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自分を取り戻すための日記 49

2022.10.14 自分を取り戻すための試行錯誤8「集中する」

幸せになるには工夫がいる。
ただ、それに集中すること。
幸せになることだけを考え、幸せになる行動だけを繰り返す。

いまやってることに集中し、それだけのことを考える。
過去のことも、未来のことも考えない。
ただ目の前にあることだけに集中し、それだけを懸命にやり続ける。

小学校の時から通知表に「注意散漫」「気分にムラがある」と書かれて来た。
色々な所に意識が飛んで、目の前のことにまったく集中できない。
目の前の人と喋りながら、頭ではまったく違うことを考えている。
そこにいながら、そこにいることを感じられない。
意識がいつも違う所にあって、別の世界を感じている。

後に、レイプ等酷い暴力被害にあって極限の恐怖状態に置かれた人は、恐怖の余り記憶を飛ばし、意識を飛ばし、幽体離脱のように、自分の身体と意識を切り離すという精神分析本を読んだことがある。
自分の身体が自分のものでないような感覚、自分の身体と心がバラバラのような感覚は、確かにレイプ被害後に現れた現象といえる。

その恐怖を思い出したくなくて、現実という世界を封印してしまった。
私はそんな怖い目に会っていない、私はそんな経験をしていない、と、必死で自分の過去を塗り替えた。
思い出したくなかった。
記憶を失くし、辛い経験を消し去り、ただ美しくて綺麗な作りものの過去を作り上げた。

「いまに生きる」ことを手放したら、集中力を失くし、落ち着きを失くし、注意散漫、協調性欠如、情緒不安定、不安神経症になった。
いま見えている世界は、私の眼には映らず、その先の先の先の未来ばかり、遠くにあるものばかりを夢想していた。

でも、生きるとはいつも「いま、ここ」にある。
そして、過去にも未来にも私はいない。
生きるとはいつも「いま、ここ、私」という地平にしかない。

それはいまに集中し、いまいるここに集中し、他でもない私自身に集中すること。
過去も未来も他人も、まったく関係ない。

そう考えると、私は長い時間まったく生きていなかった。
自分自身を、自分の時間を、自分の居場所を失い続け、
他人の期待通り、過ぎてしまった過去とまだ見ぬ未来の時間軸に閉じ込められ、自分の「生」を生きたことがなかった。

いまという時に集中する。
いまいる場所に集中する。
いまの自分自身に集中する。

地面にしっかりと足をつけ、自分自身の体重を感じながら両足を踏みしめ、気持ちの良い空を仰ぎながら、頭と目は光を目指し前を向く。
そんな生き方。

今までの私は、まるで足のない幽霊のように、大地を踏みしめることなく、ただフワフワと浮遊しながら幻想の世界で存在していた。
それはもはや生きているとは言えなかった。

幽霊の私はゾンビの私は、いまから人間をやり直さなければならない。
まずは自分自身に集中し、自分を体験し、自分を取り戻す。
他人の評価や価値観や視線の中にしか生きていなかった自分を「いま、ここ、私」に取り戻す。
ますはそこからだ。

好きなものに熱中するとき多大なる集中力を発揮し、
世界を一瞬で魔法のように変えてしまえる力を持つ私は、
今度こそ自分のために自分が生きられる世界を取り戻すのだ。

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