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そろそろインバウンドビジネスの話をしようか?二度目の緊急事態宣言下の今こそね【求む!起業家】

 今の緊急事態宣言下で「インバウンド・ビジネス」などと言うと、不似合いで、不謹慎とすら言わてるかもしれませんが、そんな今だからこそ起業家と一緒に新規事業について考えるシリーズとして、訪日外国人向け/インバウンドビジネスについて書きたいと思います。

 そもそも、エンターテック・エバンジェリストでスタートアップスタジオ代表の僕が訪日外国人観光客向けの事業創出を行う理由は、以下の通りです。

1)成熟した日本消費市場の貴重な成長領域
2)エンタメとの相性良さ
3)コンテンツ輸出とインバウンドは表裏一体で、セットでビジネス生態系が成立していく

1)成長領域
 人口も減少し始め、成長率が低くなっている日本の消費市場、toCビジネスの中で、訪日外国人を対象にしたいわゆるインバウンドビジネスは日本の数少ない成長領域です。外国人ユーザーの視点を持つことで既存のユーザーに対しても刺激を与えられるサービスになるかもしれません。取り組みべき領域です。

2)エンターテインメントとの相性の良さ
 一言でインバウンドと言っても、様々な分野があるので一概に言えませんが、日本らしさということでは、エンタメコンテンツとの組合せも有望です。メディア関連も可能性があると思っています。これらは、ENTREが付加価値を付けられる分野です。そもそもEntertainmentとは人を楽しませることですから、僕らの定義だと、観光業はエンタメビジネスの範疇です。

3)コンテンツ輸出とインバウンドは表裏一体
 訪日外国人ということは潜在顧客は海外にいます。コンテンツ輸出は、インバウンドビジネスの事前宣伝にもなりますし、事後の収益機会にもなります。「エンタメビジネス生態系のUPDATE」をテーマに掲げるENTREとしては俯瞰した視点からも取り組みたい分野です。

 エンターテックを掲げて、新規事業を起業家と一緒に創生していくスタートアップスタジオにとって、インバウンドが重点領域になるのは、いたって合理的、自然なことなのです。ご理解いただけたでしょうか? 
 では、「何故今?」についても理由があります。コロナ対策の緊急宣言期間中に話したい理由は以下の通りです。

1)観光は戻ってくる。人間の根源的欲望だから
2)既存プレイヤーが傷んでいるので新規参入者に有利
3)感染症対策と新常態にもビジネスチャンスあり

1)人間の根源的欲望は必ず戻ってくる。むしろ飢餓感からドライバかかるかも
 コンサートも同じなのですが、「人が旅をする」というのは、プリミティブな欲望です。コロナ禍でこれまでの感覚が変わったといいますが、人間の根源的な欲望自体は変らないでしょう。観光ビジネスは必ず戻ってくると思います。むしろ1年以上出来なかった飢餓感から、盛り上がる可能性も高く、安倍政権時代に日本政府が掲げた2030年の目標(訪日外国人6000万人、市場規模15兆円、1億3000万人泊)は達成される可能性が高いと僕は思っています。

2)既存のプレイヤーが傷んでいるので新規参入者にチャンスあり。しかもDXが進む「新常態」はスタートアップに勝機あり
 観光業は、飲食業や音楽業界と並んでダメージが大きかったです。各分野に大企業が存在していますが、かなり傷んでいて手当が必要です。1からニュートラルに準備を始める新規参入者であるスタートアップに以前よりも相対的に有利な環境になっているはずです。
 しかも、「ニューノーマル」はテクノロージー活用と一体です。ITスタートアップに勝機が多いという期待が持てます。

3)ただ、感染症への対策は気にしないとねというか、そこもビジネスチャンスかも
 Covid-19をどの段階で収束と呼べるようになるかはまだ予断を許さない状況です。ワクチンや特効薬が開発されても多少の恐怖感は残るでしょう。特に国境を超えた移動については、これまでとは違うルール、習慣が生まれる可能性があります。実際、今回の発生源と目されている中国の市場の環境が改善されているわけでは無いでしょうから、別の感染症が生まれる可能性は否定できません。感染症対策を踏まえた観光という新しいスタイルが生まれるかもしれません。ここでもシガラミがなく、1から仕組みを作る方がスムーズです。

 このエントリーを読んで、ピンときた人は連絡下さい。インバウンドビジネスは、今から準備を始めるとちょうど良いタイミングだとも思います。

 余談ですが、東京五輪の開催の有無が気になる人がいるかもしれないので、私見を述べておきます。日本社会の「気分」としては、あるかどうかで大きな影響があるでしょうね。
 もともとオリンピックの自国開催については賛否様々な意見があるでしょう。やるべき、やらないべきネット上でもいろんな意見があるようです。まだ実態究明ができていないCovid-19に対するスタンスも人によってそれぞれでしょう。僕の意見は、運営という意味では、観客を大幅に減らすなどで競技会を実施すること自体はできると思います。IOCも日本政府もなんとか開催したいでしょう。問題は、全世界のアスリートが来れる状況かどうかですね。各国の選抜大会ができるかどうかという問題もあるようです。昨夏延期した時と状況が変わったのは、「日本はまあまあ安全」という評価が世界的にありそうなことです。中国、台湾、韓国など東アジアが相対的に対策に成功しているのも大きいと思います。アメリカ人とか、日本の首都が北京と思っている人とかかなりの割合でいますから、アスリートの家族も含めて、日本に行くことのリスクが、イメージとして(科学的、合理的な話ではなく)下がっているのは開催にポジティブかなと思います。ただ欧州がシャットダウンしている時に、海外に行っている場合ではないということもあるでしょうし、日本以外の不確定要因が多くてわからないですね。気にするのは止めましょう。

 アフターコロナに関するマクロ視点は、日欧の賢人によるこの対談が示唆的です。

 デジタル化による革命的な社会、産業の変化という、人類史で観て大きな転換期に僕らは生きています。そのことをボジティブに受け入れながら、自分ができることを考えていきましょう!

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