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【書籍紹介】コミュニティ経営のすすめ―あいだのある組織の作りかた

2023年10月。有限会社人事・労務矢萩大輔さんから『コミュニティ経営のすすめ―あいだのある組織の作りかた』をご恵贈いただきました。ありがとうございます!

有限会社人事・労務の皆さんとはNatural Organizations Lab株式会社の吉原史郎さんが発起人であるJunkanグローバル探究コミュニティで畑や土づくりの体験をご一緒したことがきっかけで繋がることができ、毎年、私の地元・伊賀のお米を事務所へお送りしている関係を築いてくることができました。

出版の際、『コミュニティ経営のすすめ』をお送りいただけたことで、互いの活動の成果・実りを循環させる関係をご一緒できていることが感じられ、本当にありがたいです。

今回は改めて、ご恵贈いただいた本書について簡単に用語等を取り上げながらご紹介できればと思います。


有限会社人事・労務

有限会社人事・労務は、1995年に社会保険労務士事務所として開業後、1999年に「ES組織づくり」をめざすコンサルティングオフィスとして東京都台東区で設立されました。

ES(Employee Satisfaction:従業員満足)を組織における『人間性尊重』の姿勢として捉え、個人の能力を最大限発揮できる「場」としての組織づくりをめざすと同時に、はたらく(傍を楽にする)の原点である農の実践を通じて地域、コミュニティとの繋がりを生み出し、はたらく豊かさの探求を続けられています。

本書『コミュニティ経営のすすめ―あいだのある組織の作りかた』は自社での実践知に基づいた提言としてまとめられたものです。

コミュニティ経営とは?

本書によれば、現代の社会的要請により、従来のピラミッド型組織からより柔軟なサーバント型組織、そして、『コミュニティ型組織』への移行が必要とされており、このコミュニティ型組織による経営を『コミュニティ経営』と呼ぶとのこと。

上記のような組織の変遷は、リーダーシップの変遷から見ると、以下のようにまとめられるかもしれません。

従来の管理統制型・トップダウンの意思決定を行う英雄的リーダーシップ

ロバート・K・グリーンリーフの提唱した組織やフォロワーへの奉仕者としてのリーダー像であるサーバント・リーダーシップ(Servant Leadership)

個人としてのリーダーから組織の誰もが独自の役割を担い、イニシアチブを発揮できるコミュニティシップ(Communityship)

コミュニティシップ(Communityship)とは経営学者ヘンリー・ミンツバーグ(Henry Mintzberg)が2006年に初めて提唱した概念であり、著者らもプレスリリース上でこの考え方に触れています。

また、コミュニティ経営においてもES(Employee Satisfaction:従業員満足)を組織における『人間性尊重』の姿勢として捉えおり、これに基づいたしなやかな事業運営を行うことが肝要と言います。

コミュニティ経営のすすめ―あいだのある組織の作りかた

あくまで自社での実践知に基づいた提言としつつ、社会保険労務士としての豊富な知見と実践によるコミュニティ型組織のための制度づくり等は、とても興味深く拝読しました。

さらに詳しくご覧になりたいという方は、是非ご一読を。

さらなる探求のための参考リンク

10月5日『コミュニティ経営のすすめ あいだのある組織の作りかた』出版!

レポート:ソース・プリンシプル&マネーワークの提唱者のピーター・カーニック、ビジョンワークのバーバラを迎えて、吉原史郎さんと探究する学びの場

Rebuilding Companies as Communities by Henry Mintzberg


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