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旧き良き商店街でつながりの好循環を生み続ける喫茶店で人の温もりにふれる|くるくる喫茶うつみ、八日町2丁目&南町2丁目

初めて「くるくる喫茶うつみ」を知ったのは2年少し前のことである。

このnoteの記事一覧をさかのぼってもらうと分かるが、2021年は気仙沼市を頻繁に訪れては記事にしていた。気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ(pier7)と出会い、強烈に惹かれたためである。

元々気仙沼市には年に数回程度訪れていたが、月に1〜2回のペースで訪れるようになったのは、それ以降のことである。一度訪れると分かると思うが、内湾エリアほど散策に向いたエリアは、少なくとも気仙沼市〜釜石市の間ではないのである。

そんな折、内湾エリアにほど近い八日町商店街の片隅に、東京出身の人物が喫茶店を開いたというニュースは印象的で、記憶に残っていた。また、pier7を訪れる度にその名前を見かけることが多く、興味も惹かれていた。

しかしながら、何かとタイミングが合わず、来訪することが叶わずにいた。そんな折、くるくる喫茶うつみで行われているイベントについて地球ラボの中川氏・nihongo cafeの佐藤氏から伺ったときは、漸く行ける機会を手に入れたと思うと同時に、何か巡り合わせのようなものを感じた。


「くるくる喫茶うつみ」と筆者をつないでくれたつながりを生むイベント

そのイベントというのが、先月記事にした「つながるアジアカフェ&nihongo cafe」である。いわゆる余所者と地元の住民のつながりによって生まれた喫茶店で行われる外国人実習生・外国人移住者と地元の住民のつながりを生むイベントの取り合わせは、なんと美しいマリアージュだろうかと思わずにいられなかった。

初めて訪れた「くるくる喫茶うつみ」はレトロな空間にどことなく人の温かみのようなものがあり、加えてどんな人間でもこの場に居て良いと伝えられているような居心地の良さが感じられた。だから、イベントとは別に改めて訪れようと考えた。

喫茶店として訪れた二度目の「くるくる喫茶うつみ」

くるくる喫茶うつみ

そうして訪れたのが今日(2024年1月8日)である。旧き良き商店街の建物の中にレトロなたばこ屋の窓口がない方されているのが印象的である。外観はこぢんまりしているように見えるが、中に入ってみると存外広く、結構な人数が入りそうな印象を受けた。20人は入らないと思うが、近い人数は入りそうである。

アラビアータ
チャイ

頂いたのは、アラビアータ(850円:税込み)、ブレンドコーヒー(430円:税込み)、チャイ(500円:税込み)である。スッキリした味のアラビアータは癖がなく食べやすく、ブレンドコーヒー・チャイともに優しい味を感じられた。ゆったりと過ごしたいときにはとても合ったメニューだったと思う。

前回訪れたときにも感じたが、本当に様々な人が訪れる。今日の来訪時に訪れたのは、地元の老紳士と老淑女である。コピー機を利用しに訪れた方やPC持参で今から仕事をするのだろうか? と思われた方もいらした。どの方々も人当たりが良く、一客に過ぎない私にも気さくに話しかけてくださるのが印象的である。

こうした温かみの感じられるやりとりが生じるのも「くるくる喫茶うつみ」のつながりを生む空間があってのことなのかもしれない。マスターも様々な話をしてくださり、また私の他愛のない話にも丁寧に耳を傾けてくださった。感謝の念が絶えないのはもちろんのこと、あまりの居心地の良さにいつまでも居たいと思ったほどである。

ところで、くるくる喫茶うつみは、人の縁だけでなく、物の縁も巡らせている。それがくるくるの棚である。

くるくるの棚

上記の記事にもあるが、持って来られた物が集まり、必要に応じて持って行かれる棚である。様々な物が行き来している。お直し考の一環として行われているとのことである。

お直し考

ちなみにお直し考と銘打たれたスペースが、くるくる喫茶うつみの向かいにある。美馬智氏のデザインしたロゴと共に、美しい食器などが並んでいる。寂れた商店街の片隅と美しい食器の取り合わせがどこか幻想的で見入ってしまう。ぜひ一度見てみて欲しい。

気仙沼市には今後も不定期ながら少なくない頻度で訪れる気持ちがある。日曜日は休業日であるため、土曜日に気仙沼市を訪れる際には、ぜひ再び立ち寄ろうと思った。ちなみに、イベントスペースとして利用されることも多く、定期的にイベントを実施している。そうしたイベントにも足を運んでいきたい。

くるくる喫茶うつみを取り巻く周辺の環境

くるくる喫茶うつみがある場所は、八日町商店街の片隅である。

八日町商店街の様子は、昨年末に少しだけ触れている。いわゆる寂れた商店街であるが、存在感のある建物や意外なところにあるお店などが所々にあり、歩いていて興味を惹かれる商店街である。

寂れた商店街は、地方ならばどこにでもあると思うが、面白みのある建物が点在し、歩く度に発見のある商店街は、意外と少ないのでなかろうか。そんな商店街が自分の住んでいる地域の近くにあるのは、とても嬉しく感じる。

さて、「くるくる喫茶うつみ」はそんな八日町商店街の片隅にあるのだが、「くるくる喫茶うつみ」へと内湾エリアから向かう途中にも実は商店街が存在している。

2023/12/31記事に掲載したルート
今回取り上げているルート

上記地図の藍色のラインにあたる場所である。八日町2丁目と南町2丁目と呼べば良いだろうか。実は、このラインに位置する商店街も旧き良き商店街の景観が楽しめるだけでなく、興味を惹かれる面白い店々が存在している。画像と共に軽く紹介しよう。

八日町2丁目&南町2丁目

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