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手に入れるよりも、手放してみる

手に入れようとする時より、手放す時の方が勇気がいる。

手に入れた時より手放した時の方が、心が軽くなる。

手に入れたものより手放した時に残ったものの方が、大切にしたくなる。

手に入れた時より手放した時の方が、何者かになれる気がする。

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手に入れようとしてうまくいかないなら、手放してみる。

自由になりたい。

自分を不自由にさせているものを手放してみる。

成長したい。

「成長したい」という欲を手放してみる。「楽しみたい」と思ってみる。

何者かになりたい。

一度、持っているものを手放してみる。レッテル、他者と比較した自分、気の乗らない人間関係、忙殺されている自分、ロールモデルという名の呪縛。

手放した時に残るものこそ、もしかすると「自分」なのかもしれない。

「これだけは手放したくない」と思えるものこそ、本当に自分が大切にしたい何かなのかもしれない。

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いっそ、全て投げ出したくなる時もある。

それでも残り続けるものが必ずあって、それは今まで大切にしてきたから残っているはずで、これからも大切にしていくべきなんだろう。


今まで大切に抱えていたものを手放すのは、決して簡単ではない。

それがかつて“手に入れたくてしょうがないもの”だったのなら、なおさらそう。

「ぼくらに必要なのは、手放す勇気かもしれない。」

かつての自分に、今ならそう言える気がした。

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