これをやっても"頑張っているのに報われない"という状態自体は変わらないのですが、自分が(自分を含めた誰かから)認められているかということがここでは問題なので、まずは自分が自分を認めていければ大丈夫です。

これをやっていくことで、"とにかく誰かから認められたい"という気持ちが薄まっていきます。
自分が自分を認められることで、感じ方がゆるやかに変化していくことに繋がります。
そうやって心のスタンスが変わっていくことで、アンテナができて実は認めてくれていたことに気が付けるようになったり、相手に与える印象が自然と変化して結果として認められる機会が増えたりもしていきます。

よく見える誰かの"持ち物"

その上で、人と比較して自分より誰かの方がこんなこともしてもらっている、と思うことがまだ多い時、その誰かはどんなものを持っているか考えてみてください。
実は見えないところで工夫しているところがあったり、誰かのいいところを見つける力が強かったり、そのよく見える誰かはあなたとは別のところで"こんなにやっている"ことがあるかもしれません。

人はそれぞれ違う強みや特徴を持っているからこそ、その誰かがやっていることだけが正しいわけではありません。
ただ、そうやってその誰かもよさを活かしていると認めていけること・それに気づいて自分はどう自分の特徴を反映していけるか考えていくことが、自分も同じように扱われるヒントになっていくこともある筈です。

自分だけで解決しなくてもいい

一人でやっていけることは、たくさんあります。
でも一人でやっていけることには、限界もあります。
自分だけで解決しなくても大丈夫です。

「こうして欲しかった」と相手に伝えたり、「前にこんなことをしたからこれをお願いしたい」と言ってみたり、心の中で一人で苦しんでいたことを相手に伝えてみたら、意外と快く引き受けてくれることもあります。

「あなたのこんなところをいいなと思っていて、私もそうなりたい」と言葉にしてみたら、親身に話を聞いてくれたり、気を付けるポイントや力を入れていることについて教えてくれることもあるかもしれません。
直接相手に伝えることが難しくても、第三者に伝えることで力になってくれることだってあります。

自分でコントロールできるのは自分だけ、誰かは思うようには動いてくれないかもしれません。
それでも、自分がコントロールできる範囲の自分の行動をひとつだけ変えてみることが、誰かを動かすきっかけになることだってたくさんあります。

今まさに報われないと感じている方へ

報われないと今思っている渦中にいる時、"どうして自分ばかりこんなに認められないんだろう"と思うこともあるかと思います。
そう思ってしまうことは全然悪いことではありません。
認めてもらえない状態で頑張り続けてきたこと、それだけでもとってもすごいことです。
まずは自分を労わって認めてあげるところから、始めてみてください。

報われないまま頑張った自分へやさしくするために、今できそうなことはなんですか。
そうやって一息つきながら、しっかり充電していくところから始めていってもらえたらいいなと思います。


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