「名探偵コナン」メインヒロイン、不人気の理由を考察する
今回は、「名探偵コナン」について書きたい。
私は「コナン」ファンではあるが、最近はアニメオリジナル回のクオリティが落ちてるようにも思えて、原作準拠回のみをピックアップして見るようにしている。
すると半分以上がアニオリだから、驚くほど見る回が減っちゃうんだよね。
というか、ここの制作スタッフは「コナン」みたいなミステリーのアニオリをあれほど大量に作るって、めっちゃ大変なんじゃない？
一般的なアニメならまだしも、ミステリーは事件のトリックをイチから考案しなくちゃならんのでしょ？
それって、脚本を仕上げるのに普通のアニメの倍は疲れそう・・。
あぁ、迂闊にアニオリのクオリティが落ちてるなんて言ってゴメンなさい。
はい、私はスタッフの頑張り、ちゃんと理解してますよ！
といっても原作準拠回しか見ませんけど、アニオリ見ませんけど、ちゃんと陰ながら応援はしてますから！
上の画像は「コナン」ファンの間でも人気の高い、「幽霊船殺人事件」。
しかしこれ、実はアニオリなんだよね。
凄いと思う。
まさかアニオリで、ここまでのクオリティを実現するとは・・。
そう、「コナン」初期はほとんどの回が原作準拠だったので、ごく稀にあるアニオリ回には制作陣も気合いが入ってたのか、正直いうと原作に負けないほどのクオリティを誇ってたのさ。
少なくとも、９０年代まではそうである。
あと、作画もそうだな。
普通、９０年代と現代を比較した場合、技術進歩もあって圧倒的に今の作画の方がレベルが上のはずでしょ？
だけど「コナン」を見る限り、なぜか９０年代の作画の方に「味」があり、むしろ今の作画よりいいんだよ。
何でだろうなぁ・・。
一方、「コナン」は劇場版がいまや映画界のドル箱になってるわけで、よく考えたら、これはアニオリなんだよね。
「コナン」映画を見てる人はみんな分かってると思うけど、こっちの気合いの入り方は尋常じゃない。
テレビ版の主人公・コナンは、あくまでも頭脳、推理力を武器にしてるのに対して、劇場版のコナンは、頭脳よりむしろ運動神経、身体能力の方を武器にしてる００７的アクション作品なんだから、もはやテレビとは別モノになってるといっていいだろう。
私みたいなミステリー好きからすると、こういう傾向にツッコみを入れたくもなるんだが、でも確かに映画も、これはこれで面白いからなぁ・・。
よく考えたら「ドラえもん」も、ジャイアン＆スネ夫がテレビと映画とではキャラを使い分けてるというのもあるし、こういうのは人気アニメのお約束というべきか。
とにかく「コナン」は映画もあるから、制作陣はテレビのアニオリごときで消耗するわけにもいかず、そっちは「省エネ」モードで回してる、というのが私なりの解釈である。
・・うむ、事情は理解した。
ならばアニオリは映画の方のみに期待し、テレビの方は原作準拠回に絞って視聴する、こういう私のスタンスは間違ってないということだよね？
さて、そろそろ本題に入ろう。
たとえマンネリと揶揄されようが、「コナン」が一定以上の人気を維持できてる一番の要因は、もちろんキャラの魅力に他ならない。
じゃここで、某サイトが集計した、「コナン」キャラクター人気投票の結果をお見せします。
＜名探偵コナン＞キャラクター人気ランキング最新版TOP30
【１位】怪盗キッド
【２位】工藤新一
【３位】赤井秀一
【４位】江戸川コナン
【５位】灰原哀
【６位】服部平次
【７位】世良真純
【８位】松田陣平
【９位】羽田秀吉
【10位】ベルモット
【11位】遠山和葉
【12位】工藤有希子
【13位】安室透
【14位】冲矢昴
【15位】メアリー世良
【16位】佐藤美和子
【17位】高木渉
【18位】工藤優作
【19位】三池苗子
【20位】京極真
【21位】阿笠博士
【22位】毛利小五郎
【23位】鈴木園子
【24位】萩原研二
【25位】ジン
【26位】水無玲奈
【27位】毛利蘭
【28位】キュラソー
【29位】白馬探
【30位】妃英理
怪盗キッドって人気あるんだね。
その割に彼主演の「まじっく快斗」は、「コナン」に比べて人気いまひとつなのはなぜ？
