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魔法は自分でかけるから
小学生の頃、新聞の広告チラシを見るのが好きだった。
土曜日の朝刊には、新聞よりも分厚い広告が挟まっている。
母が見向きもせずに横に避けたその束を私はうきうきとしながら一枚ずつめくっては広げていた。
電気屋さんに家具屋さん、百貨店などのチラシの中でお気に入りをみつけると、それを手に入れた自分を想像する。もちろん買ってもらえるはずもなかったので、当時の私はその妄想を趣味として楽しんでいた。
中でも大
その愛は絶望か、希望か。
何度も書店で手にとっては結局戻してしまっていた、「彼女がその名を知らない鳥たち」を友達からおすすめされて、漸く読んだ。
読み始めると止まらなくなってほとんど一気に読んだんだけども、それまで結構淡々と読み進めていたのに本当に最後の最後、残り一ページってところで突如せつなさに襲われて、号泣してしまった。
「えっ、そんな終わり方するん?!」と、なんとなく予想してた結末とはまったく違う、まるでいきなり
とりあえず、やってみる。
最近、ようやく自分が飽き性なのだと気がついた。
いや本当は前から薄々気がついてはいたのだけれど。
私は好奇心旺盛な方でもないし、行動力があるとはとても言えない性格なので、何かを始めるまでには結構時間がかかるタイプだと思う。
それなのに、持続性もない。
三日坊主とまではいかないまでも、ある程度日が経つと最初の勢いとは明らかに熱量が下がって、ある日突然停止してしまう。(学生の頃、新しいノートを