🎬映画大好きポンポさん 188本目 23.03.02【友朱瑠の映画note】

今朝の映画は
【#映画大好きポンポさん】でした。
#Netflix 鑑賞
※見出し画像引用 https://www.video.unext.jp/

2021.06.04 公開　　９０分
2021 米国アニメアワードムービー･オブ･ザイヤー 審査員賞

出演 #清水尋也 さん #小原好美 さん #大谷凜香 さん
#大塚明夫 さん #加隈亜衣 さん #木島隆一 さん 他
原作　# 杉谷庄吾【人間プラモ】さん
監督 #平尾隆之 さん
脚本 #平尾隆之 さん
主題歌 #新妻聖子 さん「Dance On Fire」CIEL「窓を開けて」

#Filmarks (…だけ 0.1刻み) では 23.03.02 時点では 4.1
私的にこれは…んんん～、、、5.0 …って…したい…かな☆
※Yahoo!映画 4.2　映画.com 4.0　WATCHA PEDIA 3.9
（※私的採点1最悪 2つまらん 3普通 4かなり良 5最高☆）

良かったですね。
素直に、とても良かったです☆


まずこの…絵の画風、作風……では
判断をされない方が良いですね。

つまりは…
子ども向け～、原作好き向け～、アニメ好き向け～…的な、
そういう偏り…バイアス…判断…無く、
観て楽しめる作品だと感じました。

ただ……すごく内容…
偏って振り切ってる感…あります 笑


ストーリーの内容は、シンプルで…
映画作り、映画製作…の話です。
その立ち位置は、メインは プロデューサー、監督、
で、主演俳優側…の視点も入ります。

そして…
アメリカン・ドリーム…な、
シンデレラ・ストーリー…な、
いわゆるサクセスストーリー物　です。

そして、劇中にもう一つストーリーがあり、
それとの融合が見事だと思いました☆




で……ちょっとネタバレになりますが、、、



これは作品の良い面でもあり、悪い面でもある…とも、
言えるかと思いますが、


基本、悪い人…が出ないです。

なので…人間関係の中での苦悩、挫折、紆余曲折…な、
そういった部分が…、
そのキャラの過去…においては描写がありますが、
展開される本筋の流れには…ほぼ無いです。



先程も書きましたが、
結構、振り切った描写やセリフ……も、
かなり多い作品ではあるので、、、
（話がとにかくうまく進む、熱い、極端、ゼロか百か……）

それにハマると、ガッと心持っていかれる感…あります。

でも、その辺に…何か引っ掛かってしまうと、、、
ちょっと冷めるかも？？？


なので、
あまりに現実的、リアリズム…を欲する心が顔を出すと、
楽しめない作品ですね。

そう、この作品…
素直に心踊って楽しめるか？…が鍵かしら♬



テンポが非常に良いです。ひじょ～～に☆
それに合わせる音楽や効果音、これもテンポ良く♬
クラップ音…拍手の音、良かったですね。
ちなみに制作会社…（株）CLAPさん…ですね 笑
オーケストラ曲も入りますが、これもテンポが良く♬

カット数も、すごく多いと思います。
１人のセリフの…その一言二言を言う間…に、
すごく多くのカット、映像が出たりします。
それが、テンポ良く出るので心地良いですね。



あと、
場面転換の描写が……素晴らしいですね☆
これはもう、ガッツリ凝っています。
ただ、"次のシーン"…って切り替えれば済むところを、
しっかり観せて、魅せて、くれます。



はい、ネタバレ含めないと…（概要はバラしてますね…汗）
そんな感じでしょうか。

物創りの現場…が舞台ですので、
先日観た「ハケンアニメ！」と似ている面もありますね。
それは、みんなで創るもの、作るもの、、、と、

作者の孤独、監督の孤独、、、


この作品は、
振り切ったサクセスストーリー感があるので、
実際の映画制作の現場…や、
プロデューサーさん、監督さん達が…
どういった御感想を持つのか……は、
すごく興味がありますねぇ～ｗ☆

