Wren

反逆家。音楽屋。創作人。 Pan-Pot Record \ RösenDorfer

Wren

反逆家。音楽屋。創作人。 Pan-Pot Record \ RösenDorfer

マガジン

  • 創作の記憶

    これまでに履修してきた作品の思い出語り 僕を形成していきた創作物の履歴 思いつきで書くので内容も順番も更新も適当 チラシの裏に書いてる気持ち

  • 歌詞カード

    Pan-Pot Recordでリリースした楽曲の歌詞カードです。 一部の歌詞カードには楽曲解説がついています。

  • 作曲論

記事一覧

固定された記事

【歌詞カード】Ily

Wrenです。 クリエイターたる者、同志でありライバルでもある人の作業風景や制作手法・拘り・創作思想にめっちゃ興味ありません? 僕はあります。 よく聞かれるものでは…

500
Wren
4年前
1

シン・ウルトラマン

庵野監督の「シン・ゴジラ」はリブート作品として完成度が高く、それでいて庵野節も効いていて、特撮への敬意はモチロンのこと、特撮はこの日本が本場だぞと言わんばかりの…

Wren
1日前

ソードアート・オンライン

僕の世代は最も「ソードアート・オンライン」(以下「SAO」)が直撃していた世代で、というのも電撃文庫作品が圧巻していた時代に中高生を過ごしていて、ライトノベルもアニ…

Wren
2日前
1

MFゴースト

読む必要は無い作品である。 以上。 と言う批判をするのは簡単で、ちゃんと説明しなければただの当たり屋に過ぎない。 正直なところ、先のような一閃切り捨てで評価を終え…

Wren
3日前
1

日本沈没

僕の世代で「日本沈没」といえば多分2006年版の映画が一番印象にあって、映画を観たかどうかに関わらずテレビCMがめちゃめちゃ流れていた印象がある。 しかしこの作品、原…

Wren
4日前

100日後に死ぬワニ

日本中、いや世界中で固唾を飲んで見守った結果、あまりの呆気なさと広告代理店のドヘタかつぞんざいな扱いで注目された以上の失望を買った「100日後に死ぬワニ」(以下「10…

Wren
5日前
1

ゼロ・グラビティ

Wikipediaによるとヴェネツィア国際映画祭のオープニングに使われ、アカデミー賞もモリモリ受賞し、かの巨匠・タランティーノ監督やスピルバーグ監督・キャメロン監督も大…

Wren
7日前
1

ひぐらしのなく頃に

同人界の星といえば「東方Project」「Fateシリーズ」に続いて「ひぐらしのなく頃に」(以下「ひぐらし」)が並ぶだろう。 今でこそFGOの大ヒットによって知名度的には「Fate…

Wren
8日前

BAMBOO BLADE

「BAMBOO BLADE」(以下「バンブレ」)は多分アニメの方が知名度は高くて、というのも当時はニコニコ動画といえばアニメコンテンツという時代だったから、オタクはみんなタイ…

Wren
9日前

ARIA

マッグガーデン誌で一番好きだったのは何かを考えると、「ELEMENTAL GERAD」か「ARIA」か……と思っていて、どちらにしろ最近のタイトルではなくて歳を取ったなと感じてい…

Wren
10日前
1

仮面ライダーBLACKSUN

「仮面ライダーアマゾンズ」に続き、ネット配信での仮面ライダー作品のリブートとして世間に驚きを与えた「仮面ライダーBLACKSUN」(以下「BS」)は、公開と同時に賛否両論…

Wren
12日前

ドント・ブリーズ

「ドント・ブリーズ」はサイコホラーの常識を覆した作品だ。 一方的に嬲り殺されるケースが多かった中で、「強盗が返り討ちに遭う」という斬新な背景、そして追跡してくる…

Wren
13日前

鉄のラインバレル

オトコのコに生まれたからには、ロボットというロマンに誰もが一度は憧れる。 「鉄のラインバレル」(以下「ラインバレル」)は我々ロボットファンの言い方でいうところのス…

Wren
2週間前

けいおん!

