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インフラとしての医療、仁術としての医療
2024年4月、医師の働き方改革がスタートした。他医療職種を差し置いて医師がターゲットになったのは、その職業の持つ特殊な働き方が原因に他ならない。その働き方については大手メディアも多く情報をまとめているので、正確な情報を伝える自信がないこの場で語ることは避けて、違った視点から考えを吐き出したいと思う。見出し画像はhttps://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/s
もっとみる医療系職種における研究業務の価値~市場価値と自己肯定感のはざまで~
医学系論文の中には、ざっくり言うとマウスや細胞を扱う研究のほかに、実際の臨床データを扱うものがある。
どんな研究にも倫理面への配慮は必須だが、その責任が帰属する主な対象は医師である。実際の臨床においてもそうであるように、医療というフィールドにおいては医師の権力、責任が強いのだ。このような歪な場の中で感じたことを書いていきたい。
まず言っておきたいのは、自分は研究に関してアンチの立場ではない。かとい
働き方改革の解釈~守られているのは命?それとも・・・?~
以前自分は、医療における働き方が仁術に回帰している、といった記事を書いた。
医療がインフラというシステマティックなものから、もっと人間的な仁術に回帰すること≒自由診療へ推移していく、という内容だ。あくまでイチ人間の妄想だと思って、気軽に読んでもらいたい。以下、医療に限らず世に蔓延する、働き方改革への何とも言えない不信感を書いていこうと思う。
働き方改革の対象は被雇用者、まずはそこ
働き方改革
統計非専門家による統計解析~本当にこれで合っているの・・・?~
医療系に限らず、統計解析を必要とする職種、研究テーマは多岐にわたる。しかし、どれだけの人間が統計解析に造詣が深いかと言うと疑問である。私のように必要に迫られてなんとなく統計解析を開始した人間の多くは、t検定をおそるおそる実施することから始めるのではないだろうか。
近年、RやPythonを無料で開始出来ることやChatGPTの開発により、データサイエンスもどき、の敷居はかなり低くなった。教科書や論文
R言語による統計解析~ggplot(ggpaired)にはレイヤーが存在する~
R言語を用いた統計解析において、ggplot(と、付随したパッケージ達)は必須といっても過言ではないだろう。データの可視化、論文に即用いることの出来るfigure作成、間違いなく役立つパッケージだ。
付随したパッケージの中でとても素敵だなと思ったのがggpaired、である。ggpairedの簡単な紹介に加え、いじっていく中でみつけたレイヤーの考え方について、備忘録として記しておく。どなたかの参
R言語による統計解析~繰り返し処理により解析を一気に終わらせる、そこから学んだこと~
統計解析ソフトには色々あるが、私はRとPythonしか用いていない。いずれも無料で開始出来、かつChatGPTとの親和性が高いから何とかなっているだけで、プロフェッショナルではないことを断っておきたい。プログラミング言語を用いた解析ではスクリプトが残るため、違ったdatasetに対しても同じ解析や可視化を行いやすいということがある。さらに、これから記載するfor構文を用いた繰り返し処理により上司か
もっとみるR言語による統計解析~何はともあれgtsummaryをinstallする~
大学院入学を機にR言語による統計解析をスタートした。特にChatGPTの登場により、プログラミング素人の自分にも出来ることは飛躍的に増えた。しかしながら、「何をやりたいか」というスタートを伝えられないとChatGPTも適切な返答をしてくれない。どんな解析手法で進んでいけば金脈に当たるかわからないため、「何をやりたいか」を明示することは思いのほか難しい。その部分は、自分の力で試行錯誤し見つけていくし
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