妖怪古伝

Podcast「妖怪古伝」を配信しています三毛猫又みい(三毛猫みいの父)です。 このN…

妖怪古伝

Podcast「妖怪古伝」を配信しています三毛猫又みい(三毛猫みいの父)です。 このNOTEは配信した妖怪の物語りのシナリオを掲載しているのもです。 毎回ひとつの妖怪を紹介し、その妖怪のオリジナルストーリーを書いています。 Podcast妖怪古伝も聞いてみてくださいね!

記事一覧

エピソード98 貧乏神

98貧乏神 貧乏神(びんぼうがみ)は、取りついた人間やその家 族を貧乏にする神。日本各地の昔話、随筆、落語など に見られる。 基本的には薄汚れた老人の姿で、痩せこけ…

妖怪古伝
3日前
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エピソード97 舟幽霊

97舟幽霊 船幽霊、舟幽霊(ふなゆうれい)は、日本全国各地に 伝わる海上の幽霊が怨霊となったもの。 江戸時代の怪談、随筆、近代の民俗資料などに多く見 られる。 山口…

妖怪古伝
10日前
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妖怪古伝~短編妖怪話~

#創作大賞2024 #ホラー小説部門 「妖怪古伝」これは江戸の昔から庶民に怖がられながらも、愛されてきた妖怪を毎回1つ取り上げてその妖怪を紹介し、私が勝手に創ったバカバ…

妖怪古伝
2週間前
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エピソード96 般若

96般若 般若は鬼女として今では使われているが、元はサンス クリット語であり、悟りを開き、真理を認識する最高 の智慧という意味であった。 それが今日のように鬼女の意…

妖怪古伝
2週間前
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エピソード95 化け灯籠

95化け灯籠 化け灯籠(ばけとうろう)は、栃木県の日光二荒山 (ふたらさん)神社に鎌倉時代に奉納された銅製の灯籠 (唐銅灯籠)の俗称、およびその灯籠にまつわる 怪異譚…

妖怪古伝
3週間前
7

妖怪古伝がなんとVoicyさんの音声ドラマとして登場しました!
よかったらそちらも聞いてみて下さいね

妖怪古伝
3週間前
5

エピソード94 野槌(のづち)

94野槌(のづち) 野槌(のづち)は、日本に伝わる妖怪。 外見は蛇のようだが、胴は太く、頭部に口がある以外 は目も鼻もなく、ちょうど柄のない槌(つち)のよう な形を…

妖怪古伝
1か月前
3

エピソード93 ぬらりひょん

93ぬらりひょん ぬらりひょんは、日本の妖怪。 一般に瓢箪鯰(ひょうたんなまず)のように掴まえ所 が無い化物であるとされる。 江戸時代に描かれた妖怪絵巻などにその姿…

妖怪古伝
1か月前
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エピソード92 ねぶとり

92ねぶとり 寝肥、寝惚堕(ねぶとり)は、江戸時代の奇談集 「絵本百物語」にある日本の妖怪の一種。 妖怪というよりは一種の病であったり、戒めであると 言った方が妥当…

妖怪古伝
1か月前
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エピソード91 鵺(ぬえ)

91鵺(ぬえ) 鵺(ぬえ)は、日本で伝承される妖怪である。 「平家物語」などに登場し、猿の顔、狸の胴体、虎の 手足を持ち、尾は蛇。 文献によっては胴体については何も…

妖怪古伝
1か月前
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エピソード90 なまはげ

90なまはげ なまはげは、秋田県の男鹿半島周辺で行われてきた 年中行事、あるいはその行事において、仮面をつけ藁 の衣装をまとった神の使い・来訪神を指す。 なまはげに…

妖怪古伝
1か月前
11

エピソード89 豆腐小僧

89豆腐小僧 豆腐小僧(とうふこぞう)は豆腐を持っている子供の 姿をした日本の妖怪。 頭に笠をかぶり、盆にのせた豆腐を乗せた姿で描かれ る。 顔は、人間の子供そのま…

妖怪古伝
2か月前
8

エピソード88 天狗

88天狗 天狗(てんぐ)は、日本の伝承に登場する神や妖怪と もいわれる伝説上の生き物。 一般的に山伏の服装で赤ら顔で鼻が高く、翼があり空 中を飛翔するとされる。 元…

妖怪古伝
2か月前
8

エピソード87 天井なめ

87天井なめ 天井嘗(てんじょうなめ)は、鳥山石燕の妖怪画集 「百器徒然袋」にある日本の妖怪である。 長い舌をつかってほこりの集った天井をなめる妖怪 であり、天井の…