ここでは説明がない限り基本的にアニメ版についての感想とする。 また、2期である「けいおん!!」も区別せずまとめて「けいおん!」として話をすすめることもご留意頂きた…

Wren
2週間前
7

犬夜叉

高橋留美子先生は天才である。 暑苦しい少年マンガに一陣の風を呼び込んだ立役者であることも勿論ながら、現代に至るまで一線級の人気を保ち続けている、もはや天才を超え…

Wren
2週間前

GANTZ

「GANTZ」(以下「ガンツ」)はアニメを初め多くのメディアミックスがされ、本編が完結して暫く経つが未だによく話題に挙がる人気作だ。 マンガ原作でアニメ化もしている作品…

Wren
2週間前
【歌詞カード】Ily

【歌詞カード】Ily

Wrenです。

クリエイターたる者、同志でありライバルでもある人の作業風景や制作手法・拘り・創作思想にめっちゃ興味ありません?

僕はあります。
よく聞かれるものでは「曲はどこから作りますか」とか「曲と詞どっちを先に作りますか」みたいなものがありますが、僕は「どういう想いを込めて(ロックを持って)この詞を書いたんだろう」とか「このワードを選んだのはどうしてだろう」とか「この場面で転調した意図は…

もっとみる

シン・ウルトラマン

庵野監督の「シン・ゴジラ」はリブート作品として完成度が高く、それでいて庵野節も効いていて、特撮への敬意はモチロンのこと、特撮はこの日本が本場だぞと言わんばかりの日本要素が敷き詰められていた。
その日本要素――というのがゴジラの動きもさることながら、頭のカタい会議や判断といったエンタメからかけ離れた要素もあり、海外ではイマイチだったものの国内では大絶賛だった。
前置きが長くなったが、そんな「シン・ゴ

もっとみる

ソードアート・オンライン

僕の世代は最も「ソードアート・オンライン」(以下「SAO」)が直撃していた世代で、というのも電撃文庫作品が圧巻していた時代に中高生を過ごしていて、ライトノベルもアニメもみんながみんな知っているような感じだった。
オタク多き高専だったからというのもあったかも知れないが。
しかしそこは逆張りたくなるのが僕で、ゲームと現実がリンクする話と聞いて、ンなモン「.hack」でとっくにやってるじゃねーか!と頑な

もっとみる

MFゴースト

読む必要は無い作品である。
以上。

と言う批判をするのは簡単で、ちゃんと説明しなければただの当たり屋に過ぎない。
正直なところ、先のような一閃切り捨てで評価を終える作品は星の数ほど……は言い過ぎだが、かなりの数のタイトルをそう一言で評価してはオタク友達から「そう言わずに3話まで見てくれよ」みたいに宥められた覚えがある。
「MFゴースト」はその典型で、僕自身がクルマ好きでもあるし、クルマ仲間であり

もっとみる

日本沈没

僕の世代で「日本沈没」といえば多分2006年版の映画が一番印象にあって、映画を観たかどうかに関わらずテレビCMがめちゃめちゃ流れていた印象がある。
しかしこの作品、原作は1970年代まで遡り、上記の2006年版より前にも映画化をされていて、マンガも出ているとのこと。
2006年版に話題を合わせるようにマンガ化も2回されていて、最近はWebアニメにもなっているらしい。
にも関わらず、僕がその殆どを未

もっとみる

100日後に死ぬワニ

日本中、いや世界中で固唾を飲んで見守った結果、あまりの呆気なさと広告代理店のドヘタかつぞんざいな扱いで注目された以上の失望を買った「100日後に死ぬワニ」(以下「100ワニ」)だが、僕の中ではそこまで失笑するほどの作品ではなく、むしろ他の作品にはない「体験」をさせてくれた、貴重な作品として語り継がれるべきと考えている。

完結後に作品を愚弄するような下手を打った企業連中は本当にセンスが無い。
ここ

もっとみる

ゼロ・グラビティ

Wikipediaによるとヴェネツィア国際映画祭のオープニングに使われ、アカデミー賞もモリモリ受賞し、かの巨匠・タランティーノ監督やスピルバーグ監督・キャメロン監督も大絶賛、その他にもレビューで高い評価を受けている作品、「ゼロ・グラビティ」。
だからこそ敢えて声高に言いたい。
「この映画、つまんなくね?」と。

映像美は確かに素晴らしいの一言に尽きる。
宇宙という誰もが夢見るフロンティアの美しさと

もっとみる

ひぐらしのなく頃に

同人界の星といえば「東方Project」「Fateシリーズ」に続いて「ひぐらしのなく頃に」(以下「ひぐらし」)が並ぶだろう。
今でこそFGOの大ヒットによって知名度的には「Fateシリーズ」が最も大きな勢力だと思うが(他の型月コンテンツもあるし)、東方も根強く厚いファン層がある。
一方で「ひぐらし」はあまりパッとせず、他の竜騎士07作品も影は薄く、遊技機が一番大きな露出なのではなかろうか。
尤も、

