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居場所はひとつじゃなくていい

今春、次男が小学校に入学しました。

同じ幼稚園の子や、近所の子たちともクラスが離れてしまったのだけど、今のところ泣いたり嫌がることもなく楽しそうに通っていて、私も少しホッとしてます。

性格もやっぱりあるのかな、長男が入学したときは、毎朝嫌がり学校でもちょっとのことで泣いたりしていたみたいなので、私も不安が大きかったし自分の子供の頃を思い出して一緒に寂しくなってました(笑)

環境が変化することが苦手なので、4月が一番辛い、というか怖い。今よりさらに消極的だった子供の頃の私は、もちろん自分から友達を作れることもなく、話しかけられるのを待つばかり。

クラス替えの運もあまりなかった私は、いつも仲の良い友達と自分だけが離される、というのを高校生の時まで繰り返してました。でも、普通そのくらいの年齢になったらもう慣れてもよくない?と思いますよね……けれども泣き虫でネガティヴな私、高校生になっても学校行きたくない!って泣いてたんです(笑)

あまりに毎日泣いてるので、最初は優しくなぐさめてくれていた姉も最終的に、「いつまで泣いてんねん!」と怒る始末。更にはクラスが離れてしまった友達や当時付き合っていた人が心配して私のクラスをこっそり覗きにきていたのもあって、さすがに私もこれじゃいけないな、と思い自分からクラスの子に話しかけたりして何とか頑張りました…。

今から思えばクラス替えの運がない、なんて裏を返せば新しく友達ができるチャンスだし、そもそも無理して友達をつくらなきゃいけないこともなかったな、とは思う。その当時はそんな風には思えなかったんだけれど。

そしてもうひとつ気づいたのが、自分の居場所をいくつか持っていると少しだけ気持ちが楽になるということ。

小学生の時は本当に狭い世界だったから、いろんな面で苦しいと感じることが多かったのだけど、中学生になると、たとえばクラス替えで友達と離れても、部活でみんなと会えるからいいやとか、高校生の時にはバイト先の友達や地元の友達がいて、学校で上手くいかないことがあっても「私の居場所はここだけじゃない」と思えるようになって、ネガティヴな気持ちを薄めていたように思います。

言い換えると、「逃げ場所」なのかな。

逃げるという言葉はあまり耳ざわりのいいものではないのかもしれないけど。

でも、私はこれがすごく大事だと思ってます。

TwitterやInstagram、ブログだって充分に居場所だと思うし、好きなことや趣味に没頭する時間も、自分の居場所だと思う。

この春から3年生になった長男はもうすっかり1年生の頃を忘れたのか、玄関までの見送りも必要ないくらいの勢いで飛び出して行っちゃうけど、それでもやっぱり時々些細なことに傷ついたり落ち込んだりしてます。

今はまだ私の前で泣くし、理由も話してくれるけど、一人で抱え込んでしまうようになるのもきっとそう遠くはないんだろうな。

ポジティブに生きて欲しいと思うけど、私自身がそうじゃないから、難しいことは分かってる。だからこそ、好きなものや世界をいくつも増やしていって欲しい。

強くなくても、泣き虫でも、心に寄り添ってくれる何かがあるだけで何とか前に進めることが出来るんだってことを、いつか知ってくれたらいいな、と思う。


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