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親友とはいつまで経っても親友なんだよな

年齢を重ねても、昔と変わらず定期的に会ったりするのが親友だとしたら、ぼくに親友はいない。

「親友」や「ズッ友」(死語だと思うけど)と形容された当時の関係は、卒業、就職、転勤、結婚とライフステージや環境の変化に伴って、希薄になり、徐々にフェードアウトしていく。

学生時代から働いていたこともあって、中高時代の同級生とはすっかり疎遠になってしまった。

年に1回会うか会わないかといった友人がいるくらいで、「最近どう?」から始まる会話だけで気づけば2時間経っているのが当たり前。

これまで、物理的にも、気持ち的にも友人と会う余裕があまり無かったけれど、仕事を辞めてからの半年間、今まで疎遠になっていた友人と会う機会が何度かあった。

不思議なもので、いざ会ってみると今まで疎遠になっていたことが嘘みたいで、どうして今まで会わなかったんだろう?と思うほど会話が進むし、その場の居心地も悪くない。

頻繁に会うから親友、ではなくて、久しぶりに会っても、たとえその期間が数年だったとしても、あの時と同じ空気感で、あの時と同じバカな話で笑い合えて、「また気が向いたら会おうぜ」って別れ際曖昧に約束しても、それが必ず果たされるのが「親友」なのかもしれない。

アドバイスしたり、アドバイスされたり、決してそういう関係性ではなく、お互いがお互いの近況に勝手に刺激を受けて、触発されて、勝手に頑張る、そういう関係性。

上下もなければ、お互い依存しないし、けれど、たまに頼らせてもらったり、助けてもらったりする。

そんな絶妙な塩梅で保たれていて、そして何よりも、久しぶりに会ったときに、久しぶりと感じさせない安心感や居心地の良さのある関係。

ぼくは、それを「親友」と呼びたい。

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