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【会話のプロ】芸人の最高峰の説教を聞いたことがありますか?

会話のプロフェッショナル"お笑い芸人"
お笑い芸人が魅せる説教がすごすぎて驚愕したんですね。
まさに"魅せる"説教でした。
説得力や納得感、危機感の伝え方、本当にずば抜けていました。
売れてる芸人さんってほとんどが会社員や社長業でも成功しているんだろうなと思います。
相手に納得させて改善の道に導く。
全ての基礎であるコミュニケーションにおいて、ずば抜けた能力を持っているプロです。
マネジメントポジションに立つ人であれば必ず見てほしい動画です。
学ぶことがたくさんでしたので、私なりの分析をして、このNOTEでお伝えします。
私、管理職、もっと言えば、日本の説教がもっとうまくなりますように。

説教の背景

今回の元ネタは、ラランドというお笑いコンビのYouTubeで公開されている動画になります。
正直、この私の雑な解説を見る前に動画を見て体感をしたほうがすごさを感じる上では早いと思います。
発端は西田さんの態度が悪いという事から始まります。
コンビの背景を説明すると、
西田さん(男性)、サアヤさん(女性)の男女コンビで成り立っています。
相方のサアヤさんがめちゃくちゃ活躍をしているんですね。
テレビの露出はもちろんのこと、個人事務所を作って社長まで務める多彩っぷりなわけです。
その相方の西田さんがモンスター社員になっているわけです。
遅刻や無断欠席、連絡を返さない、キレる。
まぁね、モンスター化しているわけです。
そこで西田さんの更生企画として立ち上がったのが今回の動画なわけです。

動画内では、まず関係者の声を聞かせるところから始まります。
①現場からの声
②マネージャ、ディレクターからの声
③相方の声
この意見を西田さんにぶつけます。
モンスター行動を取っているので迷惑はやっぱり掛かっているようでリアルな現場の意見が西田さんに突き刺さります。
その動画をひとしきり見た後に、
南海キャンディーズの山里さんが入ってきます。
どうやら西田さんは山里さんにあこがれて芸能の世界に入ったこともあり、現場の声を突き付けられた後に、憧れの山里さんが登場して説教をするわけです。
さぁさぁ、ここからが見どころ!

始まる説教

現場の声を集めた動画を見終わった西田さんは泣いていました。
現場の不満や西田さんの危機的な状況をもろに聞いたからです。
山里さんが登場して西田さんに第一声で問いかけます。
山里さん:「これ見てどう思った?」
決して怒り口調でもなく、むしろ優しい声でかけます。
西田さんは話しだします。
西田さん:「現場の声を聞いて、、、リアルな意見が、、、」
西田さんが話し終えた後、山里さんはこう言います。
山里さん:「周りのスタッフから西田のことを思うなら優しい言葉はかけないでくださいって言われたけど、、」「俺も当てはまるところあったな」と。
山里さんが持ち出した怒られポイントは、"現場で上の芸人から逃げること"でした。
千鳥さんやかまいたちさんが出ている現場では山里さんも緊張して空回りするそう。
山里さん:「俺だって怖い現場あるよ。その怖い現場で目を泳がせないために日々努力する。それだけの作業を西田ができているか、だよな」と。
その後、西田さんのエピソードを披露して笑いで場を和ませます。
ここから徐々に"真"に迫ります。
山里さん:「俺はお前がこのままでいいと思ってんの」と。
山里さんの言葉に、西田さん含め視聴者も一気にひきつけられるんですね。
続けます。
「サアヤちゃんは競合ではない。ただ、ワードセンスで攻めてくる西田は競合だ」
「ワードセンス、間、声もいい。俺と違って人生の厚みもある」
※西田さんは両親とのトラブルや大学で留年を繰り返し卒業できないエピソードなどがあります
「お前がMCになると邪魔だから別にこのままでいいよ」
「俺の中では嫌いなツッコミがいて、その子たちがいる限りは努力を止めちゃいけないと思ってる。3人いるがそのうちの一人は西田。お前だよ」と言います。
「お前がさぼっている間は俺も助かる」
この言葉に西田さんはさらに泣きます。
ていうか、モニタで見ている相方のサアヤさんも涙ぐんでいます。
私も涙ぐみます笑
ここからとにかくプライドを上げていくんですね。
山里さんは西田さんの問題行動にある根源は自信の無さだと考えていて、そこに向けてアプローチをしていきます。
自分のダメだった過去の話を織り交ぜながら、同じ立場であることを強調していきます。
そして、芸人の仕事とは何かを定義づけします。
山里さん:「なぜ俺たちの仕事ってこれだけギャラを貰えると思う?」
山里さん:「スタッフさんが書く台本だけで面白い。だけど、それをもう一つレベルを上げることが芸人の仕事だと現場で言われたことがある」
山里さん:「そこに価値を見出してくれる人たちがいる」と。
芸人という立場と価値を改めてここで確認をします。
そうして言います。
「ま、どっちでもいいんだけどね」と。

