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注文住宅建ててみた~負債でしかない家という資産を、なぜ持つに至ったのか~

持ち家vs賃貸、戸建てvsマンション論争は、現実の場でというよりは各SNSで熱く議論されている。現実の場で各々のケースに対して批判的に議論しても不愉快になるだけだし、各々が持つ背景が違い過ぎて、正当な比較にはならないだろう。
議論が加速する中で、結局のところ答えは出ないことが多い。今回、自分が注文住宅を建てるに至って経緯を備忘録的に残すとともに、どなたかの参考になればと記載する。


絶対的に言えることは、戸建ては資産価値は低い

資産形成、という意味なら駅チカマンション購入だ。万が一戸建てならすごく良い土地でないと、資産としての価値はどんどん下がる。マンションのように、何年か住んで売って収支が+、なんてことはまずない。特に木造住宅では建物価値は将来的にほぼ0になる。木造住宅にも資産価値を、とある工務店がyoutubeで積極的に発信されている。しかしながら資産価値は市場の動向が、不動産屋が決めるものなので、そのような期待は持たずに木造住宅は持つ必要がある。
まず決めるべきなのは、資産として欲しいのか、よりよい住環境が必要なのか、ということだ。そこをまず整理すべきだ。資産を築くことに興味がない、必要がないと感じている人が戸建てを買うべきだ。資産が有り余っていて、その上で戸建てを建てる人は参考にならないので割愛させてください。

自分の置かれている状況をまずは整理する

いくつか大事なポイントがあると思っている。
①自分(±家族)の年齢
②居住地
③仕事内容
④子供の有無、いるとすればどのような環境で育てたいか。

まず①。これはローンから逆算すると絶対に考慮する必要あり。許すなら早いうちにローンは組んだ方がよいと思う。我々が借り入れることの出来るローンの中で、奨学金に次に金利が安く、長期間組めるのが住宅ローンだ。35年ローンを返している間に、他の形で資産形成が出来るなら、戸建てという負債を抱えていても何とかなるかもしれない。賃貸の家賃と同額くらいでローン計画を組むことができれば、心情的にはかなり気持ちがいいと思う。
次に②。これはマンションとの比較において重要かもしれないが、そもそも駅チカマンションがない地域だと戸建てしか選択肢ないですよね。居住地もしくは欲しい土地に良いマンションが無いケースもありますよね。自分はそのパターン。
③の仕事内容は、転勤の有無やテレワークの有無など。テレワーク等で在宅勤務が多いなら、自宅に投資する価値はある。賃貸物件で良いマンションや拘った戸建てと同等の住環境を確保するのは結構難しい。
④、実はこれが一番大事かも。子供の有無。子供をどんな環境で育てたいのか。シティボーイに育てたいのか、自然でのびのびか。セキュリティの整ったマンションで育てたいのか、庭つき平屋で周囲に気遣うことなく騒いでもらいたいのか。

これらについては金銭的な内容というより自己分析なので、ぜひ整理してみてもらいたい。

土地探しから始まった注文住宅。良かったと思う点

我が家は戸建てに決めた。マンションと違い住み替えの時に収支が+になるなんてありえない。ならば一生住むかもしれない。それなら、自分達の拘りを少しは入れたい。
そこで注文住宅にした。ハウスメーカーや工務店選びの大変さ、打ち合わせで削られる体力、いろいろ書きたいことはあるが、戸建てなら注文住宅だろ、と決めた。
拘って良かったと現段階で感じているのは、立地と性能だ。仮にマンションに住んでいたとしたら、と考えてみた時優位性を感じやすいのはこの2点だった。
決して駅チカではないもののほどほどに色々揃ってるのに眺望が良い土地に、そこそこ性能のよい家を建てた。景色も楽しみながら夏涼しく冬暖かく、どれだけ騒いでも大丈夫な生活を送っている。戸建てにしてよかったと思うのはそういう時だ。

時々、このnoteでも戸建てを建てる歳の苦労や楽しかったことなどを書いていこうと思う。誰かの役に立てば幸いだ。

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