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#介護の仕事「 ③爆笑を引き出す」

介護の現場で働く人達や、親や子供の介護をする
人達とのつながりを深めたくて、まずは今の自分
の介護に対する考えや思いをお伝えしました。

介護の仕事とは、
「対象者に笑ってもらう」仕事である!と。


その中の、ステップ1.「微笑み」を引き出すこと
についても記事にさせて頂きました。

丁寧さ、少しの会話(オープンな関わり)、
少しのユーモアで微笑みを引き出そう!と。


ステップ2として、「笑顔」を引き出すこと
についても記事にさせて頂きました。

好きなことを聴き、可能な範囲で準備し、
自分で実行し心で感じることで、対象者のこと
を深く知っていき、笑顔を引き出そう!と。



今回は、「笑顔」から、次のステップアップとしての
「爆笑」を引き出すことについて書かせて頂きます。
今回が私が思う、
「介護の仕事とは、対象者に笑顔になってもうこと」
についての最終章となります。

介護の仕事において、対象者の「爆笑」を引き出すには、

「 対象者が人とつながる機会を増やすこと 」

が大切であると思っています。

目次

1.  「爆笑」の意味

2.    人とつながる機会を増やす企画力

3.    笑いのうねりを起こす

4.    笑顔を表現できにくい人を巻き込む
  1. 「爆笑」の意味

    爆笑と聞くと、個人が涙を流すくらい腹を抱えて
    笑うというイメージが強く、もちろんそれぐらい
    笑ってもらえると幸せな気持ちになるのですが、
    爆笑という言葉には、「数人や大勢がドッと笑う」
    という意味もあります。要するに「爆笑を引き出
    す」ということは、まずは複数の対象者に対して
    笑いを起こすという意味で捉えます。前回のステ
    ップである、「笑いを引き出す」ことにおいて、
    対象者のことを知っていくと、いずれ複数の対象
    者のことを知ることになり、おのずと好きなこと
    の共通点が見えてくる場合があります。その共通
    点を知って、複数の対象者の笑いを引き出す
    (=爆笑を引き出す)ことができるようになりま
    す。丁寧に対象者一人一人と向き合うことでやが
    て、つながる複数の対象者に対して、爆笑を引き
    出せるレベルへと達していきます。
    また、高齢者が機会を失いやすい社会参加を、笑
    いを切り口に可能なものにしていくという発想で、
    「爆笑」を引き出すと表現する意味も含んでいま
    す。


  2. 人とつながる機会を増やす企画力

    人とつながり、自分の存在を感じることで、生き
    る意味をより感じられる場合があると思います。
    ただ、人と関わることが嫌いな対象者もいます。
    それには色んな理由があると思うのですが、可能
    な限り「爆笑」を引き出す上で、対象者にとって
    自然と抵抗感が少なく、前向きに人とつながれる
    ようにするための、企画力がより必要となります。
    その抵抗感を少なくする一つの方法として、企画
    が「好きな内容である」という要素があります。
    例えば歌が好きというニーズがある場合、歌を歌
    うというカラオケ企画が簡単に取り組めます。そ
    の中で、場の雰囲気から複数に笑いが起こること
    は多いにあります。また、歌は好きだけど人前で
    歌うのは恥ずかしいという方は、コンサートの応
    援のような形で参加してもらってもいいですし、
    カラオケ喫茶で飲み物を飲んでいるお客さんのよ
    うな参加の形でもいいと思います。更に、歌は好
    きだけど、とにかくカラオケの雰囲気が嫌いとい
    う方には、「結婚式の披露宴に参加する」という
    設定で、全く違う雰囲気での参加を促し、その企
    画の内容の中に、余興という形で歌を歌う時間が
    あり、そこでお祝いの歌を歌ってもらうなどをす
    ると面白いかもしれません。
    このように、対象者が可能な限り人とのつながり
    を増やせる機会を作ることで、爆笑を引き出せる
    場面を作ることが大切になります。また、企画す
    る側も色んな想像を膨らませながら、楽しんで企
    画することも仕事の楽しみの1つになると思いま
    す。介護の仕事は、クリエイティブな仕事だと捉
    えていけたら、介護の仕事のイメージも変わって
    いくのではないかと思います。

  3. 笑いのうねりを起こす

    企画力を活かして、人とつながる場面に参加して
    もらえたなら、爆笑を引き起こす機会が自然に増
    えると思うのですが、せっかくですから、涙を流
    して笑ってもらえるくらいの場面があるとより嬉
    しいものです。
    個人的な話になりますが、私はお笑い番組を見る
    のが好きで、その中でも「漫才」が大好きです。
    素人の考察で恐縮なのですが、面白い漫才には必
    ず、「盛り上がりどころ」というか、喋りのテン
    ポをあげて面白いことを続けて言って、お客さん
    を爆笑させる時間帯が、後半に仕掛けられている
    と感じています。それと同じように、介護の仕事
    の1つであるレクレーションをしていると、だん
    だん盛り上がってきて、ある時ドッと一体感のあ
    るような対象者の笑いや声援が起こる瞬間があり
    ます。それを私は「笑いのうねり」と勝手に呼ん
    でいます。
    企画の中で、その一体感のある「笑いのうねり」
    が、その場の対象者の方々がつながっているか、
    良い企画になっているかの目安になると思ってい
    て、そのうねりをどう巻き起こすかを考えるのが
    とても楽しく、「この仕事、楽しいな〜」と前向
    きな気持ちになるのです。

  4.  笑顔を表現できにくい人を巻き込む

    対象者の中には、何らかのご病気の関係などで、
    笑うという表現が難しい方達もおられます。その
    方達に対して、何もできないということではなく、
    個人的には、笑うという表現ができにくくても、
    その場の雰囲気を体全体で感じることはできるの
    ではないかと思っています。
    そう考えると、つながる集団の輪の中に入っても
    らい、「笑いのうねり」を肌で感じてもらうこと
    により、何かしらの刺激を受け取ってもらうこと
    ができるのではないかと思います。その刺激が
    心地よい気持ちを作り出してくれることを期待し
    ています。

このステップに共感してくれる方がいたら、
きっとあなたは介護現場の良きリーダーに
なれると私は思います。これからも一緒に、
「微笑み」から「笑顔」、「笑顔」から「爆笑」
へと対象者を導きながら、自分達も一緒に楽し
める介護の仕事を創っていけたらなと思います。


「介護は対象者の爆笑を引き出すような、
 クリエイティブな仕事なんだぜ、いいだろ〜」
と胸を張って言えたなら、介護の世界も変わる
んじゃないか、と1人でニヤニヤしております。

(気持ちわる〜っ‼︎と言われそうですが 笑)


対象者の「 爆笑 」を引き出すには、

「 対象者が人とつながる機会を増やす 」

ことが不可欠です。

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