【金融】罠だらけの日本社会【教育】
皆さんこんにちは。
今回は障害福祉サービス業界で10年のキャリアを持つ私が、日本の若者達や軽度の障害のある方が陥ってしまいがちな日本社会の罠について支援者目線で語りたいと思います。
東京大阪名古屋などの大都市に進学、就職したばかりの方やこれから社会に飛び出す学生の方は必見です。
大都市には悪い大人がたくさんいますから。
先日日本の高等教育で古文漢文は必修にする必要はあるのか?
もっと他にやるべきことあるだろ?という趣旨の記事を書きました。
私は学校教育とは子供達が将来大人になった後の生活の中で自分が正しい判断を行い、「ちょっとまずい状況になっちゃった」というのを少しでも防ぐ為にあるべきだと思っています。
ですが、残念ながらこの国の教育の現状は分かり易くドラクエで例えると、若者達に「ぬののふく」と「おなべのふた」のみの守備力が激低い軽装で社会というダンジョンに突っ込ませていると言える状況となっています。
古文漢文なんかやる暇があるなら、少年少女達に、そして軽度の障害を抱えた人達にちゃんと学校で最低限の騙されずに生きていく為の教育を行おうというのがこの記事の趣旨です。
「学校は全て教えてくれる完璧な場所ではない、社会のアレコレは親が、家庭で教えるべき。」だと考える人もいるかもしれません。
確かにそれはそうです。
ですが残念ながら大人であっても金融リテラシーが高くない人、ギャンブルにハマって借金まみれの守備力の低い人がとても多いのが現状です。
大人は自分がわからないことを子供に教えることは当然できません。
それでは経験の浅い若者達、軽度の障害のある方が陥ってしまいがちな日本社会の罠を下記に列挙します。
①パチンコ
私は就労支援施設での勤務経験があるのですが施設利用者の中にはパチンコにのめり込んてしまう人が少なくありませんでした。
本当に決められた金額の中で趣味程度に楽しむ分には良いのかもしれませんが、ADHD傾向の方であったりするとそれは難しいことが多いです。
なぜなら衝動性のコントロールに難を抱えているからです。
そして決して知能指数に問題があるわけでは無い人も多いです。
人間はお金が無くなり困窮すると正常な判断ができなくなります。
例えば、
「今日一万円を獲得する権利があるけど一ヶ月後にまたこの場所に来てくれたら五万円あげるよ。」
という機会が訪れたとします。
まともな判断ができる人なら後者を選択しますが(それもそれで怖いけど)私の働いていた施設では前者を選択してしまうであろう方がたくさんいました。
ちなみに私はこれまで30カ国以上の国や地域を旅してきましたが、駅前や繁華街の一等地にギャンブルの施設がどこにでもあるのは多分日本位です。 親切なことに近くにア◯ムやプ◯ミスといったサラ金もセットで鎮座しています。
正にトラップ(罠)のオールインクルーシブ。
健常者がギャンブルにハマり借金を背負うのは確かに自己責任なのかもしれませんが、判断力と計画性が乏しいグレーゾーンの軽度の知的障害者にとっても自己責任でしょうか?
これはまともな状況ではありません。
②リボ払い
結論から言うとリボ払いは絶対にするな。
詳しい説明は長くなるのでググって欲しいのですが、欲を出してリボ払いで良い時計やエルメスのバッグを買おうものなら破産するまで永遠に利子を払い続けるはめになります。
※中田さんのyoutube
https://www.youtube.com/watch?v=owgJNg4Dwv0
分かり易く鬼滅の刃で例えるとリボ払いは痣の発現(寿命の前借り)です。
今後短期間で爆益を確定できるような固いスキームをお持ちであれば良いかもしれませんがそんなことは起きません。
もう一度言います。
リボ払いだけはやめておけ。
リボ払いは上弦の鬼を倒せる強者のみが利用して下さい。
③携帯の割賦販売
私は学生時代にアルバイトで稼いだ金を海外放浪の為に全ツッパするという破滅的な生活をしていたので、一ヶ月インドで生活した後に帰国したら携帯が止まっていたり、アパートの電気がつかないということが頻繁にありました。
シンプルに私がアホなだけなんですが、これは要注意です。
携帯の購入代金の支払いが一定期間滞ると、信用情報機関のブラックリストに入りローンが数年に渡り組めなくなります。
クレジットカードも作れなくなります。
地方に住むことになったら車をキャッシュ一括以外で購入できないハメになります。
学生であるならば金融業界への就職は絶たれるでしょう。
多くの大人は当たり前のように知っていることですが日本の18歳の成人達はこのことを皆知っているんでしょうか。
そして学校で教えているんでしょうか?
