Wren

反逆家。音楽屋。創作人。 Pan-Pot Record \ RösenDorfer

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反逆家。音楽屋。創作人。 Pan-Pot Record \ RösenDorfer

マガジン

  • 創作の記憶

    これまでに履修してきた作品の思い出語り 僕を形成していきた創作物の履歴 思いつきで書くので内容も順番も更新も適当 チラシの裏に書いてる気持ち

  • 歌詞カード

    Pan-Pot Recordでリリースした楽曲の歌詞カードです。 一部の歌詞カードには楽曲解説がついています。

  • 作曲論

記事一覧

スケバン刑事

「スケバン刑事」と「セーラー服と機関銃」がずっと僕の中でゴッチャになっていた。 どちらも人気作品で実写化されているし、ビジュアルのコンセプトも似ている。 刑事と任…

Wren
2時間前

ユリア100式

最近オリエント工業が廃業とのニュースを見たからか、このマガジンで次書くものを選んでいたとき、「ユリア100式」が思い浮かんだ。 朧げながら。 「ユリア100式」はダッチ…

Wren
1日前

とらドラ!

青春ラブコメというのは王道中の王道たるジャンルであるし、古今東西を問わず最も多感な時期に興味を持つ最も多感な物語である。 故に作品は星の数ほど存在していて、常に…

Wren
2日前
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あの胸にもういちど

先日、フランス俳優のアラン=ドロン氏が無くなった。 アラン氏といえば「太陽がいっぱい」あたりが有名だと思うが、僕の中でその名前で思い出すのは「あの胸にもういちど」…

Wren
5日前
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からかい上手の高木さん

初々しいカップルや将来的にそうなるであろうカップルのラブコメが体感増えた気がする。 SNSで単ページもしくは数ページの短編マンガでもワンテーマで描かれていたりして、…

Wren
6日前
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笑ゥせぇるすまん

「笑ゥせぇるすまん」を最初に知ったのは、このマガジンで度々登場している、幼少期に通っていたピアノ教室の待合室のマンガ本棚。 全体数でいえば千円カット理容室とかガ…

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7日前
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東海道四谷怪談(映画)

1959年公開の「東海道四谷怪談」は、日本人なら誰もがしっている同名の怪談を元にした映画だ。 とは言っても当時の時点で既に何度も映画化されていて、元が元だけにメディ…

Wren
10日前

ビーン(映画版)

コメディー映画として世界中で人気のある作品として認知していたが、アマプラで見て初めて映画より先にドラマがあったことを知った。 ドラマまで観る気は無い。 個人的には…

Wren
10日前

月下美刃

遠藤達哉先生といえば今では「SPY×FAMILY」(以下「スパイファミリー」)が一番の代表作だが、この「月下美刃」や「TISTA」といった隠れた名作があり、しかしその実力に反し…

Wren
12日前
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りーちゃん

この徒然マガジンも記事が増え、ダブっていそうな気がしてくる作品が増えてきた。 これまで&これからダブった記事を書いたらスマン。 「りーちゃん」はSNS上で連載してい…

Wren
13日前

ジョー・ブラックをよろしく

タイトルで損をしていると思っていて、僕は面白そうだとはどうにも思えず、長尺ということもあって手を出していなかった。 ある日、Netflixの公式アカウントだったと思うが…

Wren
2週間前

夏へのトンネル、さよならの出口

ガガガ文庫の好きなところは、ライトノベルでありながら硬派な作品も多く扱っていることだ。 以前取り上げたものでいうと、「とある飛空士への追憶」がある。 他にも「わた…

Wren
2週間前
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アラーニェの虫籠(リファイン版)

専門学校の卒業制作か何かで作ったのか、そういった個人制作のアニメをYoutubeで何作品か観て回っていたことがある。 その大多数が短編ということもあって、アニメの個人制…

Wren
2週間前

Fury

クルマの師匠、という感じで小さい頃からお世話になっているオッサンがいる。 元々は同じくクルマ趣味である父の友人だったが、アニメやゲームにも通じていて、そんな繋が…

Wren
2週間前

RWBY

ジャパニメーションにインスパイアを受けて作られた海外作品は数あれど、それをテイストとしてしっかり取り込めていた作品は「RWBY」が最初だったのではなかろうか。 日本…