もっとみる

BAMBOO BLADE

「BAMBOO BLADE」(以下「バンブレ」)は多分アニメの方が知名度は高くて、というのも当時はニコニコ動画といえばアニメコンテンツという時代だったから、オタクはみんなタイトルか楽曲か何かしらの形で見聞きしていると思う。
思えばあの頃は今と比べてアニメの本数も少なかったし、「ニコニコ動画流星群」を筆頭にアニソンのリミックスやらアニメ素材でのMAD動画が一大コンテンツだった。
正直な話、作品のコン

もっとみる

ARIA

マッグガーデン誌で一番好きだったのは何かを考えると、「ELEMENTAL GERAD」か「ARIA」か……と思っていて、どちらにしろ最近のタイトルではなくて歳を取ったなと感じている。
ジャンルが異なるから甲乙はつかないのだが、「ARIA」はアニメ版も素晴らしいと思っていて、マンガで読むのとは違ったテンポというか、ゆったりした時間の流れと柔らかさがあって良い。
僕は音楽をしているからか音という要素は

もっとみる

仮面ライダーBLACKSUN

「仮面ライダーアマゾンズ」に続き、ネット配信での仮面ライダー作品のリブートとして世間に驚きを与えた「仮面ライダーBLACKSUN」(以下「BS」)は、公開と同時に賛否両論で再度大きな話題となった。

その名の通り「仮面ライダーBLACK」を元にリブートされた本作だが、その実は全く異なる新しい仮面ライダーだった。
人間と怪人が共存する社会ながらもお互い相容れない溝があり、派閥があり……という設定は別

もっとみる

ドント・ブリーズ

「ドント・ブリーズ」はサイコホラーの常識を覆した作品だ。
一方的に嬲り殺されるケースが多かった中で、「強盗が返り討ちに遭う」という斬新な背景、そして追跡してくるのは盲目の老人というその情報だけで言えば襲い来る敵とは真逆の性質だ。
日本の家屋に比べて広いとはいえ、舞台も一軒の家屋というのも面白い。

盲目の老人は元軍人というバックボーンを持ち、失明こそしているもののその鍛えられた肉体とサバイバル能力

もっとみる

鉄のラインバレル

オトコのコに生まれたからには、ロボットというロマンに誰もが一度は憧れる。
「鉄のラインバレル」(以下「ラインバレル」)は我々ロボットファンの言い方でいうところのスーパーロボット系に該当する、ファンタジーよりの作品だ。
そしてファンタジーよりのロボットモノにはお決まりの「カッコイイ」があって、「ラインバレル」にはそのお決まりがこれでもかと詰まった作品だ。

そういう言い方をすれば結構良さそうに聞こえ

もっとみる

けいおん!

ここでは説明がない限り基本的にアニメ版についての感想とする。
また、2期である「けいおん!!」も区別せずまとめて「けいおん!」として話をすすめることもご留意頂きたい。
当然ながらメタ的には1期と2期は若干の体制や方針の違いがあるだろうし、作品としても学年の違いによる変化や中心人物の変化、何より「桜高軽音部」「放課後ティータイム」と明確に分けられているのだから区別した方が良いのだろうけれど、他の作品

もっとみる

犬夜叉

高橋留美子先生は天才である。
暑苦しい少年マンガに一陣の風を呼び込んだ立役者であることも勿論ながら、現代に至るまで一線級の人気を保ち続けている、もはや天才を超えてバケモノだ。
時代の流れもあれば流行り廃りもあるワケで、どんな一流マンガ家もヒット作を出し続けることは困難だ。
それを成し遂げているのだから末恐ろしい。

「犬夜叉」はそんなるーみっく作品で初めて僕が触れた作品である。
理由は単純で、小学

もっとみる

GANTZ

「GANTZ」(以下「ガンツ」)はアニメを初め多くのメディアミックスがされ、本編が完結して暫く経つが未だによく話題に挙がる人気作だ。
マンガ原作でアニメ化もしている作品は大抵アニメも履修している、もしくはアニメのみ履修している……ということが僕の場合は多いのだが、「ガンツ」は原作のマンガしか履修していないというちょっとレアなケースだったりする。
どうでもいい話だが。

率直に感想を挙げると、「頭で

もっとみる