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日記 2017/02/11

大好きな友達がシンガポールからダブリンへ引っ越してきた。彼女はロシア、私は日本出身で、シンガポールで一緒に働いていて、たまたま二人ともその後はアイルランドで働くことになった。お互いシンガポール出身でもアイルランド出身でもないのにね、すごい偶然だよね、と笑った。

シンガポールにいた頃は毎日一緒に卓球をしていた。それで卓球が終わると二人でくだらないことを言い合いながら変なダンスを踊って仕事に戻ったりしていた。彼女と仲良くなり始めた頃はもう私のダブリン行きが決まっていて、せっかく気の合う友達ができたのに寂しいなぁと思っていた。それがどういうわけだかまた同じ国に住むことになったんだから人生は楽しい。

彼女はロシアでプロのバレエダンサーをしていたけれど、バレエを辞めて香港の大学を卒業して、今はバレエとは関係のない仕事をしている。中身は違うけれど、他人から見たらよく繋がりがわからない、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしている感じは私の人生とちょっと似ている気がして、だから余計に惹かれるのかもと思う。

インド料理屋で再会して、私がシンガポールを去った後のこと、新しい仕事のこと、お互いの恋人のこと、将来のことなどを思いつくままにべらべら喋った。私は今後の人生をどうするか悩んでいて、一応それなりに決めたプランはあるけど何かが微妙に違う気がして、その悶々とした感じを彼女に伝えたときにもらった一言で、私のプランがはっきり決まることになった。留学するって決めた時もそうだった。誰かの何気ない一言ですっと何かが決まってしまう瞬間ってある。

あれこれ計算しながら将来を計画したりするのはものすごく苦手で、だって未来のことなんてどれだけ考えてもわからないし、だけど何も考えないまま好きにやっちゃえと思えるほど私は潔くも若くもなくて。貯金なんていくらあったって足りないし、せっかく貧乏な暮らしを卒業してそこそこ安定した暮らしを手にいれたと思ったのに、またあれに戻るのかと思うとものすごく不安になる。だけどまあ、人生には賭けてみなきゃいけない時ってあるからと自分に言い聞かせている。先が全然見えない感じは留学するって決めたときとすごく似ているけれど、それでもこれまで乗り越えてきたことを思えば出来るだろうという気がする。

未来を想像できない方向へ持っていくのが好き。これはもう病気みたいなものだと思う。来年も自分が同じように暮している姿が見えてきた時が、私の人生を変えたくなるタイミングである。

2017年、楽しくなりますように。