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余白を作るため日記

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感情を外付けドライブに移します。
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#海外生活

自販機のお釣り150円を失い、自分のアイデンティが混乱した話

自販機のお釣り150円を失い、自分のアイデンティが混乱した話

最近とっても「うわあああ」と感じた小さな事件をお話しても良いですか?

先日インドネシアのバリ島の隣にある、ロンボク島の空港を利用したんですね。チェックインもセキュリティチェックも全て終わって、さぁ搭乗ゲートへ向かうぞなタイミングで、目の前に自販機が現れたのです。一緒にいた3歳の娘は絶賛自販機ブーム真っ只中。お金をするすると飲み込み、ピカピカ光って、さらにはボタンを押すとドスッとジュースが落ちてく

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海の外に行きたい人には、2種類あって

海の外に行きたい人には、2種類あって

私はどちらかという、ご縁が重なりうっかり海外に住んでいる人である。でも偶然によりはじまった海外生活も今年ではや5年を過ぎた。

普段からSNSなどで海外生活について発信をしていると、私の周りには(オンライン上は特に)実際に海外で生活をしている人、そしてそれを願う人が増えた。そしていろんなご相談を受けるようになった。

海外生活に期待を持っている人、不安を持っている人、いただく質問は多種多様。でも海

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バイクの修理屋さんは、男女の仲まで修復しちゃうのだ

バイクの修理屋さんは、男女の仲まで修復しちゃうのだ

バイクが壊れると、男と女の関係も壊れちゃうんだ。
トランさんは私に笑いながらそう言った。

私が今住んでいるベトナムでは、公共の交通インフラが整っていないので、人々の足はバイクだ。どこにでも駐車できるし、車が渋滞したって脇をスルスルと抜けていける。

みないい年になるとバイクを買う。一番人気はHONDAのバイクだ。

街を見回してみると、すごい数のバイクがそれぞれの目的地に向けて、疾走している。大

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暮らすように旅するって?私なりの回答は…

暮らすように旅するって?私なりの回答は…

私は先月まで10ヶ月間、ハノイに滞在していた。ハノイを拠点にして、日本へ帰ったり、バンコクでしばらく暮らすなどをしていた。

私の暮らしぶりを見て「いいなぁ」と言ってくださる人は多い。私も洋子さんみたいに、旅をするように暮らしてみたいわ、、、と。

ただこのセリフは根本的に間違っている。私は「旅」自体はそんなに好きじゃない。というよりは…、旅が苦手だ。

飛行機やホテルの手配をするのも、現地で何を

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コロナウィルスとベトナムの人たち

コロナウィルスとベトナムの人たち

毎日のようにニュースでは、新型のコロナウィルスがもたらした現状を伝えている。感染者はいまだに増え続け、死者も少なからず出ている。

私は今ベトナムに住んでいるので、日本のテレビが見られない。だからネット上の、しかもテキスト情報を見るしかないのだが、なんだか怖いなと感じている。

一時帰国時に購入したマスクもそろそろなくなってきて、ベトナムで購入した布を何重にも重ねて作られたマスクを今は使っている。

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生きる場所って大事だな、と言うお話

生きる場所って大事だな、と言うお話

ひんやりと13度まで気温が下がった首都ハノイを出て、ベトナム中部の沿岸都市ダナンまでやってきた。

前からお世話になっていたベトナム人のお兄さんが、拠点をハノイからダナンへ引っ越すとのことで、それに伴いついて来たのだ。お兄さんの会社のスタッフさんが探してピックアップしてくれたアパートの部屋が、何件回ってもどうにも気に入らない。

そこで他に知り合いもいない土地で、自分で家を探さなければならなくなっ

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帰国すると、イライラしがちな日本人に戻る問題

帰国すると、イライラしがちな日本人に戻る問題

日本に帰ってくると、海外で暮らす時の自分と中身が入れ替わってしまったんじゃないか、と感じることがある。

初対面の人にいきなり慣れなれしく接しちゃだめだよね。すっぴんで街を歩くことを恥ずかしい。人前でいるときはなるべく笑みを絶やさずいないといけない。30歳を超えているのだから、やっぱりミニスカートはやめておこうとか。

