外反母趾の予防
ラジオ番組「日曜天国」を聞きながら
原稿を作っています。
IKKOさんのアンガーマネジメントは、
「損する~、損する~」と思いながら
怒りを鎮めるそうです。
ハラスメントで叩かれる時代です。
早速、試してみましょう。
本日の言葉。
「怒を敵と思へ。」
(徳川家康)
外反母趾とは?
外反母趾は、足の親指が隣の指に向かって20度以上曲がってしまう病気です。
親指の付け根の関節が突き出し、靴に当たって痛みや炎症を起こします。
これまでの調査では、外反母趾は女性に多い病気であることがわかっています。
治療は、保存療法と手術です。
手術は最終手段になりますので、保存療法から始めます。
外反母趾の原因
1.足の指の形
人間の足の指の形には3種類ありますが、そのうち
親指が一番長い形の人は外反母趾になりやすい
と言われています。
親指が靴の先端に当たって圧迫を受けやすいからです。
2.靴の形
(1)先が細い靴
先が細い靴は、親指を隣の指のほうに圧迫してしまいます。
(2)かかとが高い靴
かかとが高い靴は、足が靴の先端に向かって滑り落ちるため、指先全体が靴の先端に押し付けられてしまいます。
親指の付け根の関節にはたくさんのじん帯があります。
その内側には、内側側副じん帯があり、親指が人差し指の方向に曲がろうとする時に突っ張ってそれを防ぐ役割があります。
普通の状態であれば、これらのじん帯がぴんと張っていますが、かかとを高くするとじん帯が緩むため、親指が人差し指方向に曲がりやすくなります。
外反母趾の影響
外反母趾になると、
バランスがとりにくくなるほか、
ひどくなると痛みが出て歩きづらくなることもあります。
特に転倒リスクの高まる高齢者は早期の治療が重要です。
外反母趾の予防・保存療法
1.靴の見直し
先が細くなく、かかとが高くない靴が理想的です。
足の指が靴の中で動かせるように、つま先には1~1.5センチほど余裕があると良いでしょう。さらに、靴の中で足が滑って前にずれないように、かかとと甲が固定される靴を履きましょう。
ハイヒールを履く場合、移動の間は別の靴を履くなどして、ハイヒールを履いている時間を極力短くしましょう。
また、甲に太いストラップがついたハイヒールを選べば甲が固定されて、足が前にずれてしまうのを防ぐことができます。
中敷きに貼る滑り止めを活用するのも良いでしょう。
2.足の指の体操
足の指でグーとパーを作る体操が効果的です。この体操で親指を支えている母趾外転筋という筋肉を鍛えます。
グーは全ての指を曲げます。パーは全ての指を開きます。このとき親指が開いていることが一番重要です。
軽度~中等度であれば進行を止める効果が期待できます。
外反母趾が気になり始めた方や子どもの外反母趾予防にも効果的です。
症状が中等度を超えた場合は、関節が硬くなってしまっており、このグーパー体操は行えません。
その場合は、親指をつかんで人差し指と逆方向へ伸ばすストレッチを行い、関節を柔らかくすることが重要とされています。
3.装具療法
(1)トースプレッダー
トースプレッダーは親指と人差し指の間に挟み、
親指を開く目的で使用します。
(2)足底挿板
足底挿板は使用する人の足に合わせて作る、靴の中敷タイプの装具です。
親指を開くときに使う筋肉を支えることで、曲がってしまった親指をもとに戻す作用があります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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