Yuka Masuda
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「私たちにはことばが必要だ」書評、私はフェミニストだと言えるようになるまで。
「私はフェミニストだ」とはっきり言えるようになったのは最近のことだ。フェミニズムについてよく知らない人でも、フェミニストがどういう扱いを受けるかはよく知っているのではないか。それでも、それを乗り越えて言う意味があると思っているから、私はフェミニストだと積極的に言うようにしている。
あなたには、自分を守る義務がある。自分を守ることは、口を開き、声を上げることからはじまるのだと。(「私たちにはことば
「好意のバトン」を落としてしまったら?
私は大学4年生の時、「好意のバトン」を落としている。どうしようも出来なくなって、チャンスをくれた人たちの前から逃げ出して、「ある日突然消えた人」になった。どうやって仕事したらいいのかわからなくて、怒鳴られるのが怖くて、当時の私は一人でどうにかしなきゃいけないと思い込んでいて、一人で抱え込んで、ぺしゃんと勝手に潰れてしまった。
携帯の電源を切ったまま、家に引きこもって薬を飲んで、とにかくずっと寝て
さよなら、ご機嫌な暮らし、「ことば」的なもの
これは私がかつて憧れていた「ことば」的なものへの決別宣言です。
いつも機嫌よくニコニコと、誰にでもやさしく、不平不満を言わず、穏やかな日々を送ることが、豊かな人生なのだと、そういう「ことば」を信じていた時期があった。
綺麗にラッピングされた平和な世界に憧れて、何度も何度もその「ことば」を読み、救われたような気持ちになって、私もそんな風に毎日を送りたいと努力していた時期があった。
「ここもガイ
キャリアチェンジしてフロントエンドエンジニアとして採用されるまでの記録。
勉強を始めた頃にこういう系の記事を色々と読んで参考にしたんだけど(これとかこれとか)、日本語でもあるのか探してみたときにあまり具体的なのは見つからなかったので書いておきます。
※ 以下は主な勉強内容をかなりシンプルにしてまとめたもので、実際にはよく迷走していたし、この他にも細々と色々勉強してました。使った教材は全部英語だけど、英語できなくても大体の流れ&期間を知る参考にはなるかと思います。
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私には才能がないけど見る目はある?
例えばの話である。
イラストレーターになりたいと宣言し、下手なりに毎日イラストを描いて、TwitterやInstagramにアップして、褒められたら素直に喜び、またどんどんと描く人がいたとする。
イラストレーターに憧れる気持ちがあって、いつかはなんて思いながら時々こっそり描いて、でも私は見る目があるから自分が下手なことを自覚している、あの子みたいに下手な絵を晒してお世辞をもらって喜んだりしない
シンガポールの思い出
長く寒い冬にうんざりする度、あぁシンガポールが恋しいなぁと思う。空港を出て浴びるむわっとした熱い空気、日差しをたっぷり浴びた緑の濃い植物、夜一人でぶらぶら歩きながら感じた涼しい風、酔っ払ってタクシーで帰る途中に眺めた夜景、Melissaのサンダルでペタペタ歩きながら眺めた地元の人たちで溢れた活気あるお店の数々、そういう小さなあれこれがすごく恋しくなるのだ。
私が思い出をめちゃめちゃに美化している
ダサい自分を引き受けること。
思えば私の人生はくだらない自意識との闘いなのではないかという気がする。
好きなものを好きと言うのが苦手。やりたいことをやりたいと素直に言えない。そんなに知っているわけじゃない、私より詳しい人はたくさんいる、才能があるわけじゃないと言い訳する。周りになんて言われるのか、どんな目で見られるのか気になって何も出来ない。向いてないと言われたらすぐ諦める。
だから英語を勉強する、留学するって決めたときも
29歳になりました。
29歳になりました。誕生日おめでとう、私。
28歳は、自分の枠が緩やかに伸びていく様子を見ていた。これまで自分だと思っていたものは何とも曖昧で、確かな自分というものはなかった。
あまりにも身体が痛くて痛くて、とうとう起き上がれなくなるくらいに痛くなってしまって、これはついに身体と真剣に向き合わなければならない、さもなければ死ぬと切羽詰まった気持ちからヨガを始めた。何かを新しく始めるときの、自分
残り物を突っ込んでカレーを作る。
カレーは鬱に効くと昔何かで読んで、元気がなくなるとすぐカレーを作る。本当かどうかは知らないけれど、おまじないみたいなもので、これさえ食べればちょっと元気になると信じている。元気な時だってカレーは好きだからいつも作っていて、そしたらだんだん適当になってきて、最近では残り物を突っ込んで一回限りの味を作ろうとか思いながらカレーを煮込んでいる。今日はかぼちゃの煮物、エッグローストの残りを突っ込んだ。甘いけ
もっとみるどこにでもあるようなお店での、何でもない日のごはん。
大人になってから私はいつも特別なお店を探していて、今は日本になかなか行けないので、チャンスがあればすぐに地元から東京へ美味しいものを食べに行こうとする。たまにびっくりするくらい美味しいものを食べられたり、また何度だって来たいと思えるお店に出会えたりするけど、なぜか私がいつも幸福感と共に思い出すのは、何でもない、地元のどこにでもあるようなお店ばかりだ。
特別に美味しいわけじゃない。わざわざ友達を連
もうすぐさよならダブリン。
仕事を辞めると決めてから節約のために極力外食しないようになって、それでもまあ金曜日だしワインくらいは飲みたいということで、お気に入りのワインバーへ飲みに行った。その日私は予定よりずっとはやく仕事を辞めることに決めて、その分お金は貯まらないけれど気持ちは晴れやかで、美味しいワインを飲んでお祝いしたい気分だった。ナチュラルワインしか扱っていないそこのバーのワインはどれも美味しいんだけど、その日飲んだ手
もっとみる日記 2017/02/11
大好きな友達がシンガポールからダブリンへ引っ越してきた。彼女はロシア、私は日本出身で、シンガポールで一緒に働いていて、たまたま二人ともその後はアイルランドで働くことになった。お互いシンガポール出身でもアイルランド出身でもないのにね、すごい偶然だよね、と笑った。
シンガポールにいた頃は毎日一緒に卓球をしていた。それで卓球が終わると二人でくだらないことを言い合いながら変なダンスを踊って仕事に戻ったり