見出し画像

迫る決勝戦にワクワク

ー戻らぬ時間に寂しさも

世界を熱狂させたサッカー祭典、W杯カタール大会がまもなく幕を下ろす。決勝戦、3位決定戦の2試合を残しているものの、情けないことに、祭りの後の静けさを考えると寂しさが募り、目先の作業がなかなか手につかない。できるなら、各国の代表チームが勝利を信じて群雄割拠していた1カ月前に戻ってワクワクし直したい。ただ時間は後戻りしない。次の楽しみを追おう。

連載「サッカーW杯カタール大会」シリーズ:「4年後の景色を楽しみにー日本代表、ベスト8進出ならず」「『新しい景色』」「『ドーハの奇跡』再びー日本代表、スペイン代表を撃破」「日本代表、手痛い黒星」「ケガ人続出に三方痛し」「日本が勝利で得たもの」「強国倒して"台風の目"にー日本代表、きょう初陣」「大波乱に膨らむ期待」「強豪国登場に興奮」「開会式と開幕戦に驚き

興奮の源

やっぱり、サッカーW杯は面白いな。そう思わせられるカタール大会だった。リオネル・メッシ、クリスチアーノ・ロナウド、ネイマールといったサッカー界のスーパースターが、いずれも最後のW杯と宣言して臨んだことがこの大会に華を添えてくれた。

サッカー強豪国のドイツ、スペインを相次いで破り、2度のジャイアントキリングを果たした日本代表の躍進も大きく効いている。眠い目を擦りながら、今夜勝てば悲願のベスト8進出だとテレビの前で握りこぶしで応援したクロアチア代表戦が懐かしい。

アフターW杯

そんなクロアチアもブラジル代表をPK戦で破ったものの、続くアルゼンチン代表戦に負け、今回3位決定戦に回る。クロアチアの攻守の要、ルカ・モドリッチはJリーグに移籍するかもしれないという噂がある。37歳の今も、縦横無尽にピッチを走り回る。移籍が実現すれば嬉しいが、現時点で噂は噂だ。

移籍に必要な資金は30億円を超えるともされ、これだけの投資が可能なJリーグのチームはヴィッセル神戸など限られたところになる。ヴィッセル神戸の場合、モドリッチを獲得する代わりに元スペイン代表のスター選手、アンドレス・イニエスタを放出すれば、資金的には"いってこい"になりそう。

イニエスタは大好きな選手の一人。できれば長く見ていたい。モドリッチと共存できる方法を模索してもらいたいところ。他方、今大会でサッカー市場の評価が一気に高まった鎌田大地、三苫薫、堂安律、田中碧らが、世界的なビッグクラブに所属できるかもアフターW杯の楽しみではある。

見てのお楽しみ

決勝戦のアルゼンチンとフランス代表の試合は楽しみだ。当初、決勝はブラジルとフランスを予想していたが、まさかのブラジル敗退。かわりに初戦を見て勝ち残るとは思えなかったアルゼンチンが勝ち上がってきた。

アルゼンチン、フランスそれぞれの代表チームの中心で、これまで世界サッカーをけん引してきたメッシと、新世代のサッカーをリードするエムバペの新旧両スターの勝負とも言える。

W杯の試合を見る限りでは、メッシがやや安定感を欠くのに対し、エムバペのコンディションはすこぶる良さそう。個人的には、フランスがやや有利といった予想。もっとも、真剣勝負は何が起こるか分からない。

それは見てのお楽しみ。

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)

関連リンク:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?