・こういう気持ち、あったねぇ～、わかるねぇ～
　現場こうだねぇ～、初心に帰るねぇ～、
or
・こんな風に上手くいってたまるかぁ～！

……笑　割れるかな？？


あと、「９０分」にこだわっている面が
強くあります。
この作品も…たぶん本編ピッタリ９０分。
（最初のロゴ時間やエンドロールは除いて。）


この９０分に向けて……ちょっと偏っていても、
伝えたいところに真っ直ぐフォーカスして、
不要な面は切り、削り、そしてテンポ良く、
出来る限りのカットを入れ込み、、、
作られていたのでは？？って思います。

実際、体感で９０分よりも長く感じました☆


個人的にはオススメの１本、ですね♬
ぜひ、どうぞ～☆

---

では、鑑賞済みの方向けの
ネタバレ含んだレビューを、、、
↓

１５秒スポット、、、

ポンポ（小原好美さん）
「…なわけで、全スタッフの生活を
　背負うくらいの気持ちで作ってね」

おっもっｗｗｗ

まぁでも……確かに。
映画が観られるかどうか…のキッカケ…の一つに
予告動画、ティーザー、トレイラー…がありますね。
（ティーザーとトレーラーの違いは……ググってね☆）

はい、間違いなく、ありますね。

で、いざ編集作業のジーン（清水尋也さん）、
「ヤバい…売上とか、スタッフの生活とか、
　どうでもいい。　超楽しい！」

この対比、良かったですね☆
迎合しすぎてもいけない…そんな面や狂気が……良き☆

ま、この両者のセリフ……も、
偏って振り切ってる感、ですねぇ。

" ニュー・シネマ・パラダイス " …からの、
映画上映時間 問題。。。

「…９０分以下の分かりやすーい作品は
　砂漠のオアシスって感じだったわ」

「２時間以上の集中を観客に求めるのは
　現代の娯楽として優しくないわ。
　製作者はしっかり取捨選択して、
　出来るかぎり簡潔に、伝えたいメッセージを
　表現すべきよ。」


まぁまず、、、ニュー・シネマ・パラダイスは…
子ども向け…じゃないですよね 笑

でもなぁ……やっぱりあれ……
自分の中での名作ランキング…に、、、
入ってしまうのは…令和の人とはズレるのかなぁ？泣

ちなみに……ドラえもんの映画…一覧で確認すると…
ほぼ、９０～１１０分の中で…ですね。
最近のは…過去８作～とかみんな１００分超え。



で！！！
今、私がこれから観たい２時間超え映画、、、

「エルヴィス」159分 2時間39分
「トップガン マーヴェリック」131分 2時間11分
「ドライブ・マイ・カー」179分 2時間59分
「RRR」182分 3時間2分（インド映画は だいたい長い…）
「クルエラ」134分 2時間14分
「007／ノー・タイム・トゥ・ダイ」163分 2時間43分
「ワイルド・スピード/JET BREAK」143分 2時間23分
「ウエスト・サイド・ストーリー」156分 2時間36分
「流浪の月」150分 2時間30分
「アバター　ウェイ・オブ・ウォーター」192分 3時間12分
「スパイダーマン　ノー・ウェイ・ホーム」149分 2時間29分

…なかなか…「よし！観るぞっ！」って…行けない……ｗ

ちょっと前に見た、
「アイリッシュマン」209分 3時間29分
これ…なかなかシンドかったなぁ…


はい、、、
この辺の……逆行する感じ…あるんですよねぇ。。。
若い人ほど、YouTube、TikTok…などなど、
短いものを好み、倍速を使う……感じが
強いと感じるのですが、、、

今、チラッと書いた上記の作品…
これ評価の高いヒット作、大作…ですよね？？


まぁなので、、、
現状とちょっとズレてたりもありますが、
ここも偏って振り切った作り…
だなぁ～って思いました。


でも、
きっちりと今作を９０分で仕上げたあたり……
これ、素晴らしいですよね☆
ほんとに…
それを劇中で宣言して、それを裏切らずに
９０分で仕上げる…この有言実行…編集力、すごい☆