相手に主体性を持たせる

これすごくわかるんですよ。
結局、相手に主体性を持たせないと説教の持つ力って長続きしないんですね。
この山里さんが終始とる「どっちでもいい」スタンスって、押しつけを和らげるためのものなんです。
結局当事者の口から「やります」って言ってもらえない限り、その場で終わるものになるんですよ。
持続力がまるで違うわけです。
ただね、西田さんは相当に自信を失っているのか、なかなか「やります」の返事は出さないんですね。
これは、本当に考えているからだと思うんですね。
その場から早めに切り抜ける方法って簡単なんですよ。
「やります」ってやる気を見せることです。
ポージングだけでもこの方法をとると、早めに説教って終わるんですよ。
ただ西田さんがすぐにできるという返事をしなかったのは、真剣に向き合い、考えているからこそだと思うんですね。
西田さんの中でも、今までこういう機会は何度もあり、その都度変わろうとして、前の位置に戻ってしまう。
こういうことが何度もあったんでしょうね。
だからこそ軽はずみな返事ができないんだと思います。
だけに山里さんもこの説教を続けます。

説教の続き「主語が俺たちへ変更」

山里さん:「ここに来る前にスタッフさんから言われているんだよ。西田のことを思うなら優しい言葉はかけないでくれって」
「でもさ、俺も分かるからさ」
ここから現場で空回りすることがあるという事や芸能界の世界にいる天才に惑わされる事例を話します。
山里さんなりに解決方法があり、それを西田さんに共有します。
どうやら、自信を失ったときに、その自信を取り戻す場所があるようです。
その場所は、自分がメインでやっているラジオとのことでした。
ここで現場にいる西田さんの関係者に要求をします。
山里さん:「西田をできないやつだっていう風にスタッフも持って行ってほしくない」
山里さんは西田さんに具体的なアドバイスをします。
山里さん:「自分の城を作ってやってみろ」
山里さんの中ではメインのラジオでかなり救われた実体験を持っているんでしょうね。
そのことを西田さんに伝えます。
おそらく、この方法が山里さんを何度も自信を回復させてきた最も良い方法の一つなんでしょうね。
終盤に山里さんは言います。
山里さん:「俺たちは結局努力賞じゃないと生き残っていけない」と。
そして、最後に、
「何か一緒にやるか」といって連絡先を交換します。
この説教の機会、言葉だけで変われるのか、西田さんも不安そうにしていた時に、一緒に何かを始めることを提案します。
そこで連絡先を交換して、最後に言葉を軽くかわして、この説教プログラムは終了します。

コメント欄が面白い

コメント欄を見ると、西田さんへのアンチコメントなどはほとんどなく、皆さん自分に翻って聞いていたんですね。
こういう気持ちって完璧な人間じゃない限り、どこかでわかると思います。
特に自分が自信を失っているとき、何をしてもうまくいなかないとき、投げやりにしてしまうのはきっと西田さんだけではないと思うんですね。
私もそうです。
山里さんの説教がすごすぎて、視聴者もかなり効いたようで。
これがコミュニケーションのプロが成しえる技なんだと。
「努力賞じゃないと生きていけない」って芸能界だけに限った話ではないような気がします。
だけに、とても素敵な言葉だなと思いました。
個人的には自信を取り戻せる場所を作っておくというアドバイスが一番効きました。
打つのめされたとき、きっと「私は大丈夫だ」と思わせてくれる場所があるかどうかっていうのが、這い上がってこれる力を貰えるかのカギなのかもしれません。
皆さんも芸人さんのプロの説教を聞いてみて活かしてみてください!

筆者について!

紺ちゃん起業「面白そうを"形"へ」
メガベンチャーでサラリーマン挫折! 
→面白いことを形にしていくライフスタイルへ挑戦!
【今形にしたいことは?】
 【形にすることの過程を発信する"YouTube"】
 【形にしたい"面白い別荘"】
 【形にしたい"房総半島を盛り上げるコミュニティ"】 
https://note.com/wakatesai

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