坂本洋平│シナリオライター

ゲームプランナー、シナリオライター歴10年のフリーランス。ここでは主に思うこと感じるこ…

坂本洋平│シナリオライター

ゲームプランナー、シナリオライター歴10年のフリーランス。ここでは主に思うこと感じることを自由に綴っています。たまに物語も掲載しようと思っています。

記事一覧

シナリオライターとしてのプロフィールと実績、お仕事のご依頼について。

シナリオライターとして活動している坂本洋平の簡単なプロフィールといくつかの実績をこちらで公開しています。 ●自己紹介はじめまして。シナリオライターとして活動して…

アオハルレボリューション

ハーレムだと思ってた。 僕は高校生のとき演劇部に所属していたのだけど、同学年の部員13名のうち男性部員は僕だけだった。 それは僕にとっては「僕と12名の女子部員たち…

いつかの少年と少女が行く場所

僕は小学生だったころ、横断歩道を渡りながらその白線を数えていた。 その行為に特段意味はなかったけど、カウントしながらステップを踏むことが気持ちよかった。それはい…

絶望だった物語が希望となった理由

僕は一度「物語作り」に挫折している。 シナリオライターとして理想の物語を紡ぐことが目標だった。でもその厳しさを思い知ってからは、夢とか目標とかそんなフレーズを思…

白い息(創作シナリオ)

※このシナリオはドラマ脚本をベースにしています 「白い息」 ●人物 田中幸四郎(68)無職 田中聡子(65)幸四郎の妻 〇階段 いかにも年期の入ったコンクリートで造ら…

シナリオライターとしてのプロフィールと実績、お仕事のご依頼について。

シナリオライターとしてのプロフィールと実績、お仕事のご依頼について。

シナリオライターとして活動している坂本洋平の簡単なプロフィールといくつかの実績をこちらで公開しています。

●自己紹介はじめまして。シナリオライターとして活動している坂本洋平と申します。

高校時代に所属していた演劇部にて創作・エンターテイメントの楽しさを知り、以降ゲーム業界でプランナー兼シナリオライターとして活動しつつ物語づくりを学んできました。

より幅広い活動を行うべくフリーのライターに転身

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アオハルレボリューション

アオハルレボリューション

ハーレムだと思ってた。

僕は高校生のとき演劇部に所属していたのだけど、同学年の部員13名のうち男性部員は僕だけだった。

それは僕にとっては「僕と12名の女子部員たち」であって、ハーレムアニメとして市場を席捲してもいいくらいにはセンセーショナルな環境といえた。

まったくもって稚拙な思考である。若気のなんとやら。

ところで演劇部というと適当に発声練習してたまにお遊戯会する、みたいな印象の人もい

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いつかの少年と少女が行く場所

いつかの少年と少女が行く場所

僕は小学生だったころ、横断歩道を渡りながらその白線を数えていた。

その行為に特段意味はなかったけど、カウントしながらステップを踏むことが気持ちよかった。それはいつしか僕のルールになっていて、公園の敷石でも街道のタイル画でも、歩きながら数えられるものは何でも数えた。

1、2、3。

1、2、3。

思えばあのころは好奇心に満ちていた。空の色や雨の味、花の蜜や虫の声。色々なものを目の当たりにしては

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絶望だった物語が希望となった理由

絶望だった物語が希望となった理由

僕は一度「物語作り」に挫折している。

シナリオライターとして理想の物語を紡ぐことが目標だった。でもその厳しさを思い知ってからは、夢とか目標とかそんなフレーズを思い浮かべては見て見ぬふりを決め込んでいた。

でも今再び「物語作り」と向き合っている。

今度はおそらく死ぬその瞬間まで目を逸らすことはないだろう。実はこれにはある人との出会いが関連していて、今日はその出会いについて文章を綴ってみようと思

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白い息(創作シナリオ)

白い息(創作シナリオ)

※このシナリオはドラマ脚本をベースにしています

「白い息」

●人物
田中幸四郎(68)無職
田中聡子(65)幸四郎の妻

〇階段
いかにも年期の入ったコンクリートで造られた階段が続いている。

壁に囲まれていて明かりもなく、暗い。壁には長い亀裂が入っていて今にも崩れてしまいそうだ。

乱れた人の呼吸が聞こえる。階段の手すりを掴みながら、苦しそうに上ってくる田中幸四郎。

その幸四郎に手を引かれ

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