台北やベトナムにいる頃に気にしていなかったことが、急に頭の中に入り込んで私を支

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お願いだから、座席を蹴らないで

お願いだから、座席を蹴らないで

バンコクから朝の8時発の便に乗り、5時間半の空の旅を経て関空まで着いた。自宅がある京都までは後少し、京阪リムジンバスに乗って90分弱ぐっすり眠るだけだ。

高速をグイグイ走り、京田辺を過ぎて京都が近づくと、バスの中にいる人達はもぞもぞ目を覚まし始める。社内は日本人よりも秋の京都を楽しみに来た、海外からの観光客が多い様子だった。

まだ夢うつつの車内で突如スマホの音が鳴り響く。きっとメールか電話の着

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人となりみたいなものは個体差だから、偏見を捨てよう

人となりみたいなものは個体差だから、偏見を捨てよう

北京に住んでいたときは、私はまだ大学生でそこまで強烈に「人」をフィルターにかけてしまうことはなかったけれど、30歳前に台北に移住した時は違った。

語学学校に入学するときも、クラス分け前の面談で「私はとにかく英語ができるので(そんなほどではない)、英語で中国語を教えるクラスにしてほしい」と頼み込んだ。そして実際私は8人いるクラスの中で、たった1人の日本人として中国語を学んだ。

台北には中山駅近辺

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先週、突然ホームレスになったお話

先週、突然ホームレスになったお話

私は友人の友人のベトナム人にお家を借りて(無償提供してもらい)ハノイで生活をしていた。市街地からタクシーで40分離れた場所だったけれど、ありがたいことに光熱費も無料で、観光地では見られないリアルなベトナムの暮らしを体験できていた。

ただ先週末、その住んでいたお家に突然住めなくなってしまった。

最初6月くらいには、引き払ってもらうかもしれない。でも大家さんが所有している他の家に住んでもいいから、

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魂の胃袋に引っ張られるように旅をする

魂の胃袋に引っ張られるように旅をする

ソウルフードってやつがある。その食べ物の姿を見て、匂いを嗅ぎ、口にすると体の中がジーンと鳴り、活力が湧いてくる。私に魂が喜ぶ料理。

ソウルフードはそれぞれが過ごした土地で、発見される。私の場合は、関西出身だからかな? 家で(店ではなく、家庭用ホットプレートで)食べるお好み焼き。タコではなくウィンナーを具にしたたこ焼き(ウィンナー焼き?)。それからあとは弘で食べる焼き肉と、鳥貴族あたりがソウルフー

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不便さが「であるべき」からの逃げ場を作る

不便さが「であるべき」からの逃げ場を作る

ここしばらくのnoteを振り返ってみると、最近の私の意識の矛先は「逃げ場」なのだなぁと思う。毎日ただひたすらに思いついたことを、書き落としているので、面白いほどに自分の傾向が分かる。恥ずかしさ、あります。

ベトナム生活をはじめて、はや半年。新しい地に住むワクワク感、目に入るものすべてがキラキラして見える、恋のような気持ちは薄くなった。その代わり、日常がぴったりと異国に張り付いてきたように思う。

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便利な生活に、読点をつけてもらう

便利な生活に、読点をつけてもらう

ハノイ生活の中で遭遇するひどいスコール。日本でよく言われる「バケツを引っくり返したような雨」よりも凄まじいやつ。空の色は漆黒に変わり、肌に当たると痛いくらいの雨、横殴りの風、止むことない轟音を立てる雷。数年に1度レベルのスコールがこちらでは、毎日のように降り注ぐ。

ベトナムに来て約半年経つのだけれど、最近はこのスコールが来る気配を感じられるようになった。空の色が少し褪せるとか視覚的な変化ももちろ

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エアコンは神様です

エアコンは神様です

今週は、日中クーラーがない日を3日間過ごした。気温は37°、iPhoneの天気情報によると体感温度は47°だった。

無料で宿泊施設を提供してもらう代わりに、1日数時間、日本語学校でベトナム人の日本語学習のお手伝いをしている。今週はその学校が引っ越したということで、新校舎にやってきた。

ドアがない教室、あちらこちらに工事資材が散らかっている。本来3月末だと聞かされていた引っ越しは、4月15に変更

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