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経営理念なんて社長以外にとってはどうでもいい

経営理念

社員全員が目指している会社の目標、基本方針、実現したいこと、社員やお客様、社会に対する姿勢などをまとめたものです。
企業理念、基本方針、パーパスなど呼び方は企業によって多少変わりますが、ほとんど意味は同じと捉えて差し支えありません。

多くの優良企業、大企業が掲げています。

たとえばこんな感じです。

人と社会の信頼に応え続ける公共性の高い法人として、

公正な競馬開催と社会貢献に取り組み続けます。

基本理念・企業概要 | JRAについて | 新卒採用WEBサイト | JRA 日本中央競馬会 (jra-saiyou.jp)

オープンハウスグループは創業以来「お客様が何を求めているか」を常に考え続けてきました。この基本理念は今後も変わらず、市場のニーズに応えたサービスを行うマーケットインの姿勢を徹底的に貫き、顧客にとって価値がある不動産を提供できる様、歩み続けてまいります。

企業理念|企業情報|オープンハウスグループ (openhouse-group.co.jp)

しかし残念ながら社員、顧客、株主、求職者、取引先、地域社会…ほとんどの人にとって、経営理念にはあまり興味がないものです。 

社長の「なるべく安定的に楽して稼ぎたい」「俺のために働いてほしい」「俺がルールだ!」という気持ちを、なるべくオブラートに包んで綺麗な言葉で表現しただけの、ありきたりな理念を掲げた会社も多いです。

本記事では経営理念について意見を書いていきます。

理念は社長が勝手に大事にしていればいい

多くの優良企業が経営理念を掲げているため
自社も経営理念を掲げて、良い会社に見えるようにしなければ思ってしまい
経営者の本や経営者向けのセミナーで勉強して
自分の好きな企業の企業理念を参考に、それっぽい経営理念を考えて、身の丈に合わないことをする

…そんな社長さんは多いです。

正直、経営コンサルタントや研修ビジネス業者の言葉を鵜呑みにして、騙されているような気もします。

特に自分に自信がなかったり、業績低迷や人手不足に悩む中小企業の社長さんにとっては、いきなり自社が成長したような気持ちになるし、社長は従業員のためになる大仕事をして『やった』実感が湧きます。

だから近ごろの社長はこの理念づくりが大好きです。

経営理念を作っただけのハリボテ企業では意味がない

朝礼や日々の業務、全体会議、年末年始の挨拶など、どこかのタイミングで社長は理念を口にし、社員に浸透させようとするのですが、大抵の社員の心に強く刺さるようなことは少ないです。

部長「理念に共感・浸透している無能より、理念には共感していなくていいから仕事で成果を出してくれる有能な人を採用して仕事がしたい。」

課長「はぁ…また始まったよ。ボーナス出さないし、一昨日社長が免停になって、労基の臨検と税務調査が入って、新卒全員に辞められたくせに『従業員第一の経営』なんてよく言えるよな。」

主任「そんなに理念を大事にして社員に理解させたいなら、もっと給料と休み増やして、残業とパワハラなくせよ。理念が大事だと思わないんだよ、固定残業40時間込の手取り12万円と年間休日105日じゃあさ。」

ヒラ「現場の実態も知らない経営陣が大企業の猿真似しやがって。それっぽいセミナーの影響受けて作っただけだろうが。理念作る暇あったら、早く資格取って一緒に現場で働いてみろってんだよ。」

ひろゆき「理念とやらを大事にして浸透させることで、なんかスキル上がったり、評価上がったり、そういう形に残るメリットがあるんですか?

理念に振り回されて、逆に頭が固くなりそうですけども」

学生時代からの大本命企業で仕事が大好きとか、日頃から社長や創業者を本心から尊敬しているとか、よほどのことでもない限りは経営理念は響きません。 

大抵の社長は残念ながら、嫌われているので。
「ウチのバカがまたなんか言ってるわ」
くらいにしか思われてません。

結局のところ「自分の妥協できる範囲内の労働条件と環境で働いて、給料がもらえれば、理念なんてどうでもいい」と思っている人が多いのですから。

大層な理念を掲げている割には、劣悪な職場環境や労働条件…いわゆるブラック企業の実態が長年続いているので、ほとんど意味をなしていないということはザラにありますしね。

というかブラック企業や無能な社長ほど
理念だなんだと口にします、ボロ隠しのために。

社員に理念が大事と感じてもらえるような労働条件や環境を提供してからにしろ、というのが響かない社員たちの本音です。
雇われの身でしかない社員が、イマイチな待遇のまま目線と思考だけは経営者・管理職と同等のものを持たされる分、負担でしかないのですから。

理念に共感…と多くの応募者は口にしますが、それは内定を出してもらうための方便です。無理やり共感したつもりになっているだけです。

理念通りの立ち振る舞いが最も求められるのは、言い出しっぺで代表である社長であることを忘れてはなりません。

結論 くだらない理念より確かな実力を優先

実は、経営理念などはそれなりに勉強してきました。

経営理念を掲げる会社への転職を目指したこともありますし、経営理念、ミッション・ビジョン・バリューなどの単語を用いる研修セミナーや書籍などで勉強をしたこともあります。行動指針が書いてある紙を名刺入れに入れ、毎朝唱和させられたこともあります。

新卒で入った会社は、そういうの大好きでした。
給料や福利厚生はまぁまぁ良かったものの、ボーナスが出なかったり、離職が相次いだりしていました。
理念を掲げるにしては会社としてレベルが低く、人間関係が悪かったように感じます。

有資格者も少なく、いたとしてもタバコ休憩にばかり行ってましたし。

社長のとある失言に対しては
「それだけ理念だなんだと口にして、ソレ系のセミナー行きまくった割には、出てくる言葉がソレか!」
と思い、そっちの勉強よりも資格試験の勉強を優先するようになりました。

開業行政書士として一応は経営者になった自分だから強く言えるのですが

経営理念は経営陣以外には
そこまで大事ではありません。

経営理念を口にする会社ほど
会社・組織として実態はどうなのか
注意するべきだと思っています。

確かに大事ではあるし、
作った方がいいのは事実ですが
経営理念にこだわりすぎているのはダメ
というのが結論です。

俺も一応プロになったけど、理念や行動指針を考えるのは優先順位としては下の方です。理念を作るのは、もっと実務に触れて、もう1つや2つの資格を取ってからでいいと思います。

そうしてからの方が正しいものを作れるかなと。

お客様にとっては理念より、実力・人物ともに立派なプロから、正しい結果を出してもらう方が大事だし、理念は立派でも社長に実力や資格がないんじゃ恥ずかしいじゃないですか。

まあ頑張ります。

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