Wren

反逆家。音楽屋。創作人。 Pan-Pot Record \ RösenDorfer

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反逆家。音楽屋。創作人。 Pan-Pot Record \ RösenDorfer

マガジン

  • 創作の記憶

    これまでに履修してきた作品の思い出語り 僕を形成していきた創作物の履歴 思いつきで書くので内容も順番も更新も適当 チラシの裏に書いてる気持ち

  • 歌詞カード

    Pan-Pot Recordでリリースした楽曲の歌詞カードです。 一部の歌詞カードには楽曲解説がついています。

  • 作曲論

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【歌詞カード】Ily

Wrenです。 クリエイターたる者、同志でありライバルでもある人の作業風景や制作手法・拘り・創作思想にめっちゃ興味ありません? 僕はあります。 よく聞かれるものでは「曲はどこから作りますか」とか「曲と詞どっちを先に作りますか」みたいなものがありますが、僕は「どういう想いを込めて(ロックを持って)この詞を書いたんだろう」とか「このワードを選んだのはどうしてだろう」とか「この場面で転調した意図は……」「どう考えたらこんな曲の構成が思いつくんだ?」「使用機材は?」等々、良い音楽

¥500
    • 女の子が死ぬ話

      「女の子が死ぬ話」とはトンデモないタイトルながら、特定の作品を指す固有名詞にもなりにくく、失礼ながらもドがつくマイナーな作品だと思う。 これまで取り上げてきた作品にはマイナーな作品も全然あるのだけれど、この作品に限ってはタイトルを挙げるのもやりにくさかあるタイトルだ。 僕がこの作品の編集者だったら絶対タイトルを変えさせたと思うが、しかし、この作品のタイトルには確かに相応しいとも思える。 男1女2のいつメン3人組のうちの1人の女の子が死ぬという話である。 基本的には死なない方

      • 鋼の錬金術師

        やっぱりガンガンってちょっと違うというか、僕の周りではガンガンを読んでる奴はちょっと変わり者かガチのマンガ好きのどちらかだった。 当然ながら面白い作品もたくさんあるし、有名なタイトルや有名IPのコミカライズもたくさんあるし、マンガ誌としては間違いなくトップクラスの人気と認知度である。 ただ、僕らの世代はあまりにもジャンプが強すぎた。 今のジャンプ本誌は事実上の氷河期を迎えているが、その引き合いに出される黄金期の目次ページは僕らの世代がよく知るタイトルが並ぶ。 そんな時期でも

        • つぐもも

          アニメを見たのは大分前になるが、忘れかけた頃に「あ、まだ連載してたんだ!」となる作品って結構あると思う。 個人的には「ながされて藍蘭島」とか「緋弾のアリア」とかマンガ版「とらドラ!」とかが筆頭なのだが(個人的に四天王だった「黒魔女さんが通る!!」は昨年完結してしまった)、「つぐもも」もそれに該当していた。 たまたま電子書籍のオススメに出てきて「わー懐かし!」と思って一気に連載に追いつくまで読んでしまった。 結構な巻数を重ねていて、アニメはまだ学校の友人が準レギュラー的に出る

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        【歌詞カード】Ily

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          2本

        記事

          ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊

          忘れもしない小学生のお正月、近くのゲームショップの初売りで僕は「ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊」(以下「ポケダン」)を買った。 ポケモンの本筋以外のタイトルを買うのはこれが最初で最後であったのだが、それもそのはず当時は「第三世代」と呼ばれる、我々の年代に最も直撃していたRSE・FRLGの熱気も終盤にして「第四世代」の影がチラつき始めた頃だからだ。 「ポケダン」はポケモンコンテンツとしては珍しく、公式でポケモンが「話す」ゲームだった。 設定上は主人公は人間なのだが、ゲ

          ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊

          寄生獣

          年代から考えると僕の両親は割とオタク文化に触れていた方で、母はアニメージュ創刊号から買い揃えていたし、父も特撮に詳しくエヴァの大ファンでもあった。 そんな父の書斎に並んでいたマンガの一つが「寄生獣」だった。 岩明均作品は他に「七夕の国」が並んでいて、2作は父の持っているマンガの中でもお気に入りの作品だと言っていた(一番は「バリバリ伝説」)。 だからといって当時小学生の僕に読ませるには少々ハードな作品ではなかろうか……。 プロローグが印象的だ。 「ソレ」に関する説明らしい説明

          寄生獣

          スクール・オブ・ロック

          僕の中でロックというものは個々各々が自身と向き合い肯定するためのもの、と結論付けている。 そのために抗うべきときには牙を剥く必要はあると考えているが、一般には雑多に雑多に「反抗すること」「型破りで破天荒な言動をとること」と考えられていると思う。 ジャンルとしてのロックではなく概念としてのロックで言えばその考え方や捉え方はまちまちだし、それで良いと思っているが、このステレオタイプは一体どこから作られたのだろうか。 ロックの源流を探せば具体的な答えは諸説あるのではないか、見つか

          スクール・オブ・ロック

          DIVE!!

