マガジンのカバー画像

閑話休題

204
いわばエッセー。雑談。ブレイクタイムの茶飲み話です。ということで始まったのですが、他のマガジンで扱えない話題・内容をこのマガジンで扱うようになりました。またそういう経緯で、最近は…
運営しているクリエイター

2023年2月の記事一覧

<閑話休題>年を取ること、そして・・・

<閑話休題>年を取ること、そして・・・

(掲題の画像は、コタキナバル動物園にいるピグミーエレファント。成長した象でも、人の大人ぐらいの高さにしかならない、世界でも貴重な生物となっている。)

 年を取ってくると、それまで頭でわかっていても、実感としてわかっていないことが沢山出てくる。

 その最初は、年が近い人たち、友人や知人の死だろう。私は昨年二歳下の妹を亡くした。父は高校三年の卒業式の後に亡くしている。母はお陰様で健在だが、やはり一

もっとみる
<閑話休題>#どこでも住めるとしたら

<閑話休題>#どこでも住めるとしたら

 「#どこでも住めるとしたら」、私は雲の上に住みたい。雲の上というのなら、マンションの高層階に住めばいいとなるかも知れないが、それでは意味がない。下からつながらない状態で、雲の上に浮かんで住みたいのです。

 空中にある都市と言えば、ジョナサン・スイフトの『ガリバー旅行記』に出てくるラピューターが有名だが、ここは地上のバルニバービ島と密接につながっている。つまり、生活物資の補給は、地上のバルニバー

もっとみる
<閑話休題>我が家のイタ飯とワイン

<閑話休題>我が家のイタ飯とワイン

 昔、高い高い関税があった頃、EUで300円くらいのテーブルワイン(毎日の食事に、日本人のみそ汁のように飲まれるリーズルナブルなワイン)を、高級デパートで3000円くらいで売っていた。

 しかし、最近のEUとの関税協定やTPP(不肖私めも、準備会合のお手伝いをしたことがある)のおかげで、輸入品の価格が下がり、この画像にあるトスカーナ(イタリア文化と美食の中心、フィレンツェが州都)のテーブルワイン

もっとみる
<閑話休題>犯人探しの功罪

<閑話休題>犯人探しの功罪

 私にしては珍しく、一般的な倫理についての考察をしてみた。

 一つのイメージを想像してみる。何か組織でミスが発生した場合、組織の大勢の人たちは、まるで子供のように「俺やっていないよ」と主張する一方、管理者と一緒に組織内の犯人探しをする。そして、血祭りにあげる生贄としての犯人を見つけると、管理者はその人を晒し者にし、またその他の人たちは、犯人を嘲笑と蔑みの対象にして、無責任な言葉の暴力を際限なく投

もっとみる