【超貴重】モン族の臈纈染めの模様を大解明 #2
こんにちは!Yukaです🌻
前回の記事では、ムーカンチャイの少数民族モン族の臈纈染めに使われている模様の意味に迫りました。
今日は前回の記事の続編です!
今回も興味深いストーリーとともに様々な模様をご紹介していきます✨
模様の意味を解説!
この記事は下記を参考にまとめています
文献:Bản Sắc Văn Hoá Dân Tộc Mông ở Yên Bái
お盆(家族の調和)
中央に祖父母、両親、子供の席が描かれている。内側から外側までびっしりと描かれた多くの層には、家族が常に調和して堅実であることを願うモン族の女性の願望が込められている。
お盆と壁(家族を守る)
中央に描かれたお米を乗せるお盆は家族の絆を表している。伝統的なモン族の家は石の壁で囲まれているため、モン族が家族を守るためのものとして、層で囲って表現している。
イヤリングとコイン(お守り)
四隅にイヤリング、中央にコインが描かれていて、モン族女性の民族衣装である銀のイヤリングとコインを表している。モン族の人々は、コインは自然から身を守ってくれるものだと信じている。
薬用の葉(厄除け)
四隅の葉は、家族が病気で礼拝する時に見知らぬ人が家に入らないようにドアの前に吊るす「薬用の葉」を表している。円形と四角形の組み合わせは、モン族の文化における天と地、宇宙、陰と陽を表している。
月と星空(夫婦の愛)
中央は月でその周りに散りばめられているのが星。夫婦の愛が開花する月と星空をイメージしたモチーフ。
モン族の日常(日常の安定と未来)
石垣が住宅を囲み、柵に沿ってシダが生えているというモン族の生活空間を表現している。中央にあるのは月。モン族の女性は、将来の夫は月が見える方向からやってくると信じていたという。
カタツムリ(勤勉さ)
モン族の性格をカタツムリに照らし合わせ、ゆっくりだが堅実である勤勉さや、自然に対処する能力を表している。
カタツムリ(家族の繁栄)
モン族の家族やコミュニティの繁栄を祈る願いが、渦が続くカタツムリに例えられて表現されている。
ニワトリ(モン族の重要な存在)
モン族にとって鶏は単に家畜の一種であるだけはなく、精神的な生活においても重要な役割を果たす。テトを迎える時にはシャーマンと家族が集まり、一年の健康と幸福を願う儀式を行う。この儀式でもニワトリが重要な役割を果たす。
模様の意味がわかればもっと面白い!
今回ご紹介した模様からはモン族のロマンチックな一面も見えました😳
模様から民族の考え方やものの見え方、捉え方がわかるので面白いですよね。
次回はいよいよ最終編!お楽しみに!
Yuka
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