          「DIVE!!」は「カラフル」と並んで森絵都先生を代表する小説で、映画化に加えて確かアニメ化もされていた気がする。 読んだ当時は小学校の中学年から高学年の頃だったと記憶していて、読書感想文の題材にした気がする。 僕は言うほど文学を嗜んできていないが、幼少期から小学生ぐらいまでは多分マンガより読み物の方が多く履修してきたも思う。 中学生からはクラスの山田悠介ブームや全国的なネット小説ブームに当てられて、ホラー系やデスゲーム系といったケータイ小説に偏っていった気がする。 珍しく小

          ギャラクシーエンジェル(アニメ版)

          「ギャラクシーエンジェル」(以下「GA」)は、ゲーム「GALAXY ANGEL」シリーズを元に作られたらしいアニメである。 らしい、というのは誰がどう見てもキャラクターのビジュアルや名前が似てるだけで3mmと似ていないからである。 今はその名前の残っていないブロッコリーさん、一体どういうコトなの……。 噂を聞くとどうやらゲームより先にアニメの方が表で動き出すことになってしまい、物語などが完成していないのでこの投げっぱなしジャーマンコメディーに路線を変えたらしい。 全部で4期

          ギャラクシーエンジェル(アニメ版)

          HELLSING(OVA版)

          平野耕太先生の独特の画風や台詞回しは他では代えの効かない魅力がある。 「グラップラー刃牙」シリーズの板垣先生や「賭博黙示録カイジ」等の福本先生のような、クセの強い作家というのは面白いという前提を超えた上でそれだけで武器にもなる要素を持っているから、何者にもなれない僕らにとっては憧れも一回り強い。 代表作の「HELLSING」は2度に渡ってアニメ化されている。 先にTV版が作られたがその出来に平野先生が激怒し、後に原作に忠実なOVAが発表された……というエピソードはマンガファ

          HELLSING(OVA版)

          ブレードランナー

          SFというジャンルは時代を先取りしなければならない。 その性質故に、SF作品が現実の未来へと影響を与えることも珍しくなく、「現実があの世界に追いついた!」というより、「あの世界があったから現実もこうなった」となっていると僕は考えている。 そんなSF作品の中でも、更にSFの根幹を築いた作品の一つが「ブレードランナー」だと認識している。 少なくとも、「ブレードランナー」から何一つ影響を受けていない後発のSF作品は無いと思うし、あったらモグリだ。 作品は個人的には面白いとは感じな

          ブレードランナー

          THE IDOLM@STER

          僕と「IDOLM@STER」(以下「アイマス」)との出会いは意外にもニコニコ動画などの古のネット文化ではなかった。 小中とニコニコ動画に大きく人生を狂わされた者の一人ではあるものの、アイドルに興味が無かったが故に「アイマス」に魅力を感じず、ニコニコ動画組曲シリーズなどで楽曲を耳にしたことある程度の認知だった。 2014年、高専を中退した僕は学歴稼ぎのために短大に入学する(そのままだと中卒だったので)。 短大ということもあって学年で男子が数人しかいなかったのだが、その中で最も

          THE IDOLM@STER

          謎の彼女X

          唾液というなかなか強烈なフェチ要素はあるものの、物語は至って王道的なラブコメディー作品である。 当時の僕は主に学校の友人から録画を借りたりして見ていたのだが、「謎の彼女X」もその一つとしてアニメで履修した。 オタク全盛期だった僕はミステリアスなヒロイン・卜部に対し、当時は萌え・今でいう推しの気持ちでお気に入りだった。 特別心揺さぶられるものではないものの、物語もスッキリしていて見やすい部類だと思う。 「からかい上手の高木さん」のような、ヒロインに振り回される青春モノが好きなら

          謎の彼女X

          魔乳秘剣帖

          巨乳キャラクターがたくさん出てくるお色気作品というものはたくさんある。 有名どころだと「閃乱カグラ」や「一騎当千」なんかはシリーズの息も長く、遊技機等でも人気でメディアミックスの幅も広い。 それに対して「魔乳秘剣帖」は前述のタイトルと同じお色気ジャンルかつ作品の設定も少し親和性があるにも関わらず、アニメ放送時でも全然名前を聞かなかったし、なんならマンガ原作ということも知らなかった。 この手のお色気作品は劣情を煽るかどうかの方が大事なので内容は求められていない。 しかし、先程

          魔乳秘剣帖

          カランコエの花

          短編映画にはあまり触れていないのだが、Twitterで出会った同じ映画ファンでバイク乗りのフォロワーさんがおすすめしていて、普段見ていない世界も知ろうと思い鑑賞した。 そのフォロワーさんは突然アカウントを消してしまった。 らっこさん、むぅちゃんは元気ですか。 「カランコエの花」はLGBTを題材に描かれる学生ドラマである。 LGBTは差別や偏見をするものではないよ、おかしいことではないよと先生が説くも、残念ながら中高生にとって格好の玩具になるのが現実だ。 この作品ではその様子

          カランコエの花

          同志少女よ、敵を撃て

          2022年に読んだ作品で最も衝撃を受けた作品であり、それは数々の受賞と当時の書店にズラリと平積みされたポップから世間にも衝撃を与えたと思う。 ……という書き出しだと如何に普段から読み物を摂取しているかのようであるが、僕は特別本の虫といえことはなく、この「同志少女よ、敵を撃て」(以下「同志少女」)のように賞を受賞したような作品でなければ読むことはあまりない。 昔から本は沢山読んでいたが、今は本以外のインプットが手軽になったことで幅広く履修していて、そしてその方が今の僕のライフス

          同志少女よ、敵を撃て