笑得る古代ローマ
生粋のローマ童貞に捧げる古代ローマ図鑑🏛️
#ショートショート 火山に巻き込まれて死ぬ直前、なぜか1989年の東京にタイムワープした博物学者<大プリニウス>。それから約35年の月日が流れ、“この世界”にどっぷり浸かっている大プリニウスが古代ローマの様々な日常を回想する。
管理人の読書ログマガジン📖
古代ローマ史と筆者の私的な話を織り交ぜたエッセイ集。
妻とコンスル 他人は変えられない。 8年の結婚生活で、筆者が最も学んだ教訓である。 生まれも育ちも違う人間なのだから、価値観の相違は至極当然といえる。しか…
月曜日の午前中を最寄りの図書館で過ごすことが、最近の私の日課となっている。 書物と静寂に包まれた空間は、実に心地が良い。 静寂。 そう、あれはたしか今か…
本書の第1章に、ローマ史の中でもトップ5に入るほどスキな話がある。その一部を簡単に紹介しよう。 紀元前461年、アテネの政界に現れた天才<ペリクレス>は、政府役…
「それでさ、30階なのに階段で往復したんだから」 「うわっ、まじっすか」 「しかもめちゃくちゃ揺れたからね。タワマンはやめた方がいいよ」 「いやいや、やめるもなに…
「どうしたんだよ、浮かない顔して」 会話が聞こえ、思わず斜向かいのソファ席を見る。 スーツを着たサラリーマンが2人、気だるそうにフラペチーノのストローを咥え…
言わずと知れた、古代ローマ通史の名著。 単行本で全15巻、文庫本で全43巻にも及ぶ大作である。 ......よ、よよよよよ43!? と、この第1巻を手に取る前に尻込みし…
都内を流れる河のほとりを歩いていると、突然股間に何かが直撃し、私は悶絶した。 思わず、その場にうずくまる。 足元を見ると、異様に平らな小石が転がっていた。 …
「水泳やりなさい、水泳」 かかりつけの病院で「肥満」と診断された私は内科医から<水泳>を勧められた。 白衣の上からでもわかるほどのビール腹に、弛んだ二重顎。…
なぜ、出てこない...。 イトヨー3Fの男子トイレの前で、ケツ筋(肛門付近)に力を入れながら、私は悶えていた。 かれこれ5分以上は待っている気がする。 あろう…
2024年4月22日 06:16
妻とコンスル 他人は変えられない。 8年の結婚生活で、筆者が最も学んだ教訓である。 生まれも育ちも違う人間なのだから、価値観の相違は至極当然といえる。しかし、一緒に暮らしていれば、どうしても我慢できないことはある。そして、つい互いに口を出してしまう。出してしまうが、それで相手の価値観や思想が変わることはない。これに関しては、唾を飛ばさせていただく。決してない!! くどい様だが、他人の
2024年7月5日 12:27
2024年7月4日 06:44
月曜日の午前中を最寄りの図書館で過ごすことが、最近の私の日課となっている。 書物と静寂に包まれた空間は、実に心地が良い。 静寂。 そう、あれはたしか今から35年前。私が“この世界”に来てから半月ほどが経った頃だった。家から徒歩10分ほどにある小さな図書館に初めて足を踏み入れた時、私はあまりの静けさ、というより眼前に映った異様な光景に驚愕した。 ……なぜ、皆机に書物を広げて黙読してい
2024年7月3日 07:20
本書の第1章に、ローマ史の中でもトップ5に入るほどスキな話がある。その一部を簡単に紹介しよう。紀元前461年、アテネの政界に現れた天才<ペリクレス>は、政府役員や行政・軍事の担当者を「抽選」で選ぶと定め、人類史上初となる徹底した「直接民主政」を完成させた。以降30年間、アテネは「ペリクレスの時代」とゆわれる全盛期を迎えるのだが、その時期に、ローマから3人の視察団がギリシアに派遣されたの
2024年7月1日 08:54
2024年6月29日 08:21
「それでさ、30階なのに階段で往復したんだから」「うわっ、まじっすか」「しかもめちゃくちゃ揺れたからね。タワマンはやめた方がいいよ」「いやいや、やめるもなにも、買えないっすよ」「あ、そか。ハハハハハハ!」 いきつけの星乃珈琲店で自家製チョコレートロールケーキ(期間限定)に舌鼓を打っていると、隣からこんな会話が聞こえてきた。どうやら、片方の男はタワマンの最上階に住んでいて、201
2024年6月28日 08:22
「どうしたんだよ、浮かない顔して」 会話が聞こえ、思わず斜向かいのソファ席を見る。 スーツを着たサラリーマンが2人、気だるそうにフラペチーノのストローを咥えていた。 仕事帰りのリーマンが居酒屋ではなくスタバに来るとは、珍しい男たちだ。 2人の砕けた口調からして、気の知れた会社の同期、といったところか。「いや、家帰りたくなくてさ」「わかった。奥さんと喧嘩でもしたんだろ?」「
2024年6月27日 06:42
2024年6月26日 06:22
言わずと知れた、古代ローマ通史の名著。 単行本で全15巻、文庫本で全43巻にも及ぶ大作である。......よ、よよよよよ43!? と、この第1巻を手に取る前に尻込みしてしまうほどの爆裂超大作だが、そんなに身構える必要はない。読みやすい文体かつ時代背景が丁寧かつ緻密に描かれているため、予備知識がそれほどなくてもOKだ。学生の頃、世界史の成績が鼻くそだった筆者が言うのだから間違いない。一度
2024年6月24日 06:51
都内を流れる河のほとりを歩いていると、突然股間に何かが直撃し、私は悶絶した。 思わず、その場にうずくまる。 足元を見ると、異様に平らな小石が転がっていた。「あ、あい、あいむそーりー!」 声が聞こえ、私は顔を上げた。 対岸にいる帽子を被った少年がつたない英語で謝罪し、ぴょこぴょこ首を突き出している。 そういうことか。 私は合点がいった。おそらく、あの少年が水面水切りをしよう
2024年6月22日 07:30
「水泳やりなさい、水泳」 かかりつけの病院で「肥満」と診断された私は内科医から<水泳>を勧められた。 白衣の上からでもわかるほどのビール腹に、弛んだ二重顎。思わず「どの口が言ってんだ」と言い返したくなるのを私は堪える。「とりあえず、来週の診察までに、最低1回は行ってきてね」 肥満内科医が言った。 行ってきて? 水泳にか? 私が動揺していると、肥満内科医は続けた。「いやこうい
2024年6月21日 07:23
2024年6月20日 07:41
なぜ、出てこない...。 イトヨー3Fの男子トイレの前で、ケツ筋(肛門付近)に力を入れながら、私は悶えていた。 かれこれ5分以上は待っている気がする。 あろうことか、このトイレは個室が1つしかない。「他のフロアに行けば?」と思うかもしれないが、他のフロアも全て埋まっていたのである。 いい加減、じわじわと額から汗が滲み始めてきた。 先ほどから何回かドアノブを捻って圧をかけてみたもの
2024年6月19日 08:35
2024年6月17日 06:40
2024年6月15日 06:05
「妻とコンスル」内のエッセイを追加しました☆「巨乳ブームとアウグストゥスの少子化対策」https://note.com/waraerurome/n/n2da3ff9da016