妖怪古伝
2か月前
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エピソード86 付喪神

86付喪神 付喪神(つくもがみ)とは、日本に伝わる、長い年月 を経た道具などに魂が宿ったものであり、人をたぶら かすとされる。 道具は100年という年月を経ると精霊を得…

妖怪古伝
2か月前
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エピソード85 つらら女

85つらら女 つらら女(つららおんな)は、日本に伝わる民話。 人間の女になったつららの物語で、雪女と混同される 場合が多い。 独身の男が、自分の家の軒下にぶら下がっ…

妖怪古伝
3か月前
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エピソード98 貧乏神

エピソード98 貧乏神

98貧乏神

貧乏神(びんぼうがみ)は、取りついた人間やその家
族を貧乏にする神。日本各地の昔話、随筆、落語など
に見られる。

基本的には薄汚れた老人の姿で、痩せこけた体で顔色
は青ざめ、手に渋団扇を持って悲しそうな表情で現れ
るが、どんな姿でも怠け者が好きなことには変わりな
いとされる。家に憑く際には、押入れに好んで住み着
くという。
仮にも神なので倒すことはできないが、追い払う方法
はないわ

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エピソード97 舟幽霊

エピソード97 舟幽霊

97舟幽霊

船幽霊、舟幽霊(ふなゆうれい)は、日本全国各地に
伝わる海上の幽霊が怨霊となったもの。

江戸時代の怪談、随筆、近代の民俗資料などに多く見
られる。
山口県や佐賀県ではアヤカシと呼ぶ。
ひしゃくで水を汲みいれて船を沈没させるなどと信じ
られた幽霊。
水難事故で他界した人の成れの果てといい、人間を自
分たちの仲間に引き入れようとしているという。
その害を防ぐためには、握り飯を海に投げ入

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妖怪古伝~短編妖怪話~

妖怪古伝~短編妖怪話~

#創作大賞2024 #ホラー小説部門

「妖怪古伝」これは江戸の昔から庶民に怖がられながらも、愛されてきた妖怪を毎回1つ取り上げてその妖怪を紹介し、私が勝手に創ったバカバカしい、哀しい、心温まるオリジナルストーリーを書いた妖怪物語です。すべて短いお話しですので、お暇な時に1話ずつ読んでみてください。

03化け草履(ばけぞうり)

日本に伝わる付喪神の一種で、室町時代の妖怪絵巻『百鬼夜行絵巻』にも

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エピソード96 般若

エピソード96 般若

96般若

般若は鬼女として今では使われているが、元はサンス
クリット語であり、悟りを開き、真理を認識する最高
の智慧という意味であった。
それが今日のように鬼女の意味で使われるようになっ
たのは、能の「葵上(あおいのうえ」の影響である。

元は源氏物語の逸話で、葵の上という光源氏の妻を、
源氏の愛人である六条御息所が、嫉妬から生霊になっ
て邪魔をしようとするが、修験者の経文によって撃退
される。

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エピソード95 化け灯籠

エピソード95 化け灯籠

95化け灯籠

化け灯籠(ばけとうろう)は、栃木県の日光二荒山
(ふたらさん)神社に鎌倉時代に奉納された銅製の灯籠
(唐銅灯籠)の俗称、およびその灯籠にまつわる
怪異譚。

夜になってからこの灯籠に火を入れると、すぐに燃料
の油が尽きて火が消えてしまい、何度やっても同じ結
果だった。
また灯籠を灯すと周りのものが2重に見えたり、灯籠
そのものが様々な姿に変化したともいわれる。
警護の武士たちはこれ

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妖怪古伝がなんとVoicyさんの音声ドラマとして登場しました!
よかったらそちらも聞いてみて下さいね

エピソード94 野槌(のづち)

エピソード94 野槌(のづち)

94野槌(のづち)

野槌(のづち)は、日本に伝わる妖怪。

外見は蛇のようだが、胴は太く、頭部に口がある以外
は目も鼻もなく、ちょうど柄のない槌(つち)のよう
な形をしている。

深山に棲み子ウサギやリスを食べる。
時には人を喰うとされた。
近畿・中部・北陸・四国地方を中心に伝承されている
もので、シカを一飲みにする、転がってくる野槌に当
たると死ぬ、
野槌に見つけられただけでも病気を患ったり、

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エピソード93 ぬらりひょん

エピソード93 ぬらりひょん

93ぬらりひょん

ぬらりひょんは、日本の妖怪。
一般に瓢箪鯰(ひょうたんなまず)のように掴まえ所
が無い化物であるとされる。

江戸時代に描かれた妖怪絵巻などにその姿が多く確認
できるが、詳細は不明である。
昭和・平成以降の妖怪関連の文献や児童向けの妖怪図
鑑で「ぬらりひょん」は、家の者が忙しくしている夕
方時などにどこからともなく家に入り、茶や煙草を飲
んだり自分の家のようにふるまい、家の者が

