今改めて考える「マイナースポーツ」-メディアのスタンスとヒエラルキー構造
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今改めて考える「マイナースポーツ」-メディアのスタンスとヒエラルキー構造

既に「ベンチャースポーツ」と言い出して既に4年近くがたっている。批判や反発などもあるが、日本経済新聞にも取り上げられ、一部では積極的に利用されている印象である。

初期にも書いてはいるのだが、正直名前は「マイナー」のようなネガティブなワードで踏みつけられるスタンスでない限りは、なんでもよいと思っている。実効的に大事な部分は実力やメンタリティの方である話は初期から繰り返し述べている。

しかしそれでもスポーツの呼び名やイメージを変えるような試みは増えているようなので、一部は成功と言えば成功といってもよさそうではある。しかし様々な障壁が残っていることは事実である。

今回は「マイナースポーツ」について改めて考えていきたい。

競技人口はあまり関係がない

今までの経験上、メディアからの問い合わせで「マイナースポーツを教えてほしい。」というような問い合わせが来ることがある。その際に「マイナースポーツ」の定義を伺うと、瞬時に「競技人口が少ない」という話が出る。

しかし、この際に「男子フィギュアスケート」や「女子スキージャンプ」、「女子ハンマー投げ」などを上げるとメディアの方々は少し困惑することがあった。

確かに競技人口で言えば、男子フィギュアスケートや女子スキージャンプはいわゆる「メディアの想定している(と思われる)マイナースポーツ」よりも人口が少ない。ただオリンピックの種目であるために、メディアが持ち上げる要素がある。

この次に出る要素は「マスメディアがあまり取り上げていないもの」という注文が入る。おそらくいわゆる「マイナースポーツ」はマスメディアが積極的に取り上げないものということなのだろう。

論調はメディアが作っている

では、そもそも「あまり知られていない」・「よく知られている」はどうやって決まるのだろうか?常識?平たく言えば、メディアの取り上げ方次第ではないだろうか。

日本人なら誰もが知っているような缶蹴りやドロケイのような「スポーツ」はテレビに取り上げられることもない。でもそれらが強いということをメディアは取り上げないし世界大会もやっていない。これらをメジャースポーツと言っている例を見かけたことはない。

そしてメディアはヒエラルキーや序列を非常に気にする。要するに日本ではスポーツのヒエラルキーの上位は野球やサッカーを頂点として、一部オリンピックの種目のようである。それ以外をヒエラルキー下位と位置付けることで、相対的にそれらのヒエラルキー上位のスポーツの価値をより高める狙いが、業界の暗黙の常識としてあるのかもしれない。

スポーツの属性について

そして、番組構成的にも「出演者で視聴者に劣等感を抱かせてはいけない」というものがあった。前提として、変なスポーツはヒエラルキーの下位として位置付けたいというメディアの暗黙の意図があり、それに一致する人材の方が都合がいいということだろう。

この状態をかみ砕いていえば、メディアがあまり取り上げないような変なスポーツを真剣にやっている人が、実は超高学歴だとか、社会的地位が高いエリートキャリアのような所属するヒエラルキーが高そうな人物では、視聴者が劣等感を抱いてしまう可能性が高く都合が悪い、ということである。

逆に言えば、メディアが想定している「視聴者が優越感を得られるようにする」には、上記の逆のことをやればいいことになる。

メディアがあまり取り上げないような変なスポーツを真剣にやっている人は、社会的地位が低く、社会のヒエラルキーの下位に位置していて、普段は仕事もうまくいっていない人物が都合が良いということになる。こうすれば視聴者が優越感を抱いて視聴率が上がるということだろう。

そして「マイナースポーツ」で提案に乗ると、この位置づけが強化されることになる。この状態を改善しないことには、ヒエラルキーの下位の踏みつけられる位置から発展していくのは難しいのではないだろうか。

ベンチャー企業と零細企業の違い

会社法にこの2つの単語はない。要は自称である。法律上はどちらも中小企業という扱いである。私たちは零細企業です!と積極的に宣伝しないのと大差ないではないだろうか。おそらく自称ベンチャー企業も、零細企業として踏みつけられるような扱いを避けたい意図はあるのではないだろうか。

とりあえず、ネガティブワードでまず宣伝をすると、自動的に踏みつけられる位置に置かれ、自分達の首を絞めることにつながりかねないことは、留意しておいた方が良さそうである。

まとめ

さてこれらをまとめると、「マイナースポーツ」は以下のような状況だろうか。

メディアが積極的に持ち上げない、またはメディアが持ち上げるモチベーション(主に金銭的なメリット)があまり無いスポーツ

この辺りを徐々に変えていくのが重要な印象である。

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「マイナースポーツ」ではなく、「時代の最先端を行くイノベーターのスポーツ」・「ベンチャースポーツ」の団体です。ビジョンとして構造革命を掲げ、積極的に異分野からの参画を促進し運営革命・新たな流れを創造します。記事は個人に帰属します。https://venturesports.jp/