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考え方

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#エッセイ

口の立つやつが勝つってことでいいのか!

口の立つやつが勝つってことでいいのか!

 小学生のとき、私は口が立つ子どもだった。
 十一歳上の兄と六歳上の姉がいたせいかもしれない。
 年上としゃべっていると、そちらにひっぱられるから。

 当時もう学校は「暴力はダメ、話し合いで」というふうになっていた。
 だから、とっくみあいのケンカなんかしていると、先生が割って入って、「手を出しちゃダメ! 口で言いなさい」と両者を分けて、「さあ、何があったのか、ちゃんと話してごらんなさい。先生が

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多様性を許容するということ、その戦いについて

父子家庭の子どもだからといって、かわいそうだということはないと思う。わが子たちを見ていて感じる。元気はつらつ、自由奔放。ひとり親家庭に対して夫婦がそろった家庭のことを「ふつうの家庭」と表現しないようにしている。いろいろな形の家庭が存在していい。どの家庭のあり方がしあわせかなんて決められないし、それぞれの環境でそれぞれのしあわせの形があるのだと思う。

ひと昔に比べると多様性が受け入れられやすい社会

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合理的で無駄のない人生ほどつまらないものは無いという話

合理的で無駄のない人生ほどつまらないものは無いという話

昨日寝る前に首が吹き飛ぶくらい頷いたツイートがある。
それがこちら。

人生がつまらないと嘆く人の人生がつまらなくなっている理由を的確に表してくれてて、僕の中では共感の嵐でした。笑
この回答者の方と一緒に酒を飲み交わしたい。

僕もよく冒険したり、一般的に見れば理解しがたいであろうことにチャレンジしてみるんですけど、そういう時が一番楽しいよなぁって改めて思えたんですよね。
たまにド正論で興ざめする

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「あなたのお店は入りにくい」

「あなたのお店は入りにくい」

先日、「五条喫茶室 -コーヒーショップから考えるコミュニティ論-」というイベントに参加してきた。コーヒーショップやコワーキングスペースの運営、そして学者の立場から三者三様の話が聞けて、とても楽しく有意義な時間だった。

イベントの終盤で参加者から「知らない町のカフェなどは、なんとなく入りにくい」という声があり、それに返答する形で登壇者の小松尚さん(名古屋大学大学院環境学研究科)から「コミュニティに

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