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宛先のない手紙 vol.2

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ほぼわたしの考えを垂れ流すエッセイのようなもの。その2。
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#夫婦

「シュフと稼ぎ手を交換してみたよ」な夫婦、20日ほど経った所感

「シュフと稼ぎ手を交換してみたよ」な夫婦、20日ほど経った所感

夫がシュフ、私が稼ぎ手となってもうすぐ1ヶ月。これまで通り楽しく懸命に仕事に取り組むわたしの生活に変わりはないけど、「家事(と育児)負担が激減する」という大きな変化がありました。

まあ、もう数年前から家事は手を抜きまくりで、育児も本当最低限といった状況であったので、「そんな変わんないでしょ」感は否めないのだけれど。

ただ、毎日のご飯を心配しなくて良くなったのは本当に楽で、脳のリソースにも体力ゲ

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だいじょうぶ、私たちがいるんだから

だいじょうぶ、私たちがいるんだから

早朝から近所のお風呂屋さんで朝風呂とサウナを満喫し、そのまま近所のファミレスへ。たびたびお世話になっているそのファミレスには、同じようにたびたびやってくるお客さんがいる。そうした人をいちいち覚えているわけではないけれど、今日いた老夫婦は、ご夫婦だということとゆっくりゆっくり歩く足取りから、「あ、何度かおふたりで来ているのを見たことがあるな」と気付けた。

これまではふたりで来てはふたりで帰っていっ

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庭先BBQへの羨望、驚く妻

庭先BBQへの羨望、驚く妻

近所の戸建てに住む家族は、時々ガレージスペースを利用してBBQを楽しんでいる。最近わたしと夫が買い物帰りに車で通りかかったときも、恐らくその晩にやるのであろうBBQの用意を一家の父親が進めていた。

「またBBQやるんかな」
「せやろな」
「ええよな。家の前でBBQとか、気軽にできて」

「ええよな」と反応した夫に、正直驚いた。

「え、『ええよな』とか思うんや」
「え、よくない? 自分の家やと炭

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フェミニズム、というよりも

フェミニズム、というよりも

叔母は高卒だ。一方で、ひとつ年上の兄であるわたしの父は、地方から上京し私立大学に4年間通った。叔母は勉強が好きなわけではなかったらしいけれども、聞いた話では「兄ちゃんを希望大学に通わせてあげてよ。わたしは高卒でいいから」と祖父母に言ったらしい。

父・叔母が育った家庭では、精神的に調子を崩して仕事を辞めた祖父に代わり、途中から祖母が大黒柱を担っていた。けれども、そんな当時では珍しかったかもしれない

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「いい」が指す条件の曖昧さ

「いい」が指す条件の曖昧さ

オリエンタルラジオの中田敦彦さん(あっちゃん)の、「いい夫やめます」という記事を読んだ。

記事はこちら。

妻がほかの女性たちと話す中で「いい夫」比較をしてしまい、求めるラインがどんどんうなぎのぼりになってしまっていたのでは、と。

妻のために求められることに応えてきたのに、結果的にそれが妻の中で「当たり前」になってしまい、夫婦にとってよくなかったのでは、と。

カウンセリングを受けてみたら、自

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「ママだから」と言わないで

「ママだから」と言わないで

アトピー性皮膚炎の長男がいる。

新生児の頃からずっと肌が弱くて、皮膚科通いを続けてきた。今は市立病院に通っている。

薬を飲んで塗ればよくなるのに、少しましになった途端、塗らずに(シャワーすら浴びようとせずに)寝ようとする長男に、もうずっと疲れている。

また少し、悪化してしまった。再来週が通院日なのだけれど、今すでに憂鬱だ。きちんと塗れていないと、母親の責任にされるから。

本人には、何度も薬

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マンガとわたし: 3億は用意できないけれど

マンガとわたし: 3億は用意できないけれど

「好きな女に“何も考えずに休め”って言えるくらいは、持っておきたいんだよね」

マンガ「ハチミツとクローバー」に出てくる、真山のセリフだ。社会人になったのに、学生時代のまま格安家賃のアパートに住み続けている彼に、後輩の竹本(学生)が理由を尋ねたのだ。

その答えが、「お金を貯めたい」で、お金を貯めたい理由が、「チャンスが訪れたときに飛び込むための資金」と、冒頭の「好きな人」のためだった。

鬱の人

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一番近くて、一番遠い

一番近くて、一番遠い

夫婦って、何なんだろね。

なんてことが、頭の片隅にずーっとこびりついている。

すでに結婚して今年で丸八年になるのだけれど、いまだによくわからない。というか、どんどんわからなくなっているというか。

一番近い他人なのかもしれないけれど、ときどき一番遠い関係者なんじゃないかと思えることもある。

結婚はシステムのひとつだといってもいいのかなあ、とも思うのだけれど、夫ってなんだ、彼氏と何が違うんだ、

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