ポンポ
「…ジーンくんが一番ダントツで
　目に光が無かったからよ。他の若い子はね、
　光り輝く青春を謳歌してきましたっていう目を
　してたのよ。
　だけど満たされた人間っていうのは
　ものの考え方が浅くなるの。
　幸福は想像の敵。
　彼らにクリエーターとしての資格無し」

「…ジーンくんは社会に居場所が無い、
　追い詰められた目をしてるの」

「現実から逃げた人間は、心の中に
　自分だけの世界を作る。
　社会と切り離された精神世界の広さ、深さこそが
　クリエーターとしての潜在能力の大きさなの。」


………いやぁ～、ブチ込んできましたねぇ～ｗ
これもまた、ガッツリ偏って…
生存バイアスかしら？（選択バイアス）…全開☆

言い切っちゃうところが……もう逆に素敵ね☆

ポップでキュートな画風に、
こういうの入れてくる感じ………好き☆笑

さて。
そんな私は、、、どうだったかしら、、、☆秘密ｗ

あの…ジーンの話で、"監督が決まった～"…から、
ギュルギュルル～って遡って、
工事現場のシーンに行って、
そこから今度は、
ナタリー（大谷凜香さん）の流れが始まる……

この構成、好きでした☆



あ、ジーン 清水尋也さん、ナタリー 大谷凜香さん、
お二人とも…声優初挑戦だった…のですね。
清水尋也さんは……今聞き返しても……
声が本人と繋がらないｗ

"初挑戦" としては…おふたりとも、
及第点だったのではないでしょうか？（上から目線ｗ）

とは言え、本職の声優さんと比較すると……は、
あるかと思いますが、、、
私個人としては、普通に観れました☆

ナタリーの…レッスン、ジム…風景のシーン。
クラップ音に乗せて、小気味良く、パラパラと…
画が変わって。。。♬
あれも、好きな映像でしたねぇ☆

あの…コルベット監督（坂巻学さん）
（15秒スポットにOK出したり…の人）

…制作発表会？の時の…助言を一つ…のセリフで。。。

コルベット
「…世間受けを狙ったら、八方美人なボヤケた映画に
　なっちゃうでしょ。それよりも誰か１人、
　その映画を一番に見てもらいたい誰かのために
　作ればいいんだ。
　そうしたらフォーカスが絞られて、
　作品の輪郭がグッと立つ。」

このセリフ……好きでしたねぇ。


私も……書くもの書くものに合わせて……
イメージする…誰とも言えない誰か……が、脳内に居て
その人が読んだら……を、無意識に
やってる気がする。。。

その後の…プールサイドでの会話。。。

ジーン
「映画を撮るか、死ぬか、どっちかしかないんだ。」

熱いですねぇ☆
これもまた、振り切ってるなぁ～と。。。

この辺の……キャラ設定、セリフ……
きっと嫌いな人は嫌いだろうなぁ、、、、汗

ヤギの、、、看板？ハリボテ？？
あれ………
即席で作れるん？？？笑
あんな山の方で……？
それかどこかで作ってもらって…運んだテイ？

私…目だけ光で入れるのかなぁ？…とか思ったけど…
でも、それも
じゃあどうやって目の光を出すん？ってなったら…
結局、それなりに色々と無きゃダメねｗ

アラン（木島隆一さん）って、
原作に無い、映画オリジナルキャラクターなんですね。

彼とジーンが再会して、、、
再会のシーンから、別れるところまで、
一貫して…陽を当ててない作画。。。
これ、良かったですねぇ。
アランの状況、心持ち、
陰と陽を、しっかりと画で映してましたね。



あと、
アランとオープンカフェのテラス席に座りながら…
窓ガラスの中に……
交差点の喧騒、早送りで過ぎる中で１人佇むシーンを
数秒入れる。。。あれも、素敵でしたね。

あの数秒に、
あれだけグッと詰め込んで、アランの心情を映す。
ほんと、数秒。。。１０秒無い。。。

フィルム室？での…ジーンと
J・D・ペーターゼン（小形満さん）の会話で…

「…では君は　なぜ映画が好きになったんだね？
　君は映画の中に自分を見つけたんじゃないかね？」
　
「物語を通して、共感や夢、憧れ、現実を見た。
　さてジーンくん
　君の映画に　君は居るかね？」


