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2017旅行記その11:ニューヨーク、ニューヨーク

ニューアーク空港からマンハッタンへは、電車で向かうことに。ニュージャージートランジットという電車に乗るのだが、切符を買うとQRコードが印刷されてくる。改札を通る人を見ていると、どうやらこのQRをスキャンさせないとホームへ入れないようなので、同じようにやろうと思ったら目の前の人が上手くいかない。大きなスーツケースを引いているアジア系の男性だったので、おそらく慣れていないのだろう。私も初めてだが、ジェスチャーでQRを指してからスキャナに当てたら理解してくれた。これで私も旅慣れた感を出せただろうか。

電車は思ったよりも空いていて、ニューヨーク・ペンシルベニア駅まで座って移動できた。ハドソン川を渡るまでは、都会というよりのどかな風景が続く。日本の電車の座席との違いや背もたれに挟みっぱなしの切符が、妙にアメリカっぽくて興味深かった。

ペンシルベニア駅は地下になっていて、そこでメトロに乗り換え。9.11以降からだろうか、至る所で犬を連れた制服警官がパトロールしている。こういう光景を見ると、いつも思い出すのはオランダ・アムステルダムのコーヒーショップの話。オランダは大麻が合法で、コーヒーショップと呼ばれる店で楽しむことができる。ただし、その匂いがついたまま帰国してしまうと、日本の法律では大麻使用で逮捕されるので、コーヒーが飲みたいならカフェに入れ、という有名な注意事項だ。この時も職務に忠実な警察犬のチェックを受けつつ、宿の最寄駅に向かう。

メトロは駅名も通りになっていて、特に車内放送があるわけでもないので、なかなか緊張しながら過ごすことに。おまけに到着した駅の名前がどこに書いてあるかもわからないし、看板自体も唐突にやってきたりするので、席は空いていたが立ったまま窓から外をじっと眺めていた。ニューヨーカーからすれば、このアジア人はメトロなのになぜ外を見ているんだ?と思われただろう。

油断せず移動したおかげか、無事この日の宿に到着。荷物を置いて近くのスーパーへ買い物がてら周囲をプラプラすると、古い建物が想像以上に残っていることに気づく。日本のように頻繁に建て直したりしないんだろうな。昔ながらのビルの中に息づく最先端、そして世界から集まるエネルギー。独特の雰囲気に当てられながら、この日は眠りに落ちた。

お世話になった宿
チェルシーパインズイン
メトロの駅からも近く、内装に古い映画のポスターが多く使われていて、なかなかおしゃれ。加えて朝食付き。ただし、館内にエレベーターが設置されていないので、重い荷物を持っている時はちょっと不便かも。

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