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エンターテック日記

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エンターテックエバンジェリスト/音楽プロデューサーとしての活動に関することからプライベートまで、雑多に日記風。性格的に分析とか提言とか多くなりがちだと思います。
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2021年1月の記事一覧

MPA研究会で話しちゃった「日本の音楽出版ビジネス(著作権)の矛盾と課題」

MPA研究会で話しちゃった「日本の音楽出版ビジネス(著作権)の矛盾と課題」

 昨年の12月のことですが、日本音楽出版社協会(MPA)の「ビジネスモデル研究会」で講師を依頼を受けました。僕のPodcastを聞いてくれている方がいたそうです。嬉しくなって、いつもの調子で「本当のこと」を喋ってきちゃいました。
 僕も一応、音楽業界人の端くれで、音制連での理事経験(8年間!)もあるので、お行儀よくしなきゃいけない時と場合はわかっているつもりです。MPA新会長の稲葉さんは友達だし、

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コンサート配信FAVERに期待すること。デジタルライブエンタメ1000億円への道標

コンサート配信FAVERに期待すること。デジタルライブエンタメ1000億円への道標

 エンターテック分野の新規事業を創生するスタートアップスタジオ「Studio ENTRE」の第一弾のサービス/法人がFAVERです。ENTREがオーナーシップを持つ会社です。mixiエンタメファンドから出資を受け、僕自身も非常勤の取締役に就任しました。

 代表取締役の小島健太郎君は、アメリカの大学を卒業して帰国、SXSW日本事務局や、NoMapsといった音楽とITのカンファレンスに関わってきまし

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noteを5ヶ月間毎日更新した感想。続けるための秘訣公開

noteを5ヶ月間毎日更新した感想。続けるための秘訣公開

 noteを8月中旬から本格的に更新を始め、8月は20本だったのですが、9月からは37本、33本、39本、39本と快調に1日1本以上のペースで更新できています。秘訣は大げさですが、そのやり方を公開します。

  エンターテックエバンジェリストと名乗った時から、パーソナルメディアで継続的な発信を行うのは必須な活動だと自覚しています。
 ニュースキュレーションを軸にしたメールマガジンを週イチで出し続け

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日本の法人設立の制度は明治時代?いつまで続けるんですか?公証役場も法務局も。

日本の法人設立の制度は明治時代?いつまで続けるんですか?公証役場も法務局も。

 最近、法人設立の手続きをやる機会が二度ほどありました。代表者の代理なのですが、スタートアップな貴重な資金で、行政書士に頼むのも経費が無駄な気がしたのと、短期間で設立したかったのでやってみたのですが、その経験で日本には本当に無駄なな制度が継続しているなと思い、これが先進国の中で生産性のランキングを下げている一因でもあると感じたので、書きたいと思います。もちろんコロナ禍の感染リスクを考えたら、全てオ

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そろそろインバウンドビジネスの話をしようか?二度目の緊急事態宣言下の今こそね【求む!起業家】

そろそろインバウンドビジネスの話をしようか?二度目の緊急事態宣言下の今こそね【求む!起業家】

 今の緊急事態宣言下で「インバウンド・ビジネス」などと言うと、不似合いで、不謹慎とすら言わてるかもしれませんが、そんな今だからこそ起業家と一緒に新規事業について考えるシリーズとして、訪日外国人向け/インバウンドビジネスについて書きたいと思います。

 そもそも、エンターテック・エバンジェリストでスタートアップスタジオ代表の僕が訪日外国人観光客向けの事業創出を行う理由は、以下の通りです。

1)成熟

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新成人に贈る言葉「オトナはだいたい間違える」、自分の感覚を信じてインディペンデントに生きて欲しい!

新成人に贈る言葉「オトナはだいたい間違える」、自分の感覚を信じてインディペンデントに生きて欲しい!

 2021年の成人の日ですね。2000年生まれを中心としたまさにZ世代の新成人に贈るメッセージを書きたいと思います。

 これは、2018年に順天高校のGlobal Weekで呼ばれた時にしたお話を下敷きにしています。ちょうどあの時に高校生だった彼らも新成人になります。2000年生まれですよね。1999年が終わる時に歴史の中に自分がいるなと思った記憶があるのですが、時代はどんどん進んでいきますね。

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2021年は「アフターコロナ」に向かうDXの年。賢人から学び、惑わされずに進もう。

2021年は「アフターコロナ」に向かうDXの年。賢人から学び、惑わされずに進もう。

 正月休みのこの対談を読んで共感しました。ちょっと俯瞰したところから、世界的な視野で「アフターコロナ」をどう捉えるかについてを語る尊敬する知識人の対談です。元外交官で、鈴木宗男事件の「国策捜査」に巻き込まれて、無実で2年間勾留され作家に転身した佐藤優は、僕が最近一番著作を読んでいる知識人です。(すごい分量なので、それでも全部はフォローできません)エマニュエル・トッドは、各国の家族制度や識字率、出生

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独断的音楽ビジネス予測[10年目]2021はポストコロナ時代に向けたMusicTech

 新年明けましておめでとうございます。元旦に音楽ビジネスに関する予測と提言めいたことを書くのを始めたのは2012年なので、気付けば10年経っていました。
 予測は概ね当たっていたことや、デジタル化がどんどん遅れる日本を変えられなかった自分の不甲斐なさは昨年9年分をまとめて書いたので繰り返しません。この10年間の日本の音楽ビジネスの変遷と僕の憤りや悪戦苦闘ぶりに興味がある方は、こちらをご覧ください。

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