さて私、、、なぜ映画が好きなんだろう、、、？笑

ジーン「足りないシーンがあるんです！」
ダルベール『必要なんだ！』（大塚明夫さん）

ここの同時のシーン、良かったなぁ……


この、２つのストーリーを…
重ね合う、重ね合わせるように考えて作る。。。
これ、すごいですよね。
二重に大変☆尊敬しちゃう☆

ポンポとアランの握手の…

「ようこそ　夢と狂気の世界へ」

創造物は…どれも皆……狂気が無いと…ダメよね？☆


まぁ、ここでの打ち合わせで…
会議をネット配信する……っていう、
コンプライアンス完全無視のｗ、
強行をするわけ…ですが、、、

ま、ドラマ…ですからね☆
ま、狂気……ですね☆

ジーンの

「…何を求めて映画を見に来ているんだろう
　エンドロールが終わるまで、席を立つのも忘れて、
　映画の世界に酔いしれたことがあるんだろうか」

これ、皆さんどうですか？？
劇場では……エンドロールが終わってから…席立ちます？

配信だと…アマプラは無いけど、
Netflixは…次の予告に自動的、
強制的に行こう…としますよね。
私…その時、、、エンドロール側をタップして 笑、
（まだ終わるな～！）って、最後まで観ますｗｗｗ

ジーン、病院抜け出しての編集時、、、

「何かを残すということは
　それ以外を犠牲にすることなんだって。
　自分だけじゃない、
　みんなの人生やお金も犠牲にして
　ここに居るんだ。」


この、、、、デリート…切る……


「生きることは　選択の連続だ
　１つを選択したら　それ以外は切らなくちゃいけない」

振り切ってますなぁ～…すごいバイアスが……


「会話を切れ　友情を切れ　家族を切れ　生活を切れ
　切れ　切れ　切れ　切れ！」

すごいですよね、この表現……これを使ったこと…
観てなくて、このセリフだけ読んだら、
（何だこの映画…？）ｗ


「ただ一つ　残ったものを手放さないために
　諦めないために　切れ！」

そして、これが僕の、自分の アリア だ…と。


アリア…は、独唱、独奏…を指しますよね。
ここには……強い監督の孤独……を感じますね。
それを表現したい感じ。

みんなで作る、時間を共有する、何時間、何十時間と。

……けれど、最終判断は監督ただひとりに。



で、
劇中映画の中の…妻マリナ（声優不明）が…

「見つけたのね　アリアを…
　音楽の中に眠っている　夢や思い出
　あなたはそれを　聴くものすべてに呼び覚ますのね
　孤独と引き換えに…」

「もう聴くことのない　不器用で最低な
　私たちだけのアリア」


ん～…んー！んーー！！
ここ………刺さってしまう、、、笑

この……クリエイティブな…こと、、、
孤独、、、が、生んでくれるもの…って、ありますよね…

いろんな物を切り捨てて、生んだものも切り捨てて、
削って削って…ブラッシュアップして…また切り捨てて。


気をつけないと……厨二病を発動する、、、笑
そして…監督賛美…な感じにも…寄って取られたり？？


まぁでも、
その伝えたいことは…
すごく、、、分かって、感じ取ってしまう、、、
そんな自分も、ちょっと切ない。。。笑

この映画…土下座のシーンが…チラホラありましたね。
なんというか……
名前とかは全部欧米的な。
ハリウッド…からの、ニャリウッドでニャカデミー賞ｗ
でも、
ガッツリ日本人特有の土下座、、、笑

これって……この作品、海外の人が観たら……
どう思うんだろうなぁ、、、

映画制作……とかも、
時間きっちり、変な残業とかしない、って
聞きますもんね。

「日本の働き方、映画制作、ヤベーな！」って……
なるのかな？？笑

はい、そんな感じです☆

すごくテンポ良く、爽快で、軽快で、
小気味良く、ガッツリ振り切って、
そして深く重く。。。
そんな９０分。

堪能させていただきました☆　おしまい♬