「借金を放置した者の末路」
これ↑を教えずして古文漢文を教えているのが日本の高等教育です。
今は教えているんなら良いのですが、もし若い方でこの記事を読んでいる方がいらっしゃったら自分が中高生の時金融についてどのようなことを学校で教わったのか是非コメントで教えて下さい。
④マルチ商法
近頃すっかり春めく季節になりましたね。
マルチ商法とは連鎖販売取引と言い、販売網を親→子→孫と拡大させていくアレです。
今年もこの時期になるとマルチ業者の動きは活発になります。
2022年4月1日から成人年齢が18歳に引き下げられました。
これは彼等にとっては追い風の法改正です。
彼らは今年も右も左もわからない、学校でロクに何も教えてもらえなかった上京したての守備力激低の18歳の成人達を手ぐすねを引いて待ち構えています。
今あなたが販売組織のピラミッドの最底辺に組み込まれても在庫抱えるだけだし友達も失うので辞めましょう。
確かにマルチ商法は違法ではありません。
稼げる人がいるのも事実です。(多くの方々の在庫過多と友を失った悲しみの上に)
マルチ商法で成功できるなら絶対に他のもっと倫理的に良い分野でも成功できる可能性が高いのでエネルギーとベクトルをそっちに向けた方が尊敬できる人間になれると思います。
美味しい話は向こうから来ません。
攻撃力(稼ぐ力)と守備力(自分の資産を守る力)を兼ね備えた上で、自ら探しに行く必要があります。
美味しい話は他人に教えずに秘密にして独占しようとするのが人間の本質です。
⑤奨学金
まず第一に名称が良くない。
なんか「頑張る君を応援する綺麗なお金☆」って感じの雰囲気がするじゃないですか。
ですが実態は有利子の「学生ローンです」。(無利子の場合もあるけど)
自活をしたことの無い若者に毎月自動的に何もせずにお金が降ってきます。当然毎月このような状態になります。
とまぁ多分ヒャッハー!してたのは私だけだったのかも知れませんが、冗談はさておいて例外なく私もこの学生ローンを借り、最近まで返済しておりました。
多くの高校三年生の17~18歳にとって、自分が大学や専門学校を卒業した後に毎月1~数万円のお金を返済していく具体的イメージは湧かないでしょう。
30年変わらない初任給、上がり続ける税金と社会保険料、物価。
若者達は社会に出ると同時に数百万の借金を背負い、多くの場合
「俺はなんて馬鹿だったんだろうか…なんで俺はあの時…」
と後悔に打ちひしがれることになります。(私だけか?)
奨学金は間違いなく結婚を躊躇する遠因となり少子化の原因になっています。
奨学金が悪だとまでは言いませんが進学を控えるお子さんを持つ親御さんは是非総合的に判断して下さい。
尚、アメリカの状況↓
⑥AV風俗などの性産業
性産業は社会の必要悪だという側面があり、概ね同意はします。
ですがきちんと自己判断力を持った方がリスクを承知した上で行うに限っての話です。
この記事では「軽度の知的障害の方々」と表していますが、実はこの境界知能の方は国民全体の15%程いると言われています。
話は若干逸れますが、X(旧ツイッター)の詐欺アカウントのお金配りに応募したり、投資詐欺にあったり、闇バイトに応募したり、職を転々としたりする人にこの境界知能の方が多いと言われています。
ゾゾタ〇ンの前〇社長のお金配りも「境界知能の人のリスト」を収集するためと言われていたりします。(要は後で投資した金を回収できる。)
性産業の話に戻します。
私の勤務していた就労支援施設には当然女性もいました。(概ね障がいのある方は男性の方が多いと言われていますし実際にそうです。)
これは私の肌感覚的な話であって客観的なデータを示せるわけでは無いのですが、境界知能と言われる女性の多くは恋愛体質っぽい人が多いです。
イケメンに弱かったり、自分に優しくしてくれる人をすぐ好きになり、本能的な欲が強く、衝動的に動く傾向が強い。
と、私の経験上の話にはなりますがそう感じます。
仮説の域を出ませんが、これまでの人生で自分を肯定してもらえる機会に乏しく自己肯定感が低い、かつ男性にチヤホヤされる経験が少なかったことに起因すると私は考えています。
境界知能と言ってもスマホでLINEも使えるし、自分で新幹線のチケットを買って東京に行くこともできるし、運転免許も持っていたりします。
そういった女性が最終的に行き着いてしまうのが東京の歌舞伎町や、大阪のミナミなのだと私は思っています。
成人した境界知能の女性達は法的には制限行為能力者とはみなされませんので大都市の繁華街のイケメンのホストや表面上優しくケアしてくれる女衒達の格好の的となります。
境界知能の彼女達は一見問題無く会話をすることができますが、風俗店に勤務したりAVに出演する際に結ばれる業者の顧問弁護士が巧みに作ったであろう契約書面の細部を理解することはできません。
先日青汁王子こと三崎優太氏がホストにハマって借金を背負ってしまった女性を行政が支援するということに対して批判を表明しました。
私は三崎氏について同世代の男性として尊敬していますし、好きなのですが、経験のある一介の支援者としては行政の支援策に一部理解できる面もあります。
現代の若者達は「ぬののふく」と「おなべのふた」の軽装で社会に掘り出されます。
この記事で紹介した以外にも新興宗教や、投資詐欺、怪しい健康食品。
この国は一見平和ですが罠に溢れています。
果たして誰が悪いのか?この国のルールを決めているのは誰なのか?
学校の現場の先生たちは与えられたタスクを限られた時間で日々必死にこなしています。
是非考えていただきスキとコメントを貰えると励みになります。
日本社会は思ったより闇深いです。
それではまた。
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