記事一覧
2017旅行記その17:偉大なる渓谷へ
約7000万年前に隆起した大陸を、約4000万年前からコロラド川が侵食し続けることでできた壮大な渓谷。積み重なった地球の歴史を目の当たりにできる場所として、私にとってグランドキャニオンはアメリカ観光で外すことのできない場所だった。ただし、ラスベガスから車で5時間くらいかかる場所なので、今回もツアーに参加。この日はグランドキャニオンの夕日を狙う旅程なので、アンテロープキャニオンの時のように早朝じゃな
もっとみる2017旅行記その16:大自然の国アメリカ
深夜なのか早朝なのか、よくわからないままアラームに起こされて、何とか集合時間には間に合った。日本人向けのツアーなので、ガイドも参加者も全員日本人。時期的に春休みなので、家族での参加だったり学生らしき若い人が多かったような気がする。そんな中、今回も私は一人ぽつねんと参加。こちらはもう慣れたので特に意識しなかったが、周りの方が気を遣ってくれていたのかもしれないな。
この日最初に向かったのはアンテロー
2017旅行記その14:現代美術とは
この日はゆっくり起きて、昼前に宿を出発。まず向かったのは国連本部ビル。その当時から異質な大統領であることは分かっていたので、ちゃんと協調できるところは協調して欲しい、という願いも込めて。周囲には各国の大使館もあるエリアで、マンハッタンにしては落ち着いた雰囲気だった。
そこから歩いてMoMAへ。ゴッホやルソーはまだ美術と思うのだが、正直キュビズム以降のピカソの良さはわからない。ウォーホルのスープ缶
2017旅行記その13:メトロポリタンづくし
確か「みんなのうた」で最初に聞いたのだと思う。大貫妙子さんの「メトロポリタン美術館」が、実物を目の前にして頭の中に鳴り出した。「タイムトラベルは楽し メトロポリタン美術館」とよくわからず歌っていた子どもの頃には、実際にここまでやってくるなんて想像もしていなかった。
しかし、感慨に耽っている時間はあまりない。この日は行きたい場所がたくさんある。というのも、メトロポリタン美術館というのはセントラルパ
2017旅行記その10:グッゲンハイムを知らない男、ニューヨークへ
約一週間過ごしたアイスランドともお別れ。来た時はすごい吹雪だったよな、と思い出しながらケプラヴィーク国際空港行きの送迎バスに乗り込む。次この地へ来れるのはいつになるだろう。そもそも、また来る機会なんてあるのかな。カナダを出国した時とは違う感傷が、妙に新鮮だった。
例によってSkyscannerで格安航空のチケットを手配したので、荷物が規定から少しはみ出してしまった。元々機内持ち込みできるサイズの
2017旅行記その9:モコモコの馬と温泉
痛む左腕を抱えながら、この日はレイキャヴィクから牧場へ。アイスランドで生きている馬は、いわゆるサラブレッドより小柄で、体毛が長い。この極寒の地で生きていくための進化を、まざまざと見せつけられた感。こうやって生物は環境に適応していくんだな。希望者は乗ることができたので、騎乗して列の一番後ろにくっついて行ったのだが、雪の中をものともせずに走っていく。モンゴルのような草原を馬に乗って駆けるのも気持ちいい
もっとみる2017旅行記その8:大地の歴史を感じた後、負傷
スナイフェルネス半島ツアー2日目。この日は溶岩が流れた後にできたヴァッツへトリルの洞窟へ。細い階段を降っていくので、地下へ進んでいるのに高いところと同じように足がすくむ、という不思議な感覚を味わいつつ洞窟の床までたどり着くと、予想以上に広い空間が横たわっていた。
洞窟自体は、火山活動でできたもの。地球の長い歴史の中で、偶然が重なって生まれた空間だ。何千年もの間変わらずあり続けるものに包まれるなん