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来た、見た、ワロタ。 〜抱腹絶倒エッセイ集〜


 世の中に数多あまたある良質コンテンツの中から、誤って本稿を開いていただいたこと、深く感謝申し上げる。




はじめに


 本サイトでは、「世界史の高級ブランド」ともゆわれる古代ローマの魅力を発信している。
 独自の文化や制度に執着せず、侵略した他国の文化、技術を次々と同化し、結果地中海全域を支配するまでに発展を遂げた古代ローマは、古今東西かかわらず、これまで多くの人類に影響を与えてきた。
多分に漏れず、私もそんな世界史の高級ブランドに魅了され、頭と人生を狂わされた1人である。

 繰り返しになるが、本サイトではそんなローマの魅力を惜しみなく発信している。しかしながら、「ローマの造詣を深め、教訓を活かしてほしい」といった押し付けがましいメッセージは一切ない。本サイトは皆様にただただ笑っていただくことが目的であり、それによって「ローマを学びたくなるキッカケ」をご提供できれば幸いである。


 さて。

 本サイトのコンテンツは、以下の3つに大きく分類される。

有益無料ゆうえきむりょうコンテンツ
無益有料むえきゆうりょうコンテンツ
③有害無料無気力コンテンツ

 ①の有益無料コンテンツは、キュートなイラストを用いて古代ローマを補足的に説明している「古代ローマニア図鑑」である。

 本サイトで展開しているコンテンツの中で唯一面白みに欠け、唯一有益な情報を発信している。しかも無償である。ゆえに、是非これを活用し、周囲の方に吹聴していただければと思う。

 ②の無益有料コンテンツは、本稿「来た、見た、ワロタ。」と「笑得る古代ローマ通史」の2つ。
 前者は、古代ローマと私的な話を織り交ぜた爆笑エッセイ集。後者は、古代ローマ史の建国から滅亡までを丁寧かつ適当に叙述じょじゅつした、古代ローマの珍史書となっている。先述の通り、知識を得ようなど愚かなことは考えず、大いに笑っていただきたい。

 最後に、③有害無料無気力コンテンツだ。本サイトでは、「良質な睡眠導入剤」として自信を持ってオススメできるSF古代ローマ小説(救世主ミヤウチ」表)を投稿している。
 正直、これを使いながら(読みながら)寝るだけで睡眠不足が解消されるがゆえ、むしろ「有益」としたかったところではあるが、日中読んでしまった際の睡眠促進効果のデメリットがそれ以上に高く、残念ながら「有益」→「有害」と下方修正するに至った。
 ちなみに、「無気力」とは筆者の書くモチベーションが上がらず、投稿頻度が低いことを意味している。あしからず。


 先述した通り、皆様に「笑っていただく」ことを目的とした本サイトであるが、ここで問題なのが、一読いただいた被害者の方から「面白くない」と舌打ちされた場合である。
 たしかに、これだけ「笑える」「笑っていただく」と大言壮語たいげんそうごしておきながら「全く笑えなかった」「クソつまらなかった」と不快感を抱かせてしまったのであれば、誹謗されることは当然の帰結である。

 しかし、である。よく考えてみていただきたい。笑いのツボは千差万別、三者三様、十人十色である。「うんこ」と言い放つだけでゲラゲラ腹を抱えて笑う者もいれば(主に幼児)、アリストテレスの「形而けいじ上学(岩波文庫)」を読みながら、くくくく、と笑みを溢す変態もいるのである。 

 さて、そろそろ皆様の全身に苛立ちが沸き始めたのではないだろうか。

 この章はこれぐらいにして、次に進もう。

抱腹絶倒エッセイ集


 本稿では「抱腹絶倒エッセイ集」とハードルを十分に上げた形式で、古代ローマ史と私的な話を織り交ぜた愉快なお話を掲載している。一瞬でも、「面白くない」と思っていただけたら是非ご購入いただき、今後の制作活動をご支援いただけるとうれP限りである。

※随時更新予定

妻とコンスル


 他人は変えられない。

 8年の結婚生活で、私が最も学んだ教訓である。
 生まれも育ちも違う人間なのだから、価値観の相違は至極当然といえる。しかし、一緒に暮らしていれば、どうしても我慢できないことはある。そして、つい互いに口を出してしまう。出してしまうが、それで相手の価値観や思想が変わることはない。これに関しては、声を大にしてはっきり言い切れる。決してない!!
 くどい様だが、他人の価値観、思考を変えようとすることは、「子供1人につき1億円を支給します」という異次元な少子化対策が行われないのと同様に、現実的ではない。自分と異なる考えを指摘したところで口論になり、暴力沙汰になり、最終的には夫が血祭りに挙げられるだけである。

 キリスト教式の結婚式では、大勢の知人の前で新郎が新婦の頬にキッスする、いわゆる「誓いのキッス」という儀式が往々にして行われている。私もこれまで何度も誓いのキッスを目の当たりにしてきた。
 結婚生活を経験している者(&誓いのキッス経験済み)からいわせてみれば、あんなことするぐらいなら代わりに大口を開け、「他人ひとは変えられない!」と声を揃えて合唱し(無論、列席者、神父含めた全員で)、その後「価値冠」という冠を新郎新婦が互いに被せた方が、その場にいる全員が抱腹絶倒して幸せに包まれるはずである。

 話が少し横道に逸れてしまった。
 この辺りで、そろそろ古代ローマの話を絡めたいところではある。が、皆様の頭にもう少し具体的な「夫婦間における価値観の違い」とそれによって生じる「悲劇」について、理解を深めていただいてからの方がローマの話にすんなり入ることができ、腹落ちできるだろう。

 では、誰にもお願いされていないが、私たち夫婦を例に挙げ、「リアルな夫婦の価値観」をみていこう。これから結婚生活を控えている方は、是非参考にしていただきたいと思う。

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