Wren
3週間前

ハッピーシュガーライフ

「ハッピーシュガーライフ」(以下「ハピシュガ」)はメンヘラ作品の1つの極地だと思う。 昔から常軌を逸した愛情表現を持つ「ヤンデレ」というキャラクター属性は確立してい…

Wren
3週間前
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スケバン刑事

「スケバン刑事」と「セーラー服と機関銃」がずっと僕の中でゴッチャになっていた。
どちらも人気作品で実写化されているし、ビジュアルのコンセプトも似ている。
刑事と任侠で正反対な属性のハズだが、メタルが最終的にクラシックのような複雑な音楽理論と様式美に終着したのと同じく、一周回ってたどり着いているのかもしれない。
それに原作は勿論、実写化された映像作品ですら僕より一回り以上も上の世代、親の世代の作品で

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ユリア100式

最近オリエント工業が廃業とのニュースを見たからか、このマガジンで次書くものを選んでいたとき、「ユリア100式」が思い浮かんだ。
朧げながら。
「ユリア100式」はダッチワイフの話なのだが(ラブドールも出てきたと思う)、正直ダッチワイフとかラブドールとかの違いは分からない。
教えてエロい人。

青年マンガではあるものの、ほぼほぼ成年マンガである。
実際に有害図書に指定されていた気がする。
しかし、あ

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とらドラ!

青春ラブコメというのは王道中の王道たるジャンルであるし、古今東西を問わず最も多感な時期に興味を持つ最も多感な物語である。
故に作品は星の数ほど存在していて、常に触れる機会がある。
にも関わらず、初めて出会った時からオッサンに片足突っ込んだ現在に至るまで、最も甘酸っぱさ――もしくはホロ苦さ――を覚え、今尚その鮮度が落ちない作品がある。
「とらドラ!」という唯一つの作品だけ。

オタク仲間に「オススメ

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あの胸にもういちど

先日、フランス俳優のアラン=ドロン氏が無くなった。
アラン氏といえば「太陽がいっぱい」あたりが有名だと思うが、僕の中でその名前で思い出すのは「あの胸にもういちど」である。
というのも、「太陽がいっぱい」はまだ未履修といえこともあるのだが、アラン氏が出演した作品の中でこの「あの胸にもういちど」は突如としてアカウントを消してしまったSNSのとあるフォロワーさんに勧められて観たからである。
暑い日が続い

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からかい上手の高木さん

初々しいカップルや将来的にそうなるであろうカップルのラブコメが体感増えた気がする。
SNSで単ページもしくは数ページの短編マンガでもワンテーマで描かれていたりして、みんなそういう甘酸っぱいエピソードが好きなんだなぁというか、多分これが中高生の恋バナってヤツなんだなぁと思ったりする。
「からかい上手の高木さん」(以下「高木さん」)は、そういった類いの作品では最大手の一つだ。
SNSにあるような落描き

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笑ゥせぇるすまん

「笑ゥせぇるすまん」を最初に知ったのは、このマガジンで度々登場している、幼少期に通っていたピアノ教室の待合室のマンガ本棚。
全体数でいえば千円カット理容室とかガソリンスタンドとか携帯ショップとかの待ちスペースよりちょっと多いかぐらいなのだが、コロコロコミックのような子供向けの月刊誌から大人の女性向けエッセイ単行本まで広く置いていて、偏りなく履修できた。
ただし、巻が歯抜けになっていたり途中までしか

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東海道四谷怪談(映画)

1959年公開の「東海道四谷怪談」は、日本人なら誰もがしっている同名の怪談を元にした映画だ。
とは言っても当時の時点で既に何度も映画化されていて、元が元だけにメディアミックスも多く、派生作品まで含めるとかなりの作品数になる。
バリエーションも多いので、正直なところどれが最も原作に忠実なのか僕は知らない。
ただ、この1959年公開の「東海道四谷怪談」がとても素晴らしい作品だということは知っている。

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ビーン(映画版)

コメディー映画として世界中で人気のある作品として認知していたが、アマプラで見て初めて映画より先にドラマがあったことを知った。
ドラマまで観る気は無い。
個人的には面白さが理解出来なかったのである。
と同時に、令和の現代社会では受け入れられるものだろうかという感想も持っている。
別に僕が社会情勢に感化された訳では無い。

