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中島棕隠『鴨東四時雑詞』より
楼燈無影水声饒 茶屋の明りも消えて、(人通りがなくなったので)
川の流れの音がよく聞こえるようになった、
一片残蟾照寂寥 月は未だ西の空に残っており、
静まった街を照らしている。
少女十三能慣客 十三歳の舞子は、客あしらいも馴れてきて、
不辞風露送過橋 ひんやりとした外気も気にせず、
橋を過ぎるまで送ってくれた。
もうかな
『ある行旅死亡人の物語』<毎日新聞出版>
こういった類の新刊書を買うのは久しぶりですね。
まぁ歳も歳ですから古本屋で買うほうが多く、新しい本を購入すると言っても内容は古い事柄についてのもので、こういう風な週刊誌的というか現在の事件についての本は滅多に購入していないです。
この本の話題は「現金3400万円を残して孤独死した身元不明の女性の素性」を探していく話です。話の展開も早く文章も明解なので、お勧めできます。
といってここでわざわざ取
不思議な国のアリス:そして笑いだけが残った。
言わずと知れたファンタジー小説の大傑作です。
日本ではどこで間違えたのかお子様向けのようにように受け取られてしまっています。
難しい言葉を繋いで深刻ぶり、なにを言っているのかが一般人には解らないものを純文学とかいってありがたがる国ですから、『不思議の国のアリス』のように誰でも楽しく読めるものは価値がないと頭から信じ込んでいるようです。
“All right," said the Cat; and