![マガジンのカバー画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58818295/c97c606e3d1bc9d131914f030f417e99.jpeg?width=800)
- 運営しているクリエイター
2021年9月の記事一覧
■【より道‐13】随筆_『新見太平記』(長谷部さかな)
以前、実家に帰ったとき、父が執筆した随筆『尼子の落人』と『新見太平記』のコピーをもらった。話を聞いてみると、昔、研究した内容をまとめたもので、どちらも、郷土やご先祖さまのことを研究した書物だった。
1)まぼろしの軍記
「まあ、お上がり。お茶でも飲むかい」 荒屋敷の隠居は歓迎してくれた。たまには顔を出しておこうと思っただけだが、隠居はひまつぶしの話し相手がやってきたのを喜んでいる。
「ちょうど
【39日目】第一波、第二波、第三波
ご隠居からのメール:【第一波、第二波、第三波】
>やはり、1600年以降に
>松田、井上、長谷部が流れ着いたのだろうね。
証拠がないから想像するしかないが、1600年以前の白鹿城、高瀬城、上月城の戦いの後から、第一波、第二波、第三波と何人かが縁をたどって流れついたのだろうと思う。落人は一人ではない。複数だ。
八幡城というのははじめて知った。そもそも八幡神社は比較的新しい神社だ。高瀬では氷室
【38日目】高瀬の井上氏
ご隠居からのメール:高瀬の井上氏
高瀬の井上氏は、氷室神社の近くにある。新郷駅前の家は竹本氏で、渡辺玉智さんの姪が住んでいる。渡辺さんの実家は難波氏の親戚で、その縁もあってか澄江さんと長谷部氏のダメ息子との結婚に尽力した。
渡辺家や竹本家は高瀬村ではなく、隣の釜村の住民で、それ以前には両家と長谷部氏との縁組はなかったと思う。難波家のことは先月渡した「辰五郎と方谷」に浪花と姓を変えて、千代平とい
【35日目】ファミリーヒストリー
ご隠居からのメール:【ファミリーヒストリーをたどる旅】
備中高瀬村は伯耆との国境までは歩いて行ける距離にあり、備後や出雲との国境も近い。山口=長州(周防、長門)は遠く離れているが、明治維新後、岡山県人は天下をとった長州からの影響を強く受け、いわば、第二の長州化している。幕末の志士の一人に井上聞多(馨)がいて、伊藤博文とともに英国や密出国した。
ファミリーヒストリーをたどる旅は必要かもしれない