題にもあるビーンというちょっと変わったオッサンが主人公で、行く先々でドタバタを

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月下美刃

遠藤達哉先生といえば今では「SPY×FAMILY」(以下「スパイファミリー」)が一番の代表作だが、この「月下美刃」や「TISTA」といった隠れた名作があり、しかしその実力に反して世間の賛同をなかなか得られなかった。
「スパイファミリー」がヒットしたのは結局のところマーケティング的な要素だと思っていて、やはり一般ウケしやすいマイルドさではないかと思う。
「月下美刃」や「TISTA」を読んだあとでは少

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りーちゃん

この徒然マガジンも記事が増え、ダブっていそうな気がしてくる作品が増えてきた。
これまで&これからダブった記事を書いたらスマン。

「りーちゃん」はSNS上で連載していた作品である。
とは言っても、今やSNS連載している作品はゴマンとあり、RTを始めたくさん流れてくるから、読んだか読んでないか覚えてないものも多い。
そんな中で、たまたまマンガ新刊情報アカウントからこの「りーちゃん」が書籍化して販売さ

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ジョー・ブラックをよろしく

タイトルで損をしていると思っていて、僕は面白そうだとはどうにも思えず、長尺ということもあって手を出していなかった。
ある日、Netflixの公式アカウントだったと思うが、Youtubeで「ジョー・ブラックをよろしく」のワンシーンを用いた女性に対するスマートな声のかけ方みたいな紹介動画を見つけた。
全くナンパなぞできる気のしない僕だが、しかしブラピのような紳士なイケメンは素直にカッコイイと思っている

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夏へのトンネル、さよならの出口

ガガガ文庫の好きなところは、ライトノベルでありながら硬派な作品も多く扱っていることだ。
以前取り上げたものでいうと、「とある飛空士への追憶」がある。
他にも「わたしはあなたの涙になりたい」は近年「このライトノベルがすごい!」で賞を取っていたと思うが、これもガガガ文庫である。
余談だが、「わたしはあなたの涙になりたい」の著者・四季大雅先生は僕と同じ出身地である。
ちょっと誇らしいのだが、まだ積本なの

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アラーニェの虫籠(リファイン版)

専門学校の卒業制作か何かで作ったのか、そういった個人制作のアニメをYoutubeで何作品か観て回っていたことがある。
その大多数が短編ということもあって、アニメの個人制作は短編という勝手な偏見があった。
「アラーニェの虫籠」(以下「アラーニェ」)は1h超に及ぶ個人制作のアニメーションというのだから驚きだ。
勿論アニメという性質上、他の創作における個人制作に多い完全ワンマン体制というものではないのだ

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Fury

クルマの師匠、という感じで小さい頃からお世話になっているオッサンがいる。
元々は同じくクルマ趣味である父の友人だったが、アニメやゲームにも通じていて、そんな繋がりで一回りも違う僕にも良くしてくださっている。
そんなオッサンはミリタリーも大好きで、「World of Tank」というゲームに僕を誘った。
その時にちょうどコラボしていたのが、アメリカのミリタリー映画「Fury」だった。

「Fury」

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RWBY

ジャパニメーションにインスパイアを受けて作られた海外作品は数あれど、それをテイストとしてしっかり取り込めていた作品は「RWBY」が最初だったのではなかろうか。
日本のIPキャラクターにしっかり寄せていったキャラクターのビジュアルや、コスプレ文化まで見越した衣装デザイン、演出の表現手法に至るまで徹底して研究されていたというか、「IPコンテンツが好きなのではなく、日本のIPコンテンツが好きなんだな」と

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ハッピーシュガーライフ

「ハッピーシュガーライフ」(以下「ハピシュガ」)はメンヘラ作品の1つの極地だと思う。
昔から常軌を逸した愛情表現を持つ「ヤンデレ」というキャラクター属性は確立していたワケだが、そこにサイコパスという狂気とメンヘラというバックボーンを合わせたことで、単純な属性としてのヤンデレではなく、ある意味リアルな闇として「病み」を描いている。

登場人物にマトモな人間がいない。
表向きマトモだが実は◯◯、という

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