まぁ、いっか。
それより、ここで問題にしたいのはメインヒロイン・毛利蘭である。
彼女の順位は、２７位。
メイン登場人物の中でも、かなりの下位である。
ちなみに女性キャラの人気１位は、案の定の灰原哀でした。
まぁ、これには誰も勝てんだろ。
ｃｖ林原めぐみだし・・。
それにしても、出番の少ないメアリー世良や水無玲奈より蘭のランクが下とは、もはや末期症状である。
「毛利蘭の不人気問題」、これ一回真剣に考えた方がいいと思うけど？
私が考える毛利蘭不人気の理由は、主に次の３つである。
①キャラが立っていない
②コナンの捜査の役に立っていない
③ビジュアル
じゃ、説明しよう。
まず①についてだが、実をいうと「コナン」初期の頃はちゃんとキャラが立ってたんだよ。
それは「空手最強少女」というキャラである。
しかしこれが、色々と新キャラが出てくるに伴って彼女の「最強」は怪しくなってきて、特に決定的だったのは「空手最強男子」京極真の登場さ。
京極はバケモノ級の強さで蘭では足元にも及ばんし、もはやこの時点で蘭の空手家としてのアイデンティティはなくなってるんだよ。
しようがないからとアイデンティティを「工藤新一のカノジョ」の方に移行したところ、その正妻キャラが「重いオンナ」みたいなネガティブな印象を視聴者に与えてしまって、ちょっと失敗してると思う。
私としては原点回帰して、彼女には「空手最強少女」キャラに戻ってほしいんだけど。
他の女性陣は、みんなキャラ立ってるからね～。
灰原哀⇒ツンデレ
世良真純⇒ボクっ娘
遠山和葉⇒方言女子
ベルモット⇒妖艶
鈴木園子⇒馬鹿
そして次は②についてだが、これは「捜査の役に立ってない」どころか、「捜査の邪魔をしている」といった方が正しいだろう。
いざコナンが事件の捜査に動こうとした際、必ずといっていいほど蘭が
「こら、コナン君、現場をウロチョロしちゃダメでしょ～」
みたいなことを言って、コナンを身動きできなくするのよ。
あれには毎回、いらっとする。
常にコナンが動きやすくなるようフォローする灰原哀とは真逆のスタンスであり、【蘭＝コナンの足かせ】という設定は物語のキモだからしようがないんだけど、それにしたって何とかならんのだろうか・・。
そして、最後は③のビジュアルである。
私が彼女のビジュアルで最も気になるのは、おそらく皆さんもそうだと思うが、あの頭についた突起部分である。
これは髪のクセ？
いや、彼女の髪質は綺麗なストレートだし、クセっ毛ではないさ。
だとすれば、オシャレ？
いやいや、オシャレというより、普通に変でしょ。
「コナン」原作者の青山先生は非常に設定を凝る人なので、多分この髪型にも何らかの意味があるんだと思う。
常識的に考えて、あの突起部分は髪の中に厚紙製の円錐を入れて形を作っているはずなので、蘭は毎朝髪をセットする時に仕込んでいると思われる。
おそらく日々新調してるだろうから、部屋には大量の円錐がストックされているはず。
問題は、なぜそんなもんをわざわざ髪の中に仕込んでいるか、だ。
考えられることは、ひとつ。
きっと円錐の中に、絶対に肌身離してはならないほど大事なものが入ってるんだよ。
蘭の性格から考えて、新一絡みの何かだろう。
いや、あるいは格闘家の彼女だけに、意表をついて武具という可能性も否定はできない。
突起の形状からして、クナイである可能性は高い。
あるいは、「コナン」最終章のクライマックス、もしも蘭ｖｓベルモットの格闘戦があったとして、蘭が絶体絶命の危機に陥った時、髪の中からクナイを出して一閃、ベルモットに逆転勝利、という展開が濃厚だね。
とにかく、青山先生も蘭の不人気は十分承知してるだろうし、必ずや何らかのテコ入れを今後してくると思う。
その時に使えそうな引き出しが、得意の空手と、あとはあの髪型の突起部分ぐらいなんだよ。
正直、灰原に勝てそうな気は微塵もしないんだが・・。
いっそのこと、灰原をメインヒロインにする、という選択肢はないんですか？
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