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おやつの話

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日々のおやつ、そしてそのレシピなど。
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寒い朝と扁桃腺肥大(ホットココアの話)

寒い朝と扁桃腺肥大(ホットココアの話)

朝に唾が飲み込めない

朝夕の冷え込みが強くなってくると、「喉が痛い」と起きてくる子がいる。長女は扁桃腺肥大で、特に痛むらしい。私も子どもの頃にそうだったから、朝のあの、何かを飲み込むときの、朝食のごはんやパンやお味噌汁どころか唾を飲み込むのもつらい、焼けるようなひどい痛みは、よくわかる。私が小学生の頃は、どうしていたんだっけ。
母が市販のみかんヨーグルトを買い置きしてくれていた。冷たくてつるんと

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オートミールチョコバナナブレッドの話

オートミールチョコバナナブレッドの話

我は熟れすぎたバナナを救う

何十年か前からある我が家の定番おやつに、ほぼ計量カップと計量スプーンだけでつくるオートミールブレッドがある、という話を以前書いたことがある。
計量と作り方が簡単で多少分量が違ってもまあおいしくできる、という家庭料理の醍醐味ならではのオートミールブレッドは、熟れすぎたバナナにも気さくに救いの手を伸ばす。息子はチョコ&バナナというこちらの組み合わせのオートミールブレッドほ

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金時豆の甘煮の話

金時豆の甘煮の話

簡単な分量目安と作り方

【材料】
金時豆 200g
きび砂糖 150g
黒砂糖 10〜30g
塩 小さじ1/3(またはしょうゆ大さじ1)
※黒砂糖がなかったら、きび砂糖だけで炊く。
※甘いのが好きなら、豆:砂糖=1:1。抑えめが好きならそれより砂糖を減らす。

【つくりかた】
①金時豆は水洗いした後、鍋に入れてたっぷり浸かるぐらいの水に1晩浸ける。
※一晩の目安は、約5〜6時間。朝イチに浸けたら

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オートミールブレッド(レーズンカップケーキ)の話

オートミールブレッド(レーズンカップケーキ)の話

菓子でも主食でもなく

オートミールが去年から今年にかけて流行したらしい。ポリッジが、イギリスの食事がまずい代表的料理、みたいな言われようだったのに、嘘みたいに汚名返上だ。

我が家で長年作っているオートミールのレシピは2つあり、1つはクッキーで、もう1つがオートミールブレッドだ。ブレッド、といってもこねて発酵させるパンではなく、混ぜて焼くだけのいわゆるクイックブレッドの類のもので、私は別名「レー

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水ようかんの話

水ようかんの話

冷凍庫の中のあんこ冬につくった、作り置きの粒あんが冷凍庫にある。もともとは、お正月のお餅を食べるためで、ついでにその後も気が向いた時にすぐにお汁粉にできるようにと多めに作った。粒あんとこしあん、どっちが好きと聞かれたら本当はこしあん。でも自分でつくるときは裏ごしが面倒なので粒あんのまま。

お汁粉にするつもりが、気がついたらもう6月。なんだか半袖で気持ちいい気温にさえなってしまった。冷たいおやつの

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オレンジ寒天の話

オレンジ寒天の話

夏のおやつの定番我が家の冷たいおやつの定番の1つが、オレンジ寒天。つるっとしていて、冷たくて、プチっといえばいいのか、歯切れのいい食感は寒天ならでは。ゼリーではこうはいかない。材料が海藻、というのがまたいい。食物繊維たっぷりだよね、と罪悪感なくすいすい食べちゃう。
材料は4つだけ。計量もつくりかたも簡単なので、息子がはじめて分量をそらんじてつくれるようになったおやつがこれでした。

寒天といえば、

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バナナマフィンの話

バナナマフィンの話

バナナのお菓子はギルトフリーバナナ1房、5本あったら3本はそのまま食べて、残りの2本は黒い粒々が出て南国の甘い芳香が立つまで完熟するのを待つ。といっても、その辺に置いてほったらしなんですけれども。

意図的ではなくほったらかしにして「完熟した」バナナ((それは他の果物でも言えるのですが)は時に「傷んだ」バナナ扱いになりかねず、でも「加熱しておやつにする」という選択肢ができることで、一気に食材として

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リンゴの焼き菓子の話

リンゴの焼き菓子の話

青森といえばリンゴだよね青森出身という話題になると、青森があまり馴染み深くない方には大抵「青森といえばリンゴだよね」と言われます。
ご期待通り、青森といえばリンゴです。冬になると、おそらくどの家にも一箱二箱あります。実家から離れて暮らしていてもそれは変わらず、誰からかネットがけで丁寧に並べられた贈答用のおこぼれが段ボール一箱二箱、または出荷用にそのまま無造作に詰め込まれたままような木箱で届きます。

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オートミールクッキーの話

オートミールクッキーの話

レーズンやチョコチップを混ぜ込んだオートミールクッキーは、にんじんケーキと同じく、我が家の定番のおやつの1つです。
材料がシンプルで、つくりかたも材料を順番にまぜていくだけ。つくりやすさもそうですが、ザクザクした食感と香辛料の香りがとてもよく、家族みんなの好物なので、飽きもせずに何十年もつくっています。
このクッキーのいいところも、材料の分量が多少違っても、まあ、いつもおいしくできるところです。「

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にんじんケーキの話

にんじんケーキの話

にんじんのケーキは、我が家の定番のおやつの1つです。何十年もつくっているものの、毎回少しずつ違います。違ってもまあ、いつもおいしくできる、という家庭料理ならではのすばらしさがあります。「まあおいしい」。この粒度の緩さが私はとても好きですが、レシピ本などの場合は、そこの部分がなかなかお伝えできないので、こちらに書くことにします。

<にんじんケーキの基本分量>(21.5×8.5×6cm型)①粉類 1

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ぜんざいの話(スープジャーと小豆)

ぜんざいの話(スープジャーと小豆)

小豆をちょっとだけ煮たいとき、下ゆでにスープジャーを使っています。

❶ 小豆1/2カップを水洗いしたら鍋に入れ、水2カップを加えて火にかける。沸騰したら一度小豆をざるにとり、茹で汁を捨てる。これを2回繰り返す(渋抜き)
❷ 再度、鍋に渋抜きした小豆と水1.5カップを入れて火にかけて沸騰させる。
❸ スープジャー(400ml)に❷を移して、すぐにフタをし4時間ぐらい放置。

(❷の茹で汁を多めにし

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