マガジンのカバー画像

帝国ホテル東京

4
運営しているクリエイター

記事一覧

アウトローホテルマンどこへ行く 帝国ホテル東京編 「サービスの秘密その1 “名前で呼び掛ける”」

アウトローホテルマンどこへ行く 帝国ホテル東京編 「サービスの秘密その1 “名前で呼び掛ける”」

帝国ホテルのドアマンは常時500人とも1000人とも、いやそれ以上の数のお客様の顔と名前を覚えていると言われています。お客様が正面玄関に到着して、ドアマンがサッとドアを開け、「〇〇様、いらっしゃいませ」と名前をつけて挨拶するのです。これぞホテルマンという感じで格好いいですよね。

もっとみる
アウトローホテルマンどこへ行く 帝国ホテル東京編 「ツーナイト(夜勤2日目)」

アウトローホテルマンどこへ行く 帝国ホテル東京編 「ツーナイト(夜勤2日目)」

前回のお話でちょっと触れたように、ベルマンのスケジュールでは、夜勤が1回だけの週と2回ある週があり、それが交互にやってきます。ベルマンでは2日目の夜勤シフトを「ツーナイト」と呼んでいました。週2回あるというのは、2日続けてあるということで、当然のことながら週1回の時より格段に疲労度が増します。

もっとみる
アウトローホテルマンどこへ行く 帝国ホテル東京編 「夜勤」

アウトローホテルマンどこへ行く 帝国ホテル東京編 「夜勤」

24時間稼働しているホテルでは、当然のことながら夜勤というシフトがあります。私が配属されたベルマンでも毎週夜勤があり、それはそれは長くて過酷な労働でした。今ではブラックになってしまいますが、その当時の夜勤スケジュールは15時半から翌朝8時までという16時間半の拘束時間でした。それが毎週あります。しかも夜勤が1回の週と2回の週が交互に繰り返されます。しかし慣れてしまえばそれなりにできてしまうもので、

もっとみる
アウトローホテルマンどこへ行く 帝国ホテル東京編 「入社1年目」

アウトローホテルマンどこへ行く 帝国ホテル東京編 「入社1年目」

1990年と言えばまだバブル景気の最中で、私はいわゆるバブル入社でした。当時の新入社員の数は202人だったと記憶してます。帝国ホテルは丁度開業100周年を迎え、私達同期はきりがいい100期生だなと嬉しく思ったものです。入社後その年の年末に従業員の為の開業100周年パーティーも行われました。両親も招待していいということだったので、私は社会人になってすぐに親孝行ができたと鼻が高い思いでした。普段はお客

もっとみる