マガジンのカバー画像

かったぱしから読書生活

682
大学卒業以来、ずっと出版業界。本が好きで、ずっとこの世界で暮らしている。読書はフィクション派。ファンタジー好きなれど、時代物、ミステリー、純文学、何でも来いで、ひたすら濫読。読書… もっと読む
運営しているクリエイター

2022年11月の記事一覧

同友会世話人のお仕事

同友会世話人のお仕事

元々職場の同友会(OB会)世話人会に出席。この日は事務局からの決算報告と同友会だよりの発送作業。場所は元々職場の本社の会議室。元先輩や同僚たちと袋詰め作業を共にしていると、なんだか高校の部活動みたいで楽しい。共通の知人たちの消息情報が行き交う。窓の外には神田川や東京医科歯科大学など、かつて見慣れた光景。作業終了して解散後は、最寄りのお店へ道草。真昼間から開いているのは日高屋のみ。そこで軽く飲んで帰

もっとみる
あさのあつこ「おもみいたします」

あさのあつこ「おもみいたします」

あさのあつこ「おもみいたします」(徳間書店)。電子書籍版はこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BLVYQ69X/

 天才的な揉み治療師として引っ張りだこのお梅。十六歳という若さにして美しいが盲である。そばにはいつも十丸という大きな犬が控えている。中堅の瀬戸物屋である今津屋の女将・お清のたっての頼みで、無理な日程を押して何度も施術をした。それはお梅の看立てが、お

もっとみる
矢月秀作「紅い塔」

矢月秀作「紅い塔」

矢月秀作「紅い塔」(徳間文庫)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BLHYDTGT/
 自ら望んだわけでもないのに、日本政府と財界が裏から公認した殺し屋組織「レッドホーク」の頭首となった工藤雅彦。平素は大分県の漁村で、同じ稼業だった妻の亜香里と共に水産加工に勤しんでいる。そんな亜香里のお腹に子供が宿った。しかしそこで本丸からお呼びがかかる。工藤が首領

もっとみる
姉小路祐「再雇用警察官 究極の完全犯罪」

姉小路祐「再雇用警察官 究極の完全犯罪」

姉小路祐「再雇用警察官 究極の完全犯罪」(徳間文庫)。電子書籍版はこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BLHCJLDM/

雇用延長された再雇用警察官・安治川信繁。熱血刑事だった経歴を買われて、新設の消息対応室に配属。昇給昇任とは無縁、退職金も無し、給料半減という条件なれど、長年培った勘と築き上げた広くて深い人脈で、いつの間にか事件捜査の最前線で重要な活躍をして

もっとみる
今野敏「最後の戦慄」

今野敏「最後の戦慄」

今野敏「最後の戦慄(新装版)」(徳間文庫)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BLHD82J5/
 21世紀の後半に至って世界各地の紛争はますます激化していた。特に中米地区は「レッド・アメリカ」と呼ばれる反欧米エリアとなった。一方で多国籍企業が財力を有して、サイバーアーミー=兵器としてのサイボーグ人間の開発を始めていた。実際にはアラン・メイスン、ジョ

もっとみる