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ここにいること、先へ行くこと。
小鳥の声とともに目を覚まし、開け放ったカーテンから射す朝日を浴びて深呼吸をする。冷たい水で頭を冴えさせて、朝食はこんがり焼けたトーストにスクランブルドエッグ、サラダ、はちみつをたっぷりいれた紅茶。食べ終えたらその日の気分で服を選んで……という朝のルーティーンがあればいいのだけれども、現実はそううまくいかない。気づかぬうちに目覚ましを止めていて、それに気づいてようやくぼんやりした頭に回路が通り、布
もっとみるささなか読書日記 vol.2『夜のだれかの玩具箱』
前回感想を載せたあさのあつこさん『朝のこどもの玩具箱』と対になっているもう一作です。前回の作品では「心」が一貫して根底にあると言いましたが、今回は「色」がよりいっそう鮮やかに浮かんでくる短編集でした。『夜のだれかの玩具箱』とはいえ決してどんよりと暗い色彩ではなく(そういう作品もありましたが)、濃い色だったと思います。もちろん前作にも色彩はありましたが、淡く暖かい色味でした。今回の作品はそれとは違
もっとみるささなか読書日記 Vol.1『朝のこどもの玩具箱』
表題にもあるあさのあつこさんの短編集を読了しました。全部で六つの短編から成っています。
あ、これがnoteへの初投稿なのですが、こちらではゆるゆると本の感想などを書いていけたらいいなと思っています。胸のうちに秘めてときどきひとりでひっそりと想いを馳せたいタイプなのであまり詳しくは書かないかもしれませんが。あくまで私個人がどう感じたかです。悪しからず。
さて、話が逸れました。今回読んだのは