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ビリーの記事

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さようなら壊しちゃったものたちよ/ビリー(湘南新宿ライン)

さようなら壊しちゃったものたちよ/ビリー(湘南新宿ライン)

①皿

僕はいまシェアハウスに住んでいるのですが、めちゃくちゃ皿が割れます。「そんなに?」って思うくらい割れます。大体のものにおいてそうですが、皿も例外でなく気に入っていたものから割れます。金継ぎ始めました。

②バイクのテールランプ・ウィンカーランプ

約一年前立川の交差点でバイクが転倒し、車体から飛び出していた各種部分がもれなく壊れました。大事にしているものが、百パーセント自分の責任で壊れてし

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ウィーンガシャン派へ/ビリー(風早橋)

ウィーンガシャン派へ/ビリー(風早橋)

ウィーンガシャン派へ

こんにちは。ビリーです。お元気ですか?あなたにこんなものはいかがでしょう。

1)淋しい気持ちで/シバ

どうしようもない!おもしろくない!くだらない!
まったくしょうもないこの俺。
でもなんとなく、反復横飛びでもやってみちゃおうか!

2)生活の柄/高田渡

僕らしく生きたい。その気持ちを否定されなきゃいけないことなんてないはずなのに。

3)Mr.lonely/Bobb

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ビリーについて/ビリー(自宅)

ビリーについて/ビリー(自宅)

皆様こんにちは。ビリーとは何なのか紹介も無く、唐突にむき出しの自意識が練り込まれたブログを読ませてしまい恐縮です。今週のテーマは自己紹介ということでしたので、普段とは異なる心持ちで綴っていければと思います。

普段:ビリーが何者か明かさない匿名性と、どうせ誰も読んでいないのだという決めつけによる、気が大きくなった状態。スマートフォンで通勤・退勤中に書く。

今回:読者を意識した、余所行きの様子を伺

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『太陽がいっぱい』/ビリー(京急バス5番)

『太陽がいっぱい』/ビリー(京急バス5番)

めっきり映画を見ない生活になってしまった。見ることがあっても、月に二、三本を消費する感覚で流す程度で、それはおおよそ、忘れられない映画と出会える態度ではない。正確に言うと、忘れられない映画になりそうだと思う映画はそのような契機で選ばない。いずれ来る、忘れられない映画と出会いたくて仕方がなくなるその時にまとめて見ようと思う作品が三十本ほど。これはまた別の機会にしよう。

そんな自分がこのたび忘れられ

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十年後のモーニングルーティン/ビリー(田園都市線)

十年後のモーニングルーティン/ビリー(田園都市線)

朝は五時か六時に目を覚ます。まず感じるのは、夜中ずっと寝汗を吸った布団の居心地の良さだ。次に、手の届く範囲で充電されたスマートフォン。スヌーズボタンをタップしもう一度脱力する。木製の床は寝返りごとに軋み、部屋の隅にはバッタがいたりする。季節は初秋で、居室の風通しは素晴らしい。相変わらず、夏を惜しみつつも一陣の風だけで「まあ生きてみるか!」と楽観出来る俺だ。

俺の家は俺が作る。便利ではないが広いと

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青森のこと/ビリー(横須賀線)

青森のこと/ビリー(横須賀線)

青森が好きだった。

学生の頃、何となく取得した一年の休学期間にバイクで日本中を巡り、文字通りそこはドン詰まりであり、最終の地に違いなかった。正確には、最後の到着地は青森市よりまだ先、津軽半島の先端、竜飛岬のホテルだったが、在来線ならいざ知らずバイク持ちからすれば何にも縛られずぷらっと市内に出ることが出来たのだ。竜飛岬のホテルで週五日働き、残りの二日を何となく青森市のゲームセンターや図書館で過ごす

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『センス・オブ・ワンダー』/ビリー(南武線)

『センス・オブ・ワンダー』/ビリー(南武線)

僕はこの本を、土曜の夜の渋谷駅で読んだことを覚えています。色々書いていたけれど、「感覚を研ぎ澄ませ」の一事を説いているように感じました。目に見えるもの、耳に聞こえるものに意識を集中させてみれば、これまで素通りしていたものにハッとさせられる感覚。

自分はこの感覚に似た知識を、浪人時代、閉塞した予備校の教室で聞いたことを覚えていました。その日は何故か謎のおじいちゃんが講演に来ていて、既視感(デジャブ

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