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エピソード92 ねぶとり

エピソード92 ねぶとり

92ねぶとり

寝肥、寝惚堕(ねぶとり)は、江戸時代の奇談集
「絵本百物語」にある日本の妖怪の一種。

妖怪というよりは一種の病であったり、戒めであると
言った方が妥当。
「絵本百物語」の挿絵中にある文章によれば、夜に女
性が寝床につくと部屋に入りきらなくなるほどの巨体
となり、大きないびきをかいて寝るものを、寝肥とい
うとある。
また、「絵本百物語」の本文によれば、寝肥は女性の
病気の一つであり

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エピソード91 鵺(ぬえ)

エピソード91 鵺(ぬえ)

91鵺(ぬえ)

鵺(ぬえ)は、日本で伝承される妖怪である。
「平家物語」などに登場し、猿の顔、狸の胴体、虎の
手足を持ち、尾は蛇。
文献によっては胴体については何も書かれなかったり
胴が虎で描かれてい場合もある。

「平家物語」によると、鵺退治の話は以下のように述
べられている。
平安時代末期、天皇の住む御所・清涼殿に、毎晩のよ
うに黒煙と共に不気味な鳴き声が響き渡り恐怖してい
た。
遂に天皇は

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エピソード90 なまはげ

エピソード90 なまはげ

90なまはげ

なまはげは、秋田県の男鹿半島周辺で行われてきた
年中行事、あるいはその行事において、仮面をつけ藁
の衣装をまとった神の使い・来訪神を指す。

なまはげには角があるため、鬼であると誤解されるこ
とがあるが、鬼ではない。
なまはげは本来、鬼とは無縁の来訪神であったが、
近代化の過程で鬼と混同され、誤解が解けないまま鬼
の一種に組み込まれ、変容してしまったという説があ
る。
冬に囲炉裏に

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エピソード89 豆腐小僧

エピソード89 豆腐小僧

89豆腐小僧

豆腐小僧(とうふこぞう)は豆腐を持っている子供の
姿をした日本の妖怪。

頭に笠をかぶり、盆にのせた豆腐を乗せた姿で描かれ
る。
顔は、人間の子供そのままのタイプや、一つ目である
タイプなどが見られる。
供の姿で現われる妖怪として草双紙では描かれており
雨の夜などに人間のあとをつけて歩くこともあるが、
特にひどい悪さをしたりはしないと扱われている。
昭和・平成以降の妖怪関連の文献で

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エピソード88 天狗

エピソード88 天狗

88天狗

天狗(てんぐ)は、日本の伝承に登場する神や妖怪と
もいわれる伝説上の生き物。
一般的に山伏の服装で赤ら顔で鼻が高く、翼があり空

中を飛翔するとされる。
元々天狗という言葉は中国において凶事を知らせる流
星を意味するものだった。
大気圏に突入し、地表近くまで落下した火球はしばし
ば空中で爆発し、大音響を発する。
この天体現象を、咆哮して天を駆け降りる犬の姿に見
立てている。
日本では、

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エピソード87 天井なめ

エピソード87 天井なめ

87天井なめ

天井嘗(てんじょうなめ)は、鳥山石燕の妖怪画集
「百器徒然袋」にある日本の妖怪である。

長い舌をつかってほこりの集った天井をなめる妖怪
であり、天井の板などに発生する「しみ」はこのな
めた跡であると解説されている。

天井以外にも柱や壁もなめるとも、天井なめによって
つけられたしみは、ときには化け物や恐ろしい表情の
人間の顔に見えるため、寝床でそれを見上げている人
は恐怖に駆られ

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エピソード86 付喪神

エピソード86 付喪神

86付喪神

付喪神(つくもがみ)とは、日本に伝わる、長い年月
を経た道具などに魂が宿ったものであり、人をたぶら
かすとされる。
道具は100年という年月を経ると精霊を得てこれに変
化することが出来るという。
「つくも」とは、「百年に一年たらぬ」と
「付喪神絵巻」にあることから「九十九」の(つくも)
のことであるとされる。

「付喪神絵巻」に記された物語は次のようなものであ
る。
器物は百年経つと

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エピソード85 つらら女

エピソード85 つらら女

85つらら女

つらら女(つららおんな)は、日本に伝わる民話。
人間の女になったつららの物語で、雪女と混同される
場合が多い。

独身の男が、自分の家の軒下にぶら下がったつららを
つつ「このつららのように美しい妻が欲しい」と嘆い
ていると、その願いの通り美しい女が現れ、妻にして
欲しいと願う。
この女はつららの化身だったのだが、その結末には諸
説ある。
一つは
女は男と夫婦になったが